妥協を許さぬ最上級モデル
新型メルセデスAMG S63 Sの概要が明らかになった。
【画像】極上の「AMG」【メルセデスAMG S63 S Eパフォーマンスの内外装デザインを詳しく見る】 全157枚
AMGにとってSクラスは最上級モデルであると同時に最重要モデルといっていい。
なにしろ、排気量を6.8Lに拡大したメルセデス・ベンツ300 SEL 6.8 AMGを1971年スパ24時間レースに投入し、ここで総合2位とクラス優勝を勝ち取ったことが、現在までに至るAMGの名声を確立するきっかけになったのである。その意味でSクラスはAMGにとって原点といっていいモデルなのだ。
「Sクラスはわたし達AMGにとってもっとも重要なモデルです」
メルセデスAMG Sクラスのプロダクトマネージャーはそう語り始めた。
「そして、Sクラスのお客さまは常に最上級のものをお求めになります。したがってわたし達も一切の妥協を廃して新型Sクラスを開発しました」
その象徴といっていいのが、SAEレベル3自動運転システムのドライブ・パイロットだ。
メルセデスは「通常」のSクラスならびにEQSのオプションとして、ドイツ国内では2022年5月17日よりドライブ・パイロットを設定しているが、これがAMG Sクラスにも用意されたのだ。
「メルセデスSクラスに設定されている安全装備は、すべてAMG Sクラスにもオーダーできます。なぜなら、AMG Sクラスに妥協は許されないからです」 前出のプロダクトマネジャーはそう語ると胸を張った(なお、ドライブ・パイロットの日本導入時期などは未定)。
外装 「伝統」から「最新」へ
ドライブ・パイロットが装備された新型AMG Sクラスはフロントグリル内にLiDARを装備しているほか、ルーフ後端に各種信号を受信するアンテナをカバーするための、四角い突起が設けられている。
メルセデスAMG S63 Sが妥協を廃したのは安全装備面だけではない。
たとえば4シーターもしくは4+1シーター仕様では後席にシャンパンなどを冷やすための冷蔵庫が設定可能だが、これは基本的にメルセデス・マイバッハと共通のもの。
つまり、安全面では通常のSクラスと、そして豪華装備面ではメルセデス・マイバッハと肩を並べるのが新型メルセデスAMG S63 Sなのである。
ただし、その佇まいは、いかにもAMGらしくスポーティ。そのフロント・デザインの特徴を、前出のプロダクトマネジャー氏が説明してくれた。
「新型メルセデスAMG Sクラスはスタンディングスターを装備していません。これはSクラスにとって初めてのことです」
スタンディングスターとは、フロントグリル上に屹立したスリーポインテッドスター・マスコットのこと。
新しいAMG Sクラスでは、AMGモデルではお馴染みのアフェルターバッハ・ロゴがその代わりに添えられている。
また、いわゆるクーペグリル(メルセデスAMGでは「セントラルスター・デザイン」と呼んでいる模様)がSクラス・サルーンに採用されているのも、新型が初めて。
いずれにせよ、メルセデスSクラスの伝統に従うよりも、メルセデスAMGのデザイン言語に統一されたという印象を強く感じさせるエクステリアだ。
802psのパワートレインを搭載
ドライブトレインも、S63 Sのためにまったく新しいものに置き換わった。
排気量4.0LのV8「ビターボ」エンジン自体は基本的に従来型と同一で、612ps/91.8kg-mというスペックも不変だが、後者軸上には190psと32.6kg-mを発揮する電気モーターを搭載。
さらに、フロントのエンジンとリアのモーターをAMGパフォーマンス4マティック+を介して結ぶことで、システム出力802ps、システムトルク145.8kg-mを四輪に分配するプラグイン・ハイブリッドシステムを構築したのだ。
それゆえに、新型メルセデスAMG S63 SはS63 S Eパフォーマンスと呼ばれることになった。
この基本構成そのものは、すでに発表済みのメルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンスと類似しているが、AMG S63 S Eパフォーマンスではバッテリー容量を13.1kWh(メルセデスAMG GT63 S Eパフォーマンスは6.1kWh)に拡大。EV航続距離を33km(欧州発表値)まで伸ばしたところが最大の特徴である。
ちなみに0-100km/h加速は3.3秒でクリア。最高速度は標準で250km/hだが、オプションで290km/hに引き上げることも可能だ。
洗練度合が増したAMGの「S」
ギアボックスは、メルセデスAMGのハイブリッドシステムではお馴染みのAMGスピードフトMCT 9Gトランスミッションを搭載。
通常のATのトルクコンバーターを多板クラッチに置き換えることで、スピーディなシフトとダイレクトなフィーリングを実現している。
最新テクノロジーの数々はシャシーにも投入されている。
サスペンションは「AMGライド・コントロール+」と呼ばれるエアサスペンションと減衰率可変制御式ダンパーの組み合わせが標準装備。
さらに48Vシステムを活用したアクティブ・ロール・スタビライゼーションも標準装備される。
また、4WSのリア・アクスル・ステアリングも標準装備となるが、後輪の切れ角は「標準」Sクラスの4.5°から2.5°へと減少している。
これは、標準で255/45R20&285/40R20の大径タイヤ(通常モデルに設定された20インチ・タイヤのサイズは255/40R20&285/35R20)を装着することが理由との説明を受けた。なお、タイヤは最大で21インチまでオーダーできる。
新しいAMG Sクラスが、これまでと同じように優れたパフォーマンスを誇るのはもちろんのこと、プラグイン・ハイブリッド化によって洗練の度合いがさらに引き上げられているのも間違いのないところ。
1日も早く、そのステアリングを握ってみたいものだ。
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