現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは

ここから本文です

腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは

掲載 7
腐っていたフィアット「500L」をターボ化とボアアップでフルカスタム! 底突きするサスペンションを室内にセットした理由とは

ノーマル状態で購入してフルカスタム

タービンを配置し、エンジンベイいっぱいにパイピング化するなどノーマルとは異なる1972年式のフィアット「500L」。オーナーの前川さんはほぼノーマルの状態で購入し、自分好みの使用へ進化させました。フルカスタムが施された500Lを紹介します。

かつてアバルトと二大勢力だった「ジャンニーニ」とは? フィアット「128」チューンドカーは穏やかな高性能で旧車ラリーにもピッタリです【旧車ソムリエ】

エンジンを830ccに拡大しターボ化

オーナーの前川さんは、1972年式フィアット「500L」を所有して1年ほど経った頃にキャブレターからインジェクションに変更するとともにターボ化。程度が悪かったというボディの腐食部分をすべて交換している。さらにパイプを通すなど補強を行っていくうちに、ほぼすべての部分に手を入れることになったという。まずはエンジン部分から見ていくことにしよう。

エンジンは830ccにボアアップされているが、ピストン径が拡大されるためブロック・クランクケースのクリアランスが足りず、先に溶接で補強し肉盛りをしたうえでボーリングを行っているという。さらにエキマニ付近の一番熱が高い部分のみを一部水冷化している。

そのほかにも830ccエンジンをインジェクション化。国産車からタービンを設置するなどの作業で、パワーアップが図られている。エンジンベイに収められたエンジンはマウント部も含めて手が入れられており、ほとんどノーマルの面影がない状態となっている。

「馬鹿なことをやり過ぎたなって。もう少し小さいピストンを使えばよかったんですけど……。これを組んだばかりのときに、いきなりシャシーダイナモの上でブローしよったんです。試運転のつもりでやったらブローバイから煙吹き出して。すぐに止めたので、シリンダーにかすかな傷が入っただけで済みました」

ノーマル部分はほとんど残されていない

エンジンだけでもかなりのものだが、それ以外の機能パーツもほとんどノーマルの面影が残されていないのが前川さんの500Lの凄いところ。足まわりに関しては、フロントはダブルウィッシボーンアームや車高調もオリジナルで製作。リアに関してはリンクを延長し室内にショックアブソーバーが設置されているが、これは整備性も考えてのことだという。

「重量が増してノーマルだと底突きするので長いショックを付けようとしていたら、中にリンクを持ってこれるなって。ノーマルはものすごくスペースがないんですよ。これだと結構後から調整の自由度が広くなるんですよ」

さらにステアリングもダイハツ「ミゼットII」のパーツを流用してラックピニオン化され、横揺れ防止用のエンジンダンパーの追加、インテリアに関してもドライバーズシート以外のシートがオフされ、各種メーターの追加などサーキット専用車として製作されている。そのため車検は通していないが、ナンバーは抹消していないという。

「ナンバーは残っています。もし登録したくなったときのために新規で取ろうと思ったんですけど、面倒で。クランクケースを作ろうとしているのですが……。今のところはちょっと疲れている感じですね」

>>>2023年にAMWで紹介されたクルマを1冊にまとめた「AMW car life snap 2023-2024」はこちら(外部サイト)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スバル「クロストレック」に優れた燃費の「ストロングハイブリッド」が登場! タンク容量も拡大しロングドライブが可能に…価格は383万3500円から
スバル「クロストレック」に優れた燃費の「ストロングハイブリッド」が登場! タンク容量も拡大しロングドライブが可能に…価格は383万3500円から
Auto Messe Web
『西部警察』の「スーパーZ」をフルレプリカ! 再現しすぎて「あまりにも乗りにくいので現在はイベント時のみ出動します」
『西部警察』の「スーパーZ」をフルレプリカ! 再現しすぎて「あまりにも乗りにくいので現在はイベント時のみ出動します」
Auto Messe Web
ダイハツ「コペン」から「エクスプレイ」がなくなった!? 一部改良で安全性能を強化し価格は約10万円アップの198万3000円から
ダイハツ「コペン」から「エクスプレイ」がなくなった!? 一部改良で安全性能を強化し価格は約10万円アップの198万3000円から
Auto Messe Web
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
シボレー「コルベット」がさらにアグレッシブに、そしてカラフルになった!「Z06」は3種類のメーカーオプションで史上最強の1台に
Auto Messe Web
初心者必見! エアクリーナーフィルター交換で失敗しないためのポイント~カスタムHOW TO~
初心者必見! エアクリーナーフィルター交換で失敗しないためのポイント~カスタムHOW TO~
レスポンス
1億円以上で取引されるNISMO「400R」を卓上で愛でよう! いまなら3500円で「KYOSHO MINI CAR & BOOK Vol.20」がファミマで発売中です
1億円以上で取引されるNISMO「400R」を卓上で愛でよう! いまなら3500円で「KYOSHO MINI CAR & BOOK Vol.20」がファミマで発売中です
Auto Messe Web
無限のホンダ「シビック タイプR」用パーツ「グループA」の実力を検証! 少ない舵角で強烈に曲がる素晴らしいハンドリングに【デモカー試乗】
無限のホンダ「シビック タイプR」用パーツ「グループA」の実力を検証! 少ない舵角で強烈に曲がる素晴らしいハンドリングに【デモカー試乗】
Auto Messe Web
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
20代現役デザイナーが選んだ「アルフェッタGT1.8」は伊藤忠モノ! 4~5年探してやっとの思いで購入したアルファ ロメオとは
Auto Messe Web
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
免許取得前の娘のために日産「フィガロ」を購入!「オリジナル状態の車体を選べるうちに手に入れました」…今後入手困難になるのは必至!?
Auto Messe Web
正月休みを使って約10年かけて仕上げたアルファ ロメオ「ジュリエッタ スプリント」の秘密と誰でもうまく運転できる秘訣とは?
正月休みを使って約10年かけて仕上げたアルファ ロメオ「ジュリエッタ スプリント」の秘密と誰でもうまく運転できる秘訣とは?
Auto Messe Web
18年愛用するアルファ ロメオ「75ターボ エヴォルツィオーネ」をグループA仕様にモディファイ!「サイドマフラーの合法化に伴いサイドシルを貫通させました」
18年愛用するアルファ ロメオ「75ターボ エヴォルツィオーネ」をグループA仕様にモディファイ!「サイドマフラーの合法化に伴いサイドシルを貫通させました」
Auto Messe Web
惜しくも「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」で2位だったマツダ「CX-80」は「嫁バレ」せずに「所有する喜び」が得られる1台【KEEP ON RACING】
惜しくも「日本カー・オブ・ザ・イヤー2024-2025」で2位だったマツダ「CX-80」は「嫁バレ」せずに「所有する喜び」が得られる1台【KEEP ON RACING】
Auto Messe Web
エンジンコンディションは吸排気バルブ周りが大きく影響
エンジンコンディションは吸排気バルブ周りが大きく影響
バイクのニュース
スズキ「ワゴンRスマイル」がより笑顔になった! 一部改良で安全装備が大幅に進化…見た目も変わる3つのグレード構成で148万9400円から
スズキ「ワゴンRスマイル」がより笑顔になった! 一部改良で安全装備が大幅に進化…見た目も変わる3つのグレード構成で148万9400円から
Auto Messe Web
なぜトヨタ「86」後期に前期のエンジンを搭載?「日本最北の86乗り」が2度のエンジンブローを乗り越えて開眼した境地とは
なぜトヨタ「86」後期に前期のエンジンを搭載?「日本最北の86乗り」が2度のエンジンブローを乗り越えて開眼した境地とは
Auto Messe Web
スーパーカーブーム時代のアイドル「512BBi」は4000万円! フェラーリ・クラシケを取得した新車のようなコンディションの1台でした
スーパーカーブーム時代のアイドル「512BBi」は4000万円! フェラーリ・クラシケを取得した新車のようなコンディションの1台でした
Auto Messe Web
なぜデロリアン「DMC-12」のようなステンレスむき出しのクルマが現れないのか? 現代のクルマがステンレスボディを採用されない理由をお教えします
なぜデロリアン「DMC-12」のようなステンレスむき出しのクルマが現れないのか? 現代のクルマがステンレスボディを採用されない理由をお教えします
Auto Messe Web
33年間放置プレイされていたアルファ ロメオを4年がかりで公道復帰! 仲間たちと作り上げた「ジュリエッタ スプリント」は、なぜカフェレーサー仕様に?
33年間放置プレイされていたアルファ ロメオを4年がかりで公道復帰! 仲間たちと作り上げた「ジュリエッタ スプリント」は、なぜカフェレーサー仕様に?
Auto Messe Web

みんなのコメント

7件
  • *****
    フロントにグリルっぽいのあるけど、アソコからリヤのエンジンルームまで風が抜ける構造になってるのかなぁ🤔
  • ryo********
    この車は『カリオストロカスタムVer』かな?
    ちっこい車ってナメて掛かったら
    ブチ切られるパターンっぽいね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村