2017年7月5日、ボルボ・カーズは内燃エンジンのみを搭載したクルマの歴史的な終焉を発表した。2019年以降に発売される全てのボルボ車に電気モーターを搭載し、電動化を将来の事業の中心に据えることを決定した。
ボルボ・カーズ社長兼CEOのホーカン・サムエルソンは、「この発表はお客様のニーズを追求した結果です。人々はますます電動化されたクルマを求めており、我々はお客様の現在と将来のご要望にお応えして参ります。お客様はお好みの電動化されたボルボ車を選択することができるようになります」と語っている。
この結果、ボルボは全モデルに、電気自動車、プラグインハイブリッド車、マイルドハイブリッド車をラインアップする。電気自動車は既報のようにポールスター・ブランド【https://car.autoprove.net/2017/06/47882/】で高性能モデル開発、製造を行なうことになっているが、2019年から2021年の間に5車種の電気自動車を発売する計画だという。そのうち3車種はボルボ・モデル、2台はポールスター・ブランドのハイパフォーマンスカーだ。
電気自動車以外の全モデルにガソリン、ディーゼルのプラグインハイブリッド、または48V、12V電圧のマイルドハイブリッドを用意し、減速エネルギー回生、モーターアシストを行なうシステムで、これら3種類の電動化により、自動車メーカーの中で最も幅広い電動化したラインアップが実現する。
このことは、将来全てのボルボ車に電気モーターが搭載され、純粋な内燃エンジン車は徐々に生産を縮小し、内燃エンジン+電動化が主流になっていくことを意味する。
「この発表は内燃エンジンのみによって走るクルマの終焉を告げます。ボルボ・カーズは、かねてより2025年までに100万台の電動化したボルボ車を販売すると明言してきました。今回の発表は、この目標の実現に向けた強い決意の表れであり、その道筋を具体的に示すものです」とサムエルソンCEOは述べている。
今回の発表は、環境への影響を低減して未来の都市をよりクリーンにするボルボ・カーズの取り組みの方向性を明確に示している。ボルボ・カーズは、その製品と事業の双方でCO2の削減に重点を置き、2025年までに気候変動に影響しない生産事業を行うことを目指している。
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