アイデア満載のカスタム術に注目
富士で行われた「アゲバンミーティング」に自走で参加した“オレカル“さんのトヨタ「ノア」。リフトアップされたアゲ仕様に乗るオーナーによると、「カスタムのアイディアを思いつく場所はホームセンター(笑)」なのだそう。詳しくお話を伺ってみた。
トヨタ「ハイエース」と日産「キャラバン」の内装カスタムを見比べる! キーワードはアンティークとラグジュアリー
純正の足なのにリフトアップしてみえる技とは
ワイルドなアゲ仕様のノア。エアサスか? 特注のロングショックか? と、興味津々でオーナーのオレカルさんに尋ねると、「純正です」との答えが。なんと、一見リフトアップされているかのように思えるスタイルは、スプリング部分に組み付ける硬質ゴム製のスペーサーとクロカンタイプのタイヤによる視覚的な演出効果によるものだったのだ。
この効果をより高めているのがマットブラック塗装が施されたRAV4用の純正オプションホイールと、サイドシル部分に追加されたカッティングシートによるブラックのライン。US風のヘッドライトやグリル加工、バグガードなど、ディテール面のモディファイもアクティブな雰囲気作りに効果を発揮している。タネ明かしを聞けば「なぁ~んだ」と納得させられるが、再び見直してもやっぱりアゲ仕様に見えてしまうのは、各部のバランスの高さの証。手軽にイメチェンが図れて、すぐにノーマルに戻せるという点も、このクルマのポイントといえそうだ。
グリルマーカーやトヨタマークなどの小技が満載
外装を見ていくと、ボンネット先端のバグガードは、グライドガードが取り扱うロシア製。グリルセンターにはマウントを自作して、カローラフィールダー用のトヨタエンブレムを装着。ルーバー内にはLEDテープ加工のランプも内蔵し、LEDヘッドライトとウインカー/ポジションバルブはfcl.製を使用。さらにサイド部分へオレンジのシートを貼ってUS風に仕上げた。
バンパー下部の一部はブラックアウトされている。その下には「フロアの出っ張りが見えるのが気になるので」という理由から製作した、イレクターパイプ加工のダミー突入防止バーも装着されている。
ラバースプレーによる自作マットブラック仕上げのホイールはRAV4純正。タイヤは235/50サイズのマッドスター・マッドテレーン。スプリングスペーサー+タイヤのハイトで全高は約25mmアップしている。また、視覚的なアゲ感の演出に大いに効果を発揮しているのが、サイドシル部分のブラックのカッティングシートだ。
随所にワザの効いた演出が施されている
フィラーリッドはオネストのガラス製を装着し、内部のキャップ周りに取り付けられた小物類もオネストの製品で統一されている。
ハワイの車検用として使われているというステッカープレート。ナンバーフレームも、ハワイ・ホノルルトヨタ仕様となっている。さらに、USスタイルの極めつけは、「鏡面部に写ったものは、実際にはとても近い距離にあるのでご注意を」、という輸出仕様車のコーション表記の入ったサイドミラー。カッティングマシンで自作したそうだ。
インテリアで注目すべきはTIKIのイラストが描かれた、日本未発売のココナッツ缶型HONESTシフトノブ。以前所有していたアルファードから継承したものだそうだが、洒落が効いていてアクセントになっている。
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