2023年8月2日、マクラーレン・オートモーティブ アジアは720Sのマイナーチェンジモデル「750S」のクーペとスパイダーを国内で発表した。
マクラーレンによる軽量化への強いこだわり
イギリス発のスーパースポーツカーブランドであるマクラーレンのモデルレンジは、パフォーマンスと快適性の両立を図った「GT」、パフォーマンス性を追求した「スーパーカー」、テクノロジーによりクルマの究極の姿を表現した「アルティメット」、この3つのシリーズによって構成されている。またこの中でもスーパーカーシリーズは電動化技術を導入したアルトゥーラと、軽量&パワフルさで純粋なスポーツ性を高めた720Sのふた手に分かれている。
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今回、モデルレンジの中核をなし、60年の歴史を持つF1コンストラクターが鍛え抜いた軽量化テクノロジー、そして高性能エンジンを搭載した「750S」が日本市場向けに発表された。その名のとおり先述のスーパーカーシリーズ720Sの後継であり、いわゆるマイナーチェンジモデルとなる。
720Sやその前モデルにあたる650Sもそうだったように、750Sの名称は搭載するエンジンの最高出力に由来する。4L V8ツインターボのM840T型エンジンはブースト圧の向上、軽量ピストンやセカンダリーフューエルポンプの採用によりパワーは750ps/800Nmに高められている。
そして、ピュアスポーツモデルとして最も重要な要素とも言える軽量化も徹底的に行われた。が、そもそも軽量なカーボン製モノコック構造を採用する720Sのさらなる軽量化は相当に難しかったはず。それでも標準シートのカーボン化、軽量ホイールの開発、そしてメーターディスプレイやフロントウインドウ、エキゾーストパイプの軽量化、フロントバンパーのワンピース構造化などにより車両重量(乾燥重量・クーペ)を30kg軽減して1277kgとしている。
さらにトランスミッション、7速DCTのファイナルギア比をローギアード化することにより加速性能を向上、0→100km/h加速で2.8秒(720Sは2.9秒)、0→200km/h加速で7.2秒(同7.8秒)を達成している。ローギアード化によりトップスピードは332km/h(従来は341km/h)に低められているが、実際の使用領域を考えるとこの差は小さいはずだ。
空力と冷却性能向上のために、デザインをブラッシュアップ
足まわりはサスペンションを軽量化するとともに、4本のダンパーを独立制御するマクラーレン独自の乗り心地とパフォーマンスを両立させるプロアクティブ・シャシー・コントロール(PCC)を進化、PCC IIIとして採用している。快適性を維持しながらパフォーマンスを向上させるための制御プログラムが導入されているという。
フロントマスクにおいてはバンパー下部までボディ同色部分を拡大してシンプルさを強調、洗練されたデザインとしている。また、LEDヘッドライトとラジエーターへとつながるアイソケットインテークを細くするなどヘッドライト周りの刷新も行われているが、デザイン変更のためというよりも空力性能の向上、そしてパワートレーンの冷却性の強化のためだという。
フロントセクションよりも大きなデザインの変化はウイングを含むリアセクションにあるようだ。リアデッキは再設計により延長され、ここから流れた空気の流れは車速により上下動するカーボン製アクティブ・リアウイングはより高く、前後長を伸ばすことでその面積を20%拡大しているという。テールパイプの配置もボディ中央部に集合している。
ボディ形状は従来どおりクローズドボディとオープンボディの両方を用意され、車両価格はクーペで3930万円、スパイダーで4300万円となっている。2024年春までの生産分はすでに埋まっており、現段階で2024年夏以降のデリバリーとなるようだ。
マクラーレン 750S クーペ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4569×1930×1196mm
●ホイールベース:2670mm
●DIN車両重量:1389kg(スパイダーは1438kg)
●エンジン:V8 DOHCツインターボ
●総排気量:3994cc
●最高出力:552kW(750ps)/7500rpm
●最大トルク:800Nm/5500rpm
●トランスミッション:7速DCT
●駆動方式:MR
●燃料・タンク容量:プレミアム・72L
●WLTPモード燃費:約8.19km/L
●タイヤサイズ:前245/35R19、後305/30R20
●車両価格(税込):3930万円
※主要諸元は主に欧州仕様値です
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