現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > エスパーVMAX1200(ヤマハVMAX1200)系列モデルのエンジンで上質クルーザーに変貌【Heritage&Legends】

ここから本文です

エスパーVMAX1200(ヤマハVMAX1200)系列モデルのエンジンで上質クルーザーに変貌【Heritage&Legends】

掲載 更新 42
エスパーVMAX1200(ヤマハVMAX1200)系列モデルのエンジンで上質クルーザーに変貌【Heritage&Legends】

ワンオフ連発で完成したモンスタートルクマシン
「元々この車両のオーナーさんはヤマハVMAX1200を1400cc化したり、後継の1700もターボ化したりして楽しんでらしたんです。それが事情から他社モデルに乗っていたんですけど、パワーを初めとして、物足りないと。それでもう1度VMAX1200に戻られたんです。

でも今までの経歴からすると、1200でも非力に思えたそうです。それで60歳超えて、“これが最後のバイクになるかなあ”と相談されて。じゃあ、“私がおごる(笑)から、誰もやってない、世界のどこにもない、ロイヤルスターのエンジンを載せましょう”って作ったんです」

ホンダ「GB350 S」誕生! スタンダードモデルのGB350とともに詳細発表

楽しそうにこのバイクのバックグラウンドを教えてくれるエスパーの小宮さん。VMAX1200誕生の元となったクルーザー、ベンチャーロイヤル。その発展型のXVZ13ロイヤルスター(VMAX1200と同じ70度挟角の、1294ccエンジン)だから、写真を見ればすっきり収まったように思える。

「いやいや、それが! です。エンジンはフレームに当たる、ジェネレーターはVバンク内に入らないなど、近いモデルだからポン付け、なんて夢みたいな話(笑)。キャブレターにしてもVMAXのは合わなくて。たまたま私が持っていた2連のFCRにインマニを作って何とかできましたが、この車両を見て“お、付きそう”なんて思わない方がいいですよ」

いかにもカスタムらしい手順と苦労で出来上がったこの仕様だが……。

「ロイヤルスターがクルーザーですからパワーも100psそこそこかなと思って試乗してみたら、びっくり。とにかくトルクがすごいんです。VMAXにプラス100cc分の余裕があって、ポートが細く長いのも効いてるんでしょう。ターボとはまた違って、余裕どころじゃない押し出し感。外観も空冷風フィンが付いて、面白い乗り物になって、オーナーさんも喜んでくれました。でも、この仕様はもう作れないなあ」

数あるパワーチューンをこなす小宮さんにして、この感想。期せずして空前絶後の1台、これぞカスタムを地で行くような1台となったのだ。

▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

Detailed Description 詳細説明
GIVI製のバイザースクリーンを追加して快適性を高めている。フロントマスターシリンダーはブレンボ・ラジアルポンプだ。

センター単眼式の速度計、またタンクカバー上に置かれるエンジン回転計やインジケーター類のレイアウトは、VMAX1200純正そのままだ。

外装はVMAX1200の'05年北米仕様純正のレッドで、タンクカバーには隠しフレアパターンとVMAX20周年記念エンブレムが見える。

前後分割式のシートやテールのアルミグラブバー、前半部のダミーエアダクト等やサイドカバー等も、VMAX1200のノーマルパーツをそのまま使う。

空冷風フィンの付いたシリンダーを持つエンジンはVMAX(VMAXは水冷らしくすっきりとした外観だ)の1199ccから約100ccアップした、ロイヤルスターの1294cc・70度V4エンジン。フレームを初めとした各部への干渉を避け、文字通りにワンオフを駆使して積まれている。

ダミータンクカバーを外して現れるのは2連のダウンドラフト・FCRキャブレターとラジエーターリザーバータンク(こちらは純正状態で付いている)。FCRはたまたまショップにあったもので、見る限りスムーズに付いているようだが、マニホールドをワンオフ、装着した。

Φ43mmフロントフォークはVMAXノーマルで、フロントキャリパーはブレンボ4ピストンに、またディスクはウェーブタイプに換装している。

4本出しのマフラーはエスパーオリジナルで、VMAXのV4エンジンらしさをサウンドでもトルクでもサポートする。もちろんV4のロイヤルスターにもマッチし、ここではスタイリングを上質にするのにもひと役買っている。リヤブレーキキャリパーもブレンボ4ピストンだ。

2.15-18/3.50-15インチの変則ディッシュホイールやシャフトドライブ+パイプのスイングアーム等の足まわりは、後期VMAX1200のノーマルがベース。リヤショックはオーリンズに換装される。完成した状態を見ると、普通にこのようなエンジンを積んだ車両にすら感じられる。

取材協力:エスパー
レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部
▶▶▶ヘリテイジ&レジェンズが取材した最新のカスタム・バイクはこちら!

関連タグ

こんな記事も読まれています

僕は世界最高のドライバーと戦える! タイトル争い敗れるもランド・ノリス自信深める「心からそう思っている」
僕は世界最高のドライバーと戦える! タイトル争い敗れるもランド・ノリス自信深める「心からそう思っている」
motorsport.com 日本版
ホンダ新型「スゴい軽バン」発売! 「前後2人乗り」“タンデム仕様”が斬新すぎる! 新発想の「エヌバン」とは?
ホンダ新型「スゴい軽バン」発売! 「前後2人乗り」“タンデム仕様”が斬新すぎる! 新発想の「エヌバン」とは?
くるまのニュース
ロイヤルエンフィールドが新電動バイクブランド「フライング・フリー」を立ち上げ 新型モデル「C6/S6」公開
ロイヤルエンフィールドが新電動バイクブランド「フライング・フリー」を立ち上げ 新型モデル「C6/S6」公開
バイクのニュース
繋ぎ方を間違えるとショートからの大事故に! 簡単だけど注意が必要なバッテリー上がりのクルマの救援
繋ぎ方を間違えるとショートからの大事故に! 簡単だけど注意が必要なバッテリー上がりのクルマの救援
WEB CARTOP
GM、2026年からF1参戦 キャデラックブランドでフルワークス
GM、2026年からF1参戦 キャデラックブランドでフルワークス
日刊自動車新聞
【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
【初テスト】最高のパフォーマンスを実現する新型プラグインハイブリッド 新型「メルセデスAMG GT 63 S Eパフォーマンス」を徹底テスト!
AutoBild Japan
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
東京~千葉の「絶望の橋空白地帯」に新ルート誕生へ!?「行徳駅がめちゃ便利!?」柴又街道が悲願の「湾岸線直結」 事業進行中の「押切湊橋」のスゴさとは
くるまのニュース
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
エレガントな“4人乗りオープンカー” 新型メルセデスAMG「CLE53カブリオレ」発売 449馬力エンジン搭載の高性能モデル
VAGUE
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
急な雨はチャンス到来! イベントは開演・終演時間をチェック! 元タクシードライバーが語る「稼ぎ時」
WEB CARTOP
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
F1新規参戦叶ったキャデラック、拒否されたアンドレッティ。実態はほぼ同じ……違いはどこにあったのか?
motorsport.com 日本版
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
トヨタ、技能五輪で5職種金メダル獲得…4職種で連覇達成
レスポンス
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
スズキ新型「ソリオ/ソリオ バンディット」が大幅刷新!? 迫力顔採用&エンジン刷新で1月登場? 何が変わった? ユーザーからの声は
くるまのニュース
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
バイクのニュース
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
メルセデス・ベンツ G580 with EQテクノロジー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
輸入車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
全長3.4m切り! ダイハツ「斬新軽バン」がスゴい! “カクカク”デザインに「パカッと開くデカいドア」採用! ポップだけど「まじめ発想」で披露された「新時代ワゴン」とは
くるまのニュース
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
トヨタ「“スライドドア”付きバン」がスゴイ! 全長4.7m級の「ちょうどイイサイズ」! 豪華“木目”内装ד快適”シートの狙い目仕様「ハイエース“ダークプライム”」どんな人が買ってる?
くるまのニュース
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
「こんなにあるんだ?カー用品」amazonブラックフライデー完全攻略!お得にセールを利用するためのコツを解説!ストア対応カー用品メーカー一覧
月刊自家用車WEB

みんなのコメント

42件
  • これは、趣味嗜好は置いといてとにかく目立てるな…
  • バイク仲間が昔乗ってたけど、航続距離が短いのが難点だったっけ、タンク容量が小さい。
    150kmくらいで補給だし、他のバイクの2倍ペースでガソリン入れてたな。
    特に高速じゃSAを事前チェックしてないと途中で高速降りる羽目になったわ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村