プラマックはドゥカティのサテライトチームの中で唯一、ファクトリーバイクの供給を受けているが、これを他のチームに譲るつもりはないようだ。
イタリアGPを前に、ドゥカティが来季ホルヘ・マルティンをファクトリーチームに昇格させることを決定したという報道が流れた。
■ドゥカティのファクトリーチーム昇格が”怪しく”なったマルケス、次なる選択肢は? 他陣営へ移籍の可能性も「排除しない」
これを受けて、同じくファクトリー昇格の候補だったマルク・マルケスがプラマックに移籍し、希望していたファクトリーのサポートを受けるのだろうと思われていた。
しかしマルケスは、プラマック移籍は「自分にとって選択肢ではない」と述べたことで、状況は複雑となった。
マルケスはドゥカティに留まるプランとして、グレシーニに残ってファクトリーバイクに乗るか、ファクトリーチームにステップアップするかのどちらかだと認めた。
だがプラマックは2025年から26年にかけてドゥカティからのファクトリーサポートを独占する契約を結んでおり、マルケスがグレシーニに残留するために出した条件が達成されるのは難しい状況だ。
ボルゾイはDAZNに対し、グレシーニがマルケスにファクトリーバイクを用意できるよう、契約を変更する可能性を否定した。
「我々は8度のワールドチャンピオン(マルケス)に敬意を表しているが、プラマックは素晴らしいチームであり、我々は素晴らしい家族であり、毎年毎年より良い仕事をしている」
「2023年、我々は歴史を作りプライベーターとして初めてチーム・チャンピオンを獲得した。我々は(ライダーズ)チャンピオンを争い、今年はホルヘ・マルティンがチャンピオンシップをリードしている。サーキットに出るたびに、より良いチームになるための新たなチャンスがあるんだ」
「我々には、ドゥカティの公式(ファクトリー)バイクが2台あり、来年も同じことを続けるつもりだ」
ボルゾイのこの発言は、ドゥカティとの契約を守るために動いたのか、それとも強引にマルケスを引き入れようとしたものなのかは定かではない。
一方で、プラマックは2025年からサテライトチームになるよう、ヤマハからオファーを受けていると見られている。
もしプラマックがドゥカティとの契約を破棄し、ヤマハのサテライトチームになるのなら、2025年にマルケスがグレシーニでドゥカティのファクトリーバイクに乗る可能性が開けることになる。
なおドゥカティは、2025年のサテライトチームの状況や木曜日のマルケスの発言について、まだコメントしていない。
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