ベース車が不明となるほど手が加えられたモデル
自動車メーカーやメーカー直系のカスタマイズ部門が、時折リリースするコンプリートのカスタマイズカー。これは市販車をベースにメーカーがカスタマイズを施し、完成状態で市販するもので、いわばメーカー謹製のカスタマイズカーということになる。
新車価格はR32GT-Rの3倍以上! ちょっと尖り過ぎた名車「オーテック・ザガートステルビオ」とは
そんなメーカー製カスタマイズカーのなかには、内部のチューニングやエアロパーツの装着といった範疇を超えて、一見するとベース車がなにか分からないほど手が加えられたモデルも存在する。
そこで今回は、そんなベース車が不明となるほど手が加えられたメーカー謹製カスタマイズカーを振り返ってみたい。
オーテック・ザガート・ステルビオ
今ではステルビオというとアルファ ロメオのSUVの方が知られるようになったが、1990年代のクルマ好きにとってステルビオと言えば、間違いなくこのオーテック・ザガート・ステルビオのことを指していた。
車名からも分かるように、オーテックジャパンとイタリアのカロッツェリアであるザガート(ともに当時)が共同開発して生まれたモデル。ベースとなったのは2代目の日産レパードだった。
実際のところ、車検証上に記載される車名は「オーテックザガート」、車両型式は「E-AZ-1」となるため、レパードとは異なる車両という扱いになる。日本から仮組状態のレパードをイタリアに輸出し、ザガートが架装したのちに日本へ送りかえされるという、まさにバブル期ならではのお金のかけ方で生まれた車両だったのだ。
トヨタ VM180ザガート
前述のステルビオに続き、こちらもザガート社とのコラボで誕生したカスタマイズカーであるが、こちらは日産ではなくトヨタ(正確にはトヨタモデリスタ)が手を組んで生まれたモデルだ。
3眼式のヘッドライトやテールランプなどは、まるでモーターショーに展示されるコンセプトカーのようだが、これはれっきとした市販モデル。ベースとなったのは1999年に登場したオープン2シーターミッドシップモデルの「MR-S」である。
ちなみに「VM180」には、ザガートのほか「TRD」も用意されており、こちらは当時のGT300に参戦していた車両を思わせるワイドボディ化がなされていた。
VM180ザガートは、キャビンこそMR-Sのままだが、Aピラーとウインドウガラス、ドアミラー以外はすべてFRPで新設計されたというボディは、何とも言えない存在感を醸し出していた。
また、モデリスタのコンプリートカーとしてはほかに「カセルタ」というモデルも存在していた。こちらはイタリアのさまざまなスポーツカーの要素を上手くミックスしたエクステリアとなっており、こちらも外板にはMR-Sの面影はなし。
こういったMR-Sベースのコンプリートカーが多く生まれたのは、同車がリヤフェンダーもボルト留めとなっていることで、異なるデザインのボディを作りやすいというのも理由のひとつにあるかもしれない。
トヨタ クラシック
トヨタ初の純国産車「トヨダAA型」の市販から60周年を迎えた1996年に、その記念としてリリースされたのがトヨタ クラシックだ。クラシックという車名の通り、トヨダAA型をモチーフとしたデザインをまとっているが、そのベースとなったのはなんとピックアップトラックのハイラックスのダブルキャブ。
これは当時のAA型に寸法的に似通っているということと、ボディの換装をしやすいフレーム式を採用していたということで白羽の矢が立ったといわれている。
パワートレインやインパネなどはハイラックスの面影を残すが、本革シートやウッドステアリングを標準装備とし、タイヤにはホワイトリボンタイヤをチョイスするなどそのこだわりぶりはかなりのもの。
ただそれだけに価格も高価で、東京地区での希望小売価格は817万円。当初は100台程度の販売を見込んでいると発表されているが、実際にどのくらい販売されたのかは不明だ。
のちにシングルキャブのハイラックスをベースに、荷台を活かした状態で販売された「TCピックアップ」なるモデルも存在しているが、フロント周りは明らかにクラシックと同じもの。当時のカタログには「アメリカの魂が語り継いできたフォルム」という一文があったが、クラシックオーナーは複雑な気持ちにならなかったのだろうか。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
ついにトヨタ「新型セリカ」復活!? 次期8代目登場か… 中嶋副社長「セリカ、やっちゃいます。」宣言! 会長も後押し!? ラリージャパンで語られたコトとは
マジか…? 新制度導入で「車検」通らないかも!? 10月から始まった“新たな車検”何が変わった? 覚えておきたい「OBD検査」の正体とは
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
「永遠に有料…?」 とっくに無料化されている“はず”の道路たち なぜまだお金とるの?
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
中古車バブル崩壊……その時あなたは何を買う!? 絶版国産[スポーツカー]ほしいランキング
結局さぁ……日産[GT-R] とヒョンデ[IONIQ5 N]って結局どっちが良いの??
ホンダ新型「プレリュード」まもなく登場? 22年ぶり復活で噂の「MT」搭載は? 「2ドアクーペ」に反響多数!海外では“テストカー”目撃も!? 予想価格はいくら?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
アルファのSZがたまたま上手く纏まっただけ