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GT500マシン達が峠(公道)を爆走!「MHヒルクライム / 真庭速祭」はなぜ実現できた?企画の意図は? 最高に“エモい”PVに注目集まる!

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GT500マシン達が峠(公道)を爆走!「MHヒルクライム / 真庭速祭」はなぜ実現できた?企画の意図は? 最高に“エモい”PVに注目集まる!

■MHヒルクライムの最終目標は英国の「グッドウッドフェスティバル」!?

 2024年1月11日に、「japanmotorhead 公式YouTubeチャンネル」にて公開された「MH(モーターヘッド)ヒルクライム/真庭速祭」の動画に注目が集まっています。

【画像】これはシビれる!「MHヒルクライム / 真庭速祭」の動画に登場したクルマを見る(29枚)

 実はこの動画は、2014年12月に同チャンネルで公開された「Motorhead Hill Climb Sponsored by Recaro」に続き、2015年12月に公開された「Motorhead Hakone Hill Climb II // Supported by TONE // Full Throttle Zenkai」のさらに続編とも言えるもので、最初の動画は公開から約9年が経過した2024年1月現在、総再生数は502万9000再生、コメントは594件にも昇り、国内外から高い注目を集めている動画です。

 注目されている理由は、海外の映画やPVのような質の高い描写、そして何よりも「一流のレーシングドライバーがレーシングカーを公道で走らせる」という、普通ではあり得ない行為を合法的に実現させたことです。

 過去2回公開された動画は誌面と動画での企画でしたが、実は「MHヒルクライム」は企画した当初から「いつかリアルイベント(一般公開)として『MH(モーターヘッド・ヒルクライム)』を開催したい」という思いがあったそうです。

「MHヒルクライム/真庭速祭」の動画では、岡山県真庭市(自治体および地元住民の皆さん)と協力しながら、2024年11月より実際に「MHヒルクライム/真庭速祭」をリアルなイベント化することを前提に、プロモーション撮影とテスト(主にレースカー走行と安全面の徹底)を目的として、新旧のスピードマシンたちを真庭の峠(木山街道)に集結させてヒルクライム走行を実施させています。

 今回、「MHヒルクライム/真庭速祭」を企画・運営するモーターヘッド誌の編集長に話を聞くことができたので紹介します。

※ ※ ※

・前回の動画の反響を教えてください

 とても多くの方にYouTubeを視聴してもらえましたが、何よりも「こういう質の高いスピード文化を日本でもっと育ててほしい」という声が、多く集まったことがうれしかったです。だからこそ、この先にリアルイベントとして、お祭りとして、モーターヘッドの考える“日本のヒルクライム”を創り上げて行こうという思いにつながりました。

・今回の「MHヒルクライム/真庭速祭」のテーマを教えてください

 イベントのテーマは「クルマで興奮してますか?」です。ヒルクライムイベントの観戦を軸に、スタート地点にある1200年もの歴史をもつ木山神社の境内でのお祭り、近隣にある落合総合公園でのカーショーや音楽イベント&フードショー、さらにはキャンプイベントといった具合に、単に走るだけではなく、スピードを軸に誰もが楽しめるお祭りを岡山真庭で創り上げたいと真剣に考え、取り組んでいます。

 今回はTGRさんよりイベント趣旨へのご理解を得て、大変貴重な現役GT500マシンを走らせることができました。日本の「峠(公道)」をGT500マシンが走るのは初となります。その他、新旧さまざまな価値あるスピードマシンが真庭の峠を駆け上がりました。ドライバーは皆さんプロ。安全を優先した走行でしたが、それでもプロはやっぱり速かった。何より「すげー楽しい」とクルマを降りた誰もが目を輝かせていたのが印象的でした。やはり「峠」は楽しいのです。

■2024年11月「MHヒルクライム/真庭速祭」のリアルイベントを開催予定!

・8年ぶりに「MHヒルクライム」を復活させた狙いを教えてください

「MHヒルクライム/真庭速祭」を企画運営するモーターヘッドは、英国で開催されている「GOOD WOOD Festival of Speed」のような「スピードのお祭り」を創り上げたいと本気で取り組んでおり、日本の文化である「峠-Touge-」を舞台として、一般の人たちにより質の高いスピードの価値に触れてもらう。色とりどりのエンジン音を聞き、目の前をゼンカイで駆け上がるマシンたちの迫力を空気の震えと共に感じ取る。

 まさに「クルマで興奮する」ことをより多くの人に知ってほしいーー。そんな思いがこのイベントを再び仕掛けるいちばんの狙いです。

・動画制作にあたって苦労したエピソードを教えてください

 やはりコースの安全管理がいちばん苦労しました。地元警察(岡山県警 / 真庭警察署)と協議を重ね、コースの安全対策を徹底して練り上げ運営しました。

 WRC/ラリージャパンの運営管理にも関わる経験豊富な人間が自分の足を使って全長6kmの峠道をくまなく実査(チェック)して、危険箇所へのクッションバリア(真庭は林業が盛んなので木材加工で出るウッドチップを大きな袋に詰めて製作)の設置や、シケインを設けるなど、今後の競技としての実施も視野に安全対策を練り上げました。

 道路封鎖(使用許可)の条文に「制限速度の解除」「車線区分の解除」が盛り込まれたことは本当にうれしかったです。

 実際の走行でもコースマーシャルを配置し、マーシャルカーやドクターカーも配備。海外のヒルクライムイベント同等の安全対策を敷いての実施となりました。コストも労力も掛かりますが、ここを徹底することで、今後、日本でも質の高いヒルクライムイベントを育てていけると考えています。

 また、動画撮影も再三ロケハンを行い、映画制作レベルのスタッフ数を動員して撮影を行いました。PVの後半では「お祭り」のイメージも盛り込みましたが、地元のエキストラの方にも参加してもらうなど、人の確保も苦労した点です。

※ ※ ※

 2024年11月に開催を予定しているリアルイベントに関する情報は、モーターヘッド公式HPで順次発表されます。また、「MHヒルクライム/真庭速祭」の動画をより詳細に迫ったドキュメンタリー動画が2024年2月2日に公開されますので、本編の動画をまだ見ていない方は、モーターヘッド公式YouTubeチャンネル「japanmotorhead」でチェックしてみてはいかがでしょうか。

・今回の動画に登場した走行マシン
WedsSport ADVAN GR Supra / GT500
DOBOT Audi R8 LMS / GT300
ARVOU S2000 Attack
HKS Racing Performer GR86
TOYOTA TOMS 85 C-L (GroupC)
ADVAN alpha 962C (GroupC)
HKS Skyline R32 GT-R (Group A)
ADVAN UETAKE INFINITY Sunny
HKS Lancer Evolution X Dirt Trial
Porsche 935/19
Porsche 992GT3RS
Checkshop Caymania Racing 718GT4RS / CS

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