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SUVのみの噂も……新型スカイラインはセダン続行!! 最高出力450馬力超えのEVになって2025年登場か!?

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SUVのみの噂も……新型スカイラインはセダン続行!! 最高出力450馬力超えのEVになって2025年登場か!?

 日産の超ビッグネームモデル、スカイラインの次期モデルが見えてきた。「次はクロスオーバーだけになる」という以前の情報から少し変わり、4ドアファストバックもあることがわかった!

※本稿は2023年11月のものです
文/ベストカー編集部、写真/NISSAN、ベストカー編集部
初出:『ベストカー』2023年12月26日号

SUVのみの噂も……新型スカイラインはセダン続行!! 最高出力450馬力超えのEVになって2025年登場か!?

■これは……次期型スカイライン!?

インフィニティビジョンQeの実車。ダブルアーチグリル、ゴールドに輝くデジタルピアノキーなどが特徴

 2023年10月24日、インフィニティブランドのコンセプトカーが2台発表された。4ドアファストバックスタイルの「ビジョンQe」と、クロスオーバーの「ビジョンQXe」である。

 米キャントン工場で生産されるインフィニティ初のBEV(電気自動車)で、そのデザインの方向性を示したモデルということだが、これぞ日本のスカイライン。

 QeとQXeは次期スカイラインとスカイラインクロスオーバーを暗示したモデルなのだ。

 次期スカイラインに関して、以前から編集部が得ていた情報を整理するとこうなる。

 1.BEV専用モデルになる。
 2.セダンはなくなり、クロスオーバーのみで登場する。
 3.デビューは2025年で、それまで現行型のセダンは継続販売される。

 ひとつを除き、今回の動きと合致している。そのひとつとは「セダンはなくなり、クロスオーバーのみで登場する」という部分で、発表されたコンセプトカーには4ドアもあったからだ。

 だが、そんな間違いなら大歓迎。4ドアといっても3BOX型のセダンではなくリアハッチを備えるファストバックタイプで、背の低いスポーティなデザインが魅力的。SUVにはない美しさもある。

 ボディサイズなどは発表されていないものの、横浜のグローバル本社ギャラリーに展示されていた実車を見ると、現行スカイラインの全長とホイールベースを伸ばし、背を低くしたイメージ。

 具体的には全長4900×全幅1900×全高1400mm、ホイールベース2900mmあたりではないだろうか。

 「エレガントでありながら筋肉質」というのがこのコンセプトカーのデザインテーマで「飛翔する鳥を抽象化したようなフォルム」との説明もなされている。

 カーデザインの説明とはワインの味わいを表現するようなもので、どうしても抽象的な言葉が多くなるが、それはともかく、これまでの日産(インフィニティ)にはなかった新たなテイストであることは確か。

 素直に「かっこよくて美しい」と言えるデザインになっているのが嬉しい。

■450psクラスの4輪独立制御4WD

BEV専用車として生まれ変わる次期スカイライン。次期型にはセダンはないという情報だったが、インフィニティのコンセプトカーで登場。3BOXセダンから4ドアファストバックに変化する(ベストカー編集部作成の予想CG)

 さて、BEV専用車になる次期スカイラインだが、どのような内容になるのか。2025年という登場時期を考えると、スペックは日産の最新BEVであるアリアのハイパワーバージョン「B9」が参考になりそうだ。

 アリアB9は容量91kWhのリチウムイオン電池を搭載し、218ps/30.6kgmのモーターを前後に2つ搭載する4WD。

 4WDシステムは前後のモーターとブレーキ制御で4輪を独立制御する「e-4ORCE」で、次期スカイラインもスペック的にはこのあたりになりそうだ。つまり、450psクラスのパワーを持つ4WDということだ。

 ただし、アリアのBEV専用プラットフォームはCセグメントクラスで前輪駆動用。スカイラインは車格が上で後輪駆動がベースとなり、単にアリアのシステムを使うということでもなさそうだ。

 ここでポイントとなるのが新しい電動パワートレーン、いわゆるeアクスルで、日産はジヤトコと共同で3in1と呼ばれるモーター、インバーター、減速機をモジュール化したユニットを開発中。

 レアアースの使用率を低減し、サイズダウン、高剛性、そして、2019年比で30%の製造コスト削減も実現するというものだ。

 さらにジヤトコでは変速機付きのeアクスルも開発中で、まずはピックアップトラック用としているが、もしも高効率で運転の楽しさにも繋がるのであれば、乗用車への採用も視野に入ってくるはず。

 これらの新開発ユニットが次期スカイラインで使われる可能性も大いにあるというわけだ。

 次世代BEVといえば、日産が約1000億円を出資するルノーの新会社「アンペア」が本格始動した。

 BEVとSDV(ソフトウェア ディファインド ビークル)事業に専念するためにルノーから分社化した組織で、日産のBEV技術への期待も大きい。

 アンペアで日産がどんな役割を果たすのかは、2023年度内の発表を予定している日産の中期経営計画で明らかになるはずだが、今のところアンペアでは小型BEVの開発をメインとしながら、製造コストを4割抑える目標を掲げており、エンジン車と同等の販売価格を実現するとしている。

 それは当然、日産の次世代BEVの車両価格を抑えることにも繋がるはずで、次期スカイラインも「意外と安い価格設定」が期待できるかもしれない。

■日産の進化の象徴となるクルマ

4ドアファストバックとはまた異なるテイストで、イメージとしてはファストバックがラグジュアリー、クロスオーバーがスポーティという位置付けか(ベストカー編集部作成の予想CG)

 クロスオーバーはどうだろう。QXe(クロスオーバー)のデザインは、Qe(ファストバック)ほど明らかにはされておらず、公開しているのはシルエット程度だが、それを詳細に分析して作ったのが上のCGだ。

 おそらくクーペSUVのようなスタイルになると思われる。

 スカイラインクロスオーバーは2016年の販売終了以来ということになるが、BEV専用で新しく生まれ変わるということで、過去のことはあまり考えなくてもいいだろう。

 今の時代、パワーユニットの種類に関係なく、C/Dセグメント以上ならSUVの設定は不可欠で、スカイラインにクロスオーバーが復活するのは当然の流れ。

 逆に飽和状態に近くなっているこのカテゴリーで、いかに商品力をアピールできるかが重要だ。

 2025年に登場するクルマであれば、SDVへの進化は不可欠で、OTA(オーバー ジ エア)も注目ポイント。

 ビジョンQe&QXeではそのあたりの具体的な説明はされていないが、エンタメ系アプリの取り込みや更新はもちろん、車両の機能も常に最新のシステムを採り入れることができる仕組みを用意するはず。

 その点でも、スカイラインは日産車の進化の象徴と言えるクルマになりそうだ。

 ビジョンQe&QXeは米国での生産が予定されているが、スカイラインの生産工場はどこになるのか。そこも気になるところだ。

●次期スカイラインクロスオーバー予想スペック
・全長:4900mm
・全幅:1900mm
・全高:1650mm
・ホイールベース:2900mm
・車両重量:2000kg
・パワーユニット:前後2モーター
・最高出力:450ps
・最大トルク:60.0kgm
・予想登場時期:2025年秋
・予想価格:700万~800万円

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みんなのコメント

13件
  • dsq********
    スカイラインニスモ納車待ちだけど予想スペック通りならサイズ的に次はないな。
  • .
    プジョーのニューモデル感。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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