現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 販売台数世界第2位! なぜ、日本人はランボルギーニを愛するのか?──ステファノ・ドメニカリCEO特別インタビュー

ここから本文です

販売台数世界第2位! なぜ、日本人はランボルギーニを愛するのか?──ステファノ・ドメニカリCEO特別インタビュー

掲載 更新
販売台数世界第2位! なぜ、日本人はランボルギーニを愛するのか?──ステファノ・ドメニカリCEO特別インタビュー

11月28日、横浜はランボルギーニに“ジャック”された。

「ランボルギーニ・デイ・ジャパン」と名付けられたこのイベントに、200台を越えるランボルギーニが集結した。日本のランボルギーニ・ファンが操るイタリアン・スーパーツポーツカーの一群は「横浜赤レンガ倉庫」や「山下公園」などを巡ったあと、この日の目的地である「横浜スーパーファクトリー」にやってきた。参加したモデルは実に多彩で、ミウラやカウンタック、LM002といった歴史的名車だけでなく、最新スーパーSUVのウルス、アヴェンタドールS、ウラカンなども姿を見せた。

1位はランボルギーニ アヴェンタドールSVJ──2018年の「我が5台」 Vol.15 西川 淳 編

イベント最大の見どころは、アジア・パシフィック地域では初となった「アヴェンタドールSVJ」のお披露目であったが、そのほかにもランボルギーニのパーソナライゼーション・プログラムである「アド・ペルソナ」、モータースポーツ活動などを統括する「スクワドラ・コルセ」、アパレルやアクセサリーのコレクションである「コレッツィオーネ・アウトモビリ・ランボルギーニ」に関する展示も実施し、多くのファンの目を楽しませた。

それにしても驚かされたのは、このイベントのためにランボルギーニCEOのステファノ・ドメニカリ氏をはじめとする多くの首脳陣が来日したことだ。なぜ、ランボルギーニはこれほど日本市場を重要視しているのだろうか? ドメニカリCEOに語ってもらった。

「私たちにとって日本市場はとても大切です。日本とランボルギーニの結びつきは50年以上前に生まれたもので、日本の皆さんがランボルギーニに抱く“愛”については私たちもよく承知しています。私たちが半世紀にわたって日本で強い存在感を示し続けられたのも、この“愛”によるためですが、そうした皆さんの思いに応えるため、私たちは来年以降もランボルギーニ・デイを日本で開催していく計画です」

グローバルで見た場合、日本の販売台数は北米に次ぐ第2位というから驚くしかないが、それにしてもどうして日本人はこれほどランボルギーニが好きなのだろうか?

「日本の皆さんがイタリアで生み出されたものを深く愛してくださっているのは私もよく理解しています。ランボルギーニもその例に漏れません。おそらく日本の方々は、自分の個性を強調してくれる美しい品々に心を惹かれる傾向があるのではないでしょうか? 言い換えれば、ランボルギーニは単なる工業製品を越えて、日本人の美に対する愛、ファッションに対する愛を象徴する存在となっているのかもしれません。それくらい、日本とイタリアは深く結びついていると考えています」

日本人とイタリア人の感性がこれほど強く共鳴し合う理由はなになのか?

「日本とイタリアでは文化がまるで異なるのに、感性という面では非常に近い部分があります。おそらく、両国とも文化的に長い歴史を有しているのが、その理由のひとつであると思います。そして私たちは、これまで信じられないくらいたくさんのことを一緒に成し遂げてきました。また私は、日本の皆さんが私たちの未来に関するインスピレーションを与えてくれると信じています。今後のランボルギーニのあるべき姿を探るためにも、私たちは日本の状況を注意深く見つめていくつもりです」

ランボルギーニといえば、スーパーSUVのウルスが日本でも発売されたばかり。そのセールスはどのようなものなのか?  「おかげさまで非常に好調で、期待を上まわっています」とドメニカリCEOは話す。

「ランボルギーニは自分たちのDNAを損なわず、これまでになかった製品を生み出すのに成功しました。これはランボルギーニにとって非常に重要なサインであると考えています。また、ウルスをご注文いただいたお客様のおよそ70%が、ウルスをきっかけにランボルギーニ・ファミリーにくわわる方々(つまり新規顧客)です。こうした方々が、ウルスに続いて私たちのスーパースポーツカーを購入してくれるものと期待しています。そのいっぽうで、ウルスのセールスによって手に入った利益は、次世代スーパースポーツカーの開発に役立てられる計画です。私たちにとって重要なのはいつもスーパースポーツカーです。SUVばかり2台も3台も市場へ投入したりはしません。私たちはスーパースポーツカーメーカー、私たちはランボルギーニなのです」

ドメニカリCEOの最後の言葉は、とりわけ強く私の心に響いた。

こんな記事も読まれています

大阪~橿原直結へ「最後の未開通部」進行中!? 西名阪道へつなぐ「大和高田バイパス」全通まで「あと2.3km」どこまで進んだ?
大阪~橿原直結へ「最後の未開通部」進行中!? 西名阪道へつなぐ「大和高田バイパス」全通まで「あと2.3km」どこまで進んだ?
くるまのニュース
NEWモデルは全車ハイブリッド! トヨタが米国で「カムリ」の2025年モデルを公開
NEWモデルは全車ハイブリッド! トヨタが米国で「カムリ」の2025年モデルを公開
バイクのニュース
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
オヤジは知っている!! トラックだけじゃないんだよ!! [いすゞ]って実は名車の宝箱だった!
ベストカーWeb
トヨタ新型「クラウン スポーツ」に試乗! 素直にカッコいいと思える久々の国産車は590万円から
トヨタ新型「クラウン スポーツ」に試乗! 素直にカッコいいと思える久々の国産車は590万円から
Auto Messe Web
ヒョンデがスーパーオートバックス7店舗に「ヒョンデ コーナー」を設立、いったいどんなところ?
ヒョンデがスーパーオートバックス7店舗に「ヒョンデ コーナー」を設立、いったいどんなところ?
Webモーターマガジン
クリーンラップ得られず14番手のトヨタ小林可夢偉「解決策を見出しているところ」。ミディアムには自信も/WECスパ予選
クリーンラップ得られず14番手のトヨタ小林可夢偉「解決策を見出しているところ」。ミディアムには自信も/WECスパ予選
AUTOSPORT web
優勝争った勝田貴元&ロバンペラが共にデイリタイア……オジェが首位に。WRCラリー・ポルトガル3日目は波乱の展開
優勝争った勝田貴元&ロバンペラが共にデイリタイア……オジェが首位に。WRCラリー・ポルトガル3日目は波乱の展開
motorsport.com 日本版
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブトゥポート 後編
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブトゥポート 後編
レスポンス
車両規定違反によりフェラーリのポールポジション剥奪。佐藤万璃音組マクラーレンもタイム抹消/WECスパ
車両規定違反によりフェラーリのポールポジション剥奪。佐藤万璃音組マクラーレンもタイム抹消/WECスパ
AUTOSPORT web
マツダ新型「スポーツハッチバック」実車公開!? 精悍エアロの「超凄いマツダ3」がやって来た! ド迫力で爆速な「MAZDA SPIRIT RACING 3」相模原に登場
マツダ新型「スポーツハッチバック」実車公開!? 精悍エアロの「超凄いマツダ3」がやって来た! ド迫力で爆速な「MAZDA SPIRIT RACING 3」相模原に登場
くるまのニュース
トランクへ押し込まれる! コンビニやGSで車両に強盗! 映画みたいな犯罪が日常のアメリカではクルマの防犯装備も日本とはケタ違いだった
トランクへ押し込まれる! コンビニやGSで車両に強盗! 映画みたいな犯罪が日常のアメリカではクルマの防犯装備も日本とはケタ違いだった
WEB CARTOP
スタイリッシュなプレミアムSUVの「Fペイス」を展示! ジャガー出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
スタイリッシュなプレミアムSUVの「Fペイス」を展示! ジャガー出展情報【ル・ボラン カーズ・ミート2024 横浜】
LE VOLANT CARSMEET WEB
世界最速の「ソファー」 チャージャー/チャレンジャー アメリカ文化のアイコン ダッジのマッスルカー2台を比較(2) 
世界最速の「ソファー」 チャージャー/チャレンジャー アメリカ文化のアイコン ダッジのマッスルカー2台を比較(2) 
AUTOCAR JAPAN
ハンドルで操る「悪役プロレスラー」 チャージャー/チャレンジャー ダッジのマッスルカー2台を比較(1)
ハンドルで操る「悪役プロレスラー」 チャージャー/チャレンジャー ダッジのマッスルカー2台を比較(1)
AUTOCAR JAPAN
信号が青になっても動かないクルマに「プッ!」何か問題が? 法的にはどうなのか 「私は待つ」
信号が青になっても動かないクルマに「プッ!」何か問題が? 法的にはどうなのか 「私は待つ」
乗りものニュース
レクサスの最上級ミニバンLMに6座仕様車のバージョンLを追加発売
レクサスの最上級ミニバンLMに6座仕様車のバージョンLを追加発売
Auto Prove
“Mr.ロードスター”マツダの元エンジニア貴島孝雄氏、『愛車遍歴』で熱弁
“Mr.ロードスター”マツダの元エンジニア貴島孝雄氏、『愛車遍歴』で熱弁
レスポンス
Z世代よ、新型ラングラーに集え ジープの顔が装いあらたに、大幅値下げのワケとは
Z世代よ、新型ラングラーに集え ジープの顔が装いあらたに、大幅値下げのワケとは
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2980.05980.0万円

中古車を検索
ウルスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2868.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

2980.05980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村