コンパクトSUVのトヨタ「ライズ」が2020年1~2月の新車販売台数No.1に輝き、コロナ禍の5月でもトヨタ「ヤリス」に続く第2位となるなど国産SUVの主力はライズをはじめ、ホンダ「ヴェゼル」などのコンパクトサイズになりつつある。
しかし、2019年のトヨタ「RAV4」に続き2020年6月にはトヨタ「ハリアー」がフルモデルチェンジを行いニューモデル登場するなど、昨今ミドルサイズSUVの注目度が高まっている。
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その国産ミドルサイズSUV人気を長年牽引していきた車種のひとつが日産「エクストレイル」だ。今回は2013年に登場した3代目エクストレイルの最新の中古車事情を紹介したい。
文/萩原文博
写真/NISSAN
【画像ギャラリー】マイナーチェンジした現行型の内外装と歴代モデルの変遷をチェック!!
■スタイリッシュかつ安全性が向上した3代目 カスタマイズモデルも魅力
3代目となる「現行型エクストレイル」は2013年12月に登場した。「デュアリス」とのモデル統合により、外観デザインは先代までの直線基調でマッチョな無骨なスタイリングから曲線を多用したスタイリッシュなデザインへ変更された。
しかし、エクストレイルの特徴である高い悪路走破性や防水加工を施したシート表皮やラゲージといったタフギアと称されるユーティリティの高さは受け継がれている。
3代目となる現行型は曲線を多用したモダンなデザインとなった。2017年にビッグマイナーチェンジを行い、フロントマスクの変更や先進安全装備の性能向上を行った
エクストレイルの売りでもある、濡れた服で乗っても大丈夫な、防水加工を施したシート。汚れも付きにくく、アウトドア好きな人にはうれしい装備となっている
現行モデルでは従来に加えて、ガソリン車には7人乗り3列シート車が設定されたこと。そしてアクティブライドコントロールやアクティブエンジンブレーキといった車両の姿勢制御などを行うデバイスを搭載し、オンオフ問わない高い走行性能を実現しているのが特徴だ。
2013年12月に登場した3代目エクストレイルは、2014年12月にオーバーフェンダーやアンダーカバーを装着し、タフギア感を強調した「ブラックエクストリーマーX」を追加。
2015年4月には、2Lガソリンエンジンと1モーター2クラッチを組み合わせたハイブリッド車を設定。2015年7月にはオーテックジャパンが手がけた「モード・プレミア」を発売。このモデルは専用のフロントバンパーなどを装着し、上質感を追求している。
そして2017年6月にマイナーチェンジを行い、内外装の変化に加えて高速道路などで、アクセル、ブレーキ、ハンドルを自動的に制御し同一車線での半自動運転を実現した「プロパイロット」を設定し、運転支援システムを充実させている。
2019年1月にはモード・プレミアに変わるオーテックジャパンが手がけたカスタムモデル、「オーテック」を追加した。プレミアムスポーツを追求した大人のカスタマイズモデルで、スタイリッシュさが特徴だ。
こちらが2017年にビッグマイナーチェンジを行った後期型。2020年1月23日には一部仕様向上されたモデルが発売された
湘南ブルーをまとい上質さを求めるユーザーをターゲットにした「AUTECH(オーテック)」。専用のSACHS製ショックアブソーバーなどを採用する
そして、2020年1月一部改良が行われ、運転支援システムのデバイスとして、単眼カメラに加えてミリ波レーダーを採用。その結果、衝突被害軽減ブレーキの夜間時の性能が向上。同時にプロパイロットの性能も向上した。
スカイラインなどにも搭載されている前方を走行する2台前の車両の動きを検知し、回避操作などが必要と判断した場合、警報などによってドライバーに注意を促す「インテリジェントFCW」機能が全車に標準装備されている。
この一部改良によって、現行型エクストレイルは前期型のエマージェンシブレーキ。マイナーチェンジ後のプロパイロットを搭載した運転システム。そして2020年1月の一部改良以降のミリ波レーダーを採用した運転支援システムと3種類ある。それでは、最新の中古車事情を見てみよう。
■運転支援システムが優れた後期型がオススメ! 値落ち傾向で狙い時
現行型エクストレイルの中古車の流通台数は約2900台。大需要期だった2020年3月は約2650台だったが、その後増加し、5月のゴールデンウィーク明けにはピークとなる約3150台まで増加。現在は徐々に減少傾向となっている。
中古車の平均走行距離は3カ月前の時点が約2.5万kmで、現在は約3.3万kmまで延びている。この結果にリンクするように、平均価格は3カ月前の約204万円から現在は約187万円まで値落ちした。しかし、現在も値落ち傾向は続いておりまだまだ買い時は続いていきそうだ。
現行型エクストレイルの中古車の価格帯は、約63万~約455万円と非常に幅広い。100万円以下のプライスが付いた中古車が約70台流通しているいっぽうで、年式が2019~2020年式、走行距離500km以下という条件で検索すると約230台がヒットした。
走行距離10km、プロパイロット付きの「20Xi 4WD 2列車」ならば、諸費用込み乗り出し価格は250万円となっている。新車での見積もり額が約350万円なので、未使用中古車ならば、100万円引きで手に入れることができる状況となっているのだ。
●こちらをクリックすると「現行型エクストレイル(前期型)」の中古車情報が見れます
グレード構成を見てみると、最も多いのが初期モデルから設定されていた「20X 4WD エマージェンシーブレーキパッケージ」の2列車で約450台。続いて多いのが「20Xi 4WD」の2列車の約310台、そして「20X ハイブリッド 4WD エマージェンシーブレーキパッケージ」となっている。
先ほどエクストレイルには運転支援システムが年式によって3種類あると書いたが、初期のエマージェンシーブレーキは現在では性能的にかなり物足りない部分がある。したがってプロパイロットを搭載したマイナーチェンジ後のモデルを狙うのがベターだ。
ガソリン車とハイブリッド車では圧倒的にガソリン車のほうが多く、価格もリーズナブルなのでオススメは運転支援システムの性能が向上した後期型のガソリン車といえる。
●こちらをクリックすると「現行型エクストレイル(後期型)」の中古車情報が見れます
エクストレイルにはさまざまな特別仕様車やカスタマイズ車が設定されている。特別仕様車のガソリン車「エクストリーマーX」や「ブラックエクストリーマー」は各100台ずつ流通しており、ハイブリッド車でも同様に両モデルともに100台ずつ流通している。
特別仕様車「エクストリーマーX」。専用のダーククロム&ダークメタリックの外装パーツを装着することで、よりタフなギア感を演出している
オーテックジャパンが手がけたカスタマイズの「モード・プレミア」約110台。2019年に登場した「オーテック」はわずかに18台しか流通していない。オーテックはもちろんだが、300万円オーバーの高価格帯ゾーンにモード・プレミアといったオーテック製のカスタマイズモデルが並んでいる。
モデル末期エクストレイルの中古車全体は値落ち傾向となっているなかでも、オーテックが手がけたカスタマイズモデルの人気の高さは変わらないことが証明されている。
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