■「カウンタック」最終進化型、「アニバーサリー」とは?
1974年に、ファースト・モデルとなる「LP400」のデリバリーを開始して以来、常に進化を続けてきたランボルギーニ「カウンタック」。
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その最終モデルとなったのが、今回RMサザビーズのオンライン・セール、「オープン・ロード・ザ・ヨーロピアン・サマー・オークション」に出品された、「カウンタック・アニバーサリー」だ。
アニバーサリーとは、もちろん英語で記念日のことを意味するが、これはデビュー年の1988年がランボルギーニの創立25周年にあたる年であったことによる。
すでにランボルギーニの歴史は半世紀を超えているので、カウンタック・アニバーサリーは、ちょうどその中間点に位置するモデルともいえる。そしてそもそも、アニバーサリーが発売されていた頃に、ランボルギーニが創立50周年を迎えることができることを想像できた者は、間違いなく少数派であっただろう。
アニバーサリーの開発は、当時の親会社、クライスラー傘下でおこなわれたが、実際にクライスラーからランボルギーニへの要求は一切なかった。
ランボルギーニでは、デザイナーとして後に自らのパガーニ・アウトモビリを設立するオラチオ・パガーニ、テストドライバーとして多くの勝利をランチアなどで得たサンドロ・ムナーリ、そしてエンジニアとしてルイジ・マルミローリという、きわめてコンパクトなチームが組織され、プロジェクトはスタートすることになった。
1990年まで生産が続いたアニバーサリーは、最終的に657台を生産したとされるが、これはすべてのカウンタックのバリエーションのなかでは最大となる数字だ。
その理由として大きいのは、やはりパガーニによるエクステリア・デザインの効果で、ファースト・モデルとなったLP400と比較すると、ラインの多さでは対照的な姿に見えるかもしれないが、基本的なシルエットそのものには大きな変化を加えていないことが分かる。
■スーパーカーのオークション価格に異変あり!
当時ランボルギーニにとって、ヨーロッパと同様にアメリカも輸出市場としては非常に重要な存在であった。そこでパガーニはヨーロッパ仕様とアメリカ仕様のいずれにも可能なかぎり共通の造形をあたえることを意識した。
最初からアメリカの規定を満たすことを意識した前後バンパー(結局それは一部の州法には適合しなかったが)などはその象徴的な例である。
また、アメリカ仕様にはほかに前後バンパーにマーカーが取り付けられるなどの特徴がある。
搭載エンジンは、基本的に「5000QV」譲りの5167cc版V型12気筒DOHC。455psの最高出力にも変化はないが、実際の走りのなかで体験できるフィーリングは、リニューアルされたマニエッティ・マレリの電子点火方式の採用等によってよりスムーズで扱いやすいものになった。
さて今回スイスから出品されたモデルは、走行距離がわずかに1万730kmという、ローマイレージなアニバーサリーである。
画像から判断するかぎりは、コンディションは素晴らしい、の一語に尽きるし、実際に最近50000CHF(約575万円)をかけてメンテナンスをおこなっている。
RMサザビーズが調査した記録によると、このモデルはアメリカ仕様として生産された後、近年までアメリカの東部で所有されていたことが判明している。その後スイスへと渡り、出品車のもとでメンテナンスなどがおこなわれている。
当初掲げられていた予想落札価格は、25万ユーロ(邦貨換算約3080万円)から30万ユーロ(邦貨換算3700万円)。だが今回のオークションでは、残念ながら最高入札価格の19万ユーロ(約2340万円)は、最低落札価格に届くことはなく、このアニバーサリーは流札という結果になってしまった。
ヨーロッパ仕様に対して若干パワーが控えめな420psのアメリカ仕様であることが理由なのか。あるいはクラッシック・ランボルギーニの人気の波が収まりつつあるのか。それともコロナ禍の影響によるものか。意外な結果だったと報告するほかはない。
* * *
【VAGUEの見解】
最低落札価格に達しなかったカウンタック・アニバーサリー。この結果を受けて今後の予想落札価格も下がっていくことが予想される。今回は流札という結果になったが、出品者によっては最低落札額なしの場合もあるので、カウンタック・アニバーサリーを狙っている人は、これからの動向に注目だ。
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