6月12日、フランスのサルト・サーキット(ル・マン24時間サーキット)で第92回ル・マン24時間レースのフリープラクティス1のセッションが行われ、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)がトップタイムを記録した。
6月9日に行われたテストデーから3日。WEC世界耐久選手権第4戦のレースウイークが始まった。
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気温16度/路面温度20度、曇り空の下でセッションはスタート。トラフィックがクリアとなる序盤、一部の車両はアタックシミュレーションを行ったようで、7号車トヨタGR010ハイブリッド(トヨタGAZOO Racing)のニック・デ・フリースが3分26秒918でトップに立つが、すぐに12号車ポルシェ963(ハーツ・チーム・JOTA)のカラム・アイロットが3分26秒610と最速タイムを塗り替える。
序盤にはほかに2号車キャデラックVシリーズ.Rのアレックス・リンも3分26秒台に入れ、3番手につけた。
LMP2クラスでは序盤にAO・バイ・TFの14号車、LMGT3クラスでは70号車マクラーレン720S GT3 Evo(インセプション・レーシング)がそれぞれクラス首位に立ち、周回を重ねていく。
1時間経過を前にパニス・レーシングの65号車、ユナイテッド・オートスポーツの23号車らがコースオフするなどしたが、レースコントロールはいずれもスローゾーン導入で対応している。
1時間30分が経過したところで、ピットアウト直後の35号車アルピーヌA424のフェルディナンド・ハプスブルクがダンロップシケインでストップ、次いで78号車レクサスRC F GT3(アコーディスASPチーム)のアーノルド・ロバンがミュルサンヌ先にストップしたことで、赤旗が導入される。ハプスブルクはその後マシンを再始動させ、自走でピットへと戻っている。中断は約15分ほど続いた。
残り50分を切る頃、8号車トヨタのブレンドン・ハートレーが3分26秒013にまで全体ベストを縮め、暫定首位に立つ。
残り21分で赤旗が提示されると、2号車キャデラックのアレックス・リンはフロントエンドを破損しピットへと戻ってくる。
セッションは残り15分を切ってから再開。予選シミュレーションをする車両もあるかと思われたが、デイトナシケインでクール・レーシングの47号車がストップしたため、スローゾーンが導入されることに。残り数分でスローゾーンが解除されると、15号車BMW Mハイブリッド V8(BMW Mチーム WRT)のドリス・ファントール、99号車ポルシェ(プロトン・コンペティション)のジュリアン・アンドラウアーが自己ベストを更新し、それぞれ3番手、4番手へと浮上する。
17時にチェッカーが提示され、首位はハートレーの残したタイムで8号車トヨタに。以下、12号車ポルシェ、15号車BMW、99号車ポルシェ、7号車トヨタ、2号車キャデラックと続くトップ6のオーダーとなっている。
LMP2クラスはAO・バイ・TFの14号車オレカ(PJハイエット/ルイ・デレトラズ/アレックス・クイン)が最速。以下デュケーヌ・チームの30号車、ユナイテッド・スポーツ23号車と続き、クラストップ3をプロ/アマカテゴリーの車両が占めることとなった。
宮田莉朋のクール・レーシング37号車はクラス9番手でFP1を終えた。
LMGT3クラスは、木村武史/エステバン・マッソン/ジャック・ホークスワース組の87号車レクサスが最速。70号車マクラーレン、59号車マクラーレン(ユナイテッド・オートスポーツ)と続く結果となった。
濱口弘と佐藤万璃音の95号車マクラーレンはクラス12番手、星野敏の777号車アストンマーティン・バンテージAMR GT3(Dステーション・レーシング)はクラス13番手、小泉洋史のシボレー・コルベットZ06 GT3.R(TFスポーツ)は19番手となっている。
このあと、現地時間19時(日本時間13日2時)から、60分間の予選セッションが行われ、そこでの各クラス上位8台が、13日の最終予選『ハイパーポール』へと進出する。
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