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「ID. R」、ニュルブルクリンクでのテストを間もなくスタート

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「ID. R」、ニュルブルクリンクでのテストを間もなくスタート

Volkswagen ID. R

フォルクスワーゲン ID. R

「ID. R」、ニュルブルクリンクでのテストを間もなくスタート

ノルドシュライフェでの最高記録更新を目指す

フォルクスワーゲンは、フルEV(電気自動車)レーシングカー「ID. R」の最新仕様を公開した。今年の夏、「ID. R」は20.832kmの「ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(北コース)」でのタイムアタックを予定。現在のEVによる最高記録6分45秒90を更新すべく、フォルクスワーゲン・モータースポーツが精力的な開発を続けている。チームは4月25日にニュルブルクリンクにおいて「ID. R」での最初のテストを行う。

フォルクスワーゲン・モータースポーツのスベン・スミーツ代表は、現在の開発状況について以下のようにコメントした。

「この『ID. R』は、フォルクスワーゲンが全力で取り組んでいるフルEVブランド『ID.』の先導者となる存在です。2019年、『ID. R』は電気自動車の持つ素晴らしいポテンシャルを証明するために、次なるステップであるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェに挑戦します。この伝説的なサーキットで『ID. R』が疾走する姿を見れば、誰だって鳥肌を立てるでしょう」

「ID. R」はフォルクスワーゲンが展開するEVブランド「ID.」唯一のレーシング仕様。リチウムイオンバッテリーを搭載し、2基の電気モーターによるシステム最高出力は500kW(680ps)を誇る、このレーシングカーには、フォルクスワーゲンが将来的にEVの生産仕様へと採用する予定の技術がふんだんに搭載されている。

高速コースに合わせてDRSなどを新たに装着

フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、フランソワ-クサビエ・ドゥメゾンは「ID. R」の変更点について以下のように説明した。

「進化したバージョンの最も大きな特徴は、ニュルブルクリンクで求められるトップスピードに対応した、エアロダイナミクスにあります。昨年挑戦したパイクスピーク・ヒルクライムでは、高地であるため空気が薄く、できるだけ多くのダウンフォースが要求されました。そのため大型リヤウィングなどを装着していました」

「一方、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでは、平均スピードは180km/h超えますし、最高速度は270km/hにまで到達します。そこで我々はウィングを寝かせ、F1マシンに採用されている『DRS(ドラッグ抑制システム)』を備えた、完全に新たな空力パッケージを開発しました。2基の電気モーターの出力もアップしていますし、回生ブレーキを制御するシステムも最適化しています」

タイムアタックを担当するデュマは、ニュルブルクリンク24時間レースで4度の優勝経験を持っており、このコースを熟知している。

「私はすでにシミュレーターを使って、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェを『ID. R』で何度も走っています。ただ、信じられないほどの高速コーナーでの感覚は、実際にコースを走ってみないと味わえません。『ID. R』は2018年仕様と比べると、あらゆる箇所が進化している印象です。今は早くニュルブルクリンクで『ID. R』を走らせたいとワクワクしています」と、デュマは笑顔で語った。

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