現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も

ここから本文です

ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も

掲載 18
ドイツは反発 中国製EVに追加関税、EU 5日より適用 11月には「恒久化」も

欧州最大の対中輸出国ドイツは反対

欧州連合(EU)は7月5日より中国製EVに暫定的な追加関税を適用した。一方、11月の「恒久化」に向けて中国政府との交渉は続いている。

【画像】多額の関税が課せられた上海汽車ってどんなメーカー?【欧州で販売している小型ハッチバック「MG 3」を写真で見る】 全16枚

既存の10%の輸入関税に加えて、自動車メーカーごとに追加の関税が課せられる。EUの立法機関である欧州委員会への調査協力を怠ったとして、上海汽車(SAIC)に対しては37.6%が上乗せされた。

当初は38.1%の上乗せが発表されていたが、その後の交渉により0.5%引き下げられたという。

欧州委員会の声明によると、BYDは17.4%、吉利汽車(ロータス、ポールスター、ボルボなどの親会社)は19.9%の追加関税を支払わなければならない。

その他、協力に前向きな場合は20.8%、非協力的とみなされた場合は37.6%の追加関税が課される。

協力的な企業として、BMW iX3を生産するBMWブリリアンス・オートモーティブや、ダチア・スプリングを生産するeGTニュー・エナジー・オートモーティブなどが挙げられる。

非協力的な企業には、BMWと長城汽車の合弁会社でミニ・クーパーのEV仕様を生産するスポットライト・オートモーティブが含まれる。

欧州委員会は声明で、安価な中国製EVは「EUのBEV生産者に経済的損害の脅威をもたらす」と述べた。中国政府からの「不当な補助金の恩恵を受けている」と結論づけた上で、追加関税の適用に踏み切った。

ドイツの自動車メーカー各社は、この追加関税に声高に反対している。メルセデス・ベンツ、BMW、フォルクスワーゲン・グループは、中国での自動車販売台数が他のどの市場よりも多い。追加関税は中国からの報復を招き、中国への輸出が脅かされる恐れがある。

中国は、欧州委員会に追加関税を取り下げさせるよう圧力をかけるため、特にドイツを狙っている。

追加関税は暫定的に4か月間続き、その後「恒久」的な関税が適用され、5年間続く。

欧州委員会は、「世界貿易機関(WTO)と互換性のある解決策」の実現に向けて中国と交渉を続けていると述べた。

EUは中国製EVの最大の輸出先であり、2023年には全体の33%を占めた、と欧州委員会は指摘する。

「EU市場におけるBEVの価格は、中国市場におけるBEV価格よりも著しく高いため、中国の輸出メーカーには高い利益を実現する機会が与えられている」という。

EU市場は、平均CO2排出量を削減するためにEVの普及促進を図っており、法整備も進んでいる。

EUから離脱している英国は今のところ、中国製EVへの関税引き上げを行っていないが、やがてEUに追随する可能性が高い。

自動車業界幹部や業界ウォッチャーは、英国はEUに「従わなければならない」、さもなければ中国メーカーからの圧力が強まるとしている。

中国のEVメーカーが不当な補助金の恩恵を受けているかどうかについては、原則として国内メーカーから苦情を受けた場合にのみ、貿易救済庁(TRA)が調査を行うことができる。「例外的な状況」では、国務長官が調査を強制することもできる。英国の業界団体SMMTの関係者によると、先週の時点で苦情は寄せられていないという。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
新型「“真っ黒”クロスオーバーSUV」発表! 初の「精悍ブラック仕様」&特別な“豪華内装”採用! 専用装備マシマシな「Cクラス オールテレイン」登場!
くるまのニュース
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
最新EVと環境への挑戦を体感! 第30回日本EVフェスティバル 11月23日
レスポンス
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
インフィニティ、フルサイズSUV『QX80』新型の購入者に新サービス…専任コーディネーターが対応
レスポンス
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
ホンダ「2列×6人乗り」小型ミニバンが凄い! まさかの「前席に3人並ぶ」斬新シート採用! 全長4.3mで「最高にちょうどいい」サイズの“エディックス”とは!
くるまのニュース
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
メルセデスAMG試乗付き宿泊プラン、1日1室限定…インターコンチネンタルホテル大阪
レスポンス
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
勝利をもたらす「招き猫」こと「BLUE LINK VICTORY CATS」の4名とは?「ANEST IWATA Racing with Arnage」をサポートするRAの素顔を一部ご紹介
Auto Messe Web
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
角田裕毅、危うくアメリカ入国拒否!? 入国審査で別室へ……「着ていたパジャマの色が問題だったのかな?」
motorsport.com 日本版
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
めちゃ“豪華インテリア”の新型「ミドルサイズSUV」発表! 大人気モデルが「全面刷新」で進化! 多彩なテクノロジーを搭載した新型「ティグアン」登場!
くるまのニュース
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
MINI『クーパー・コンバーチブル』、本拠地英国で9年ぶりにラインオフ
レスポンス
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
若干ギャンブル要素はあるけどポルシェオーナーになるのは夢じゃない! 庶民が買えるポルシェを探してみたらけっこうあった
WEB CARTOP
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
SUV系のスーパーハイト軽自動車は超激戦区! 後発ばっかり目につくけど「ダイハツ・タント・ファンクロス」も独自な魅力たっぷりだぞ!!
WEB CARTOP
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
四度のGT500クラス王者ロニー・クインタレッリが2024年限りでのスーパーGTでの活動終了を発表
AUTOSPORT web
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
ドライバーの訴えもどこ吹く風? 言葉狩り問題でGPDA声明発表もFIA『シカト』にラッセルショック
motorsport.com 日本版
約400台のキャンピングカーが全国から集結、過去最大規模に…ジャパンキャンピングカーショー2025
約400台のキャンピングカーが全国から集結、過去最大規模に…ジャパンキャンピングカーショー2025
レスポンス
トヨタ「“SUV”ミニバン」がスゴイ! ド迫力の「斬新ドア」×巨大オフロード4WD! タフすぎる「シエナ」“冒険”仕様とは
トヨタ「“SUV”ミニバン」がスゴイ! ド迫力の「斬新ドア」×巨大オフロード4WD! タフすぎる「シエナ」“冒険”仕様とは
くるまのニュース
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
自宅で充電できないけどEVを買う人が増えている! ただしいまのインフラ状況だと「セカンドカー」で乗るのが正解
THE EV TIMES
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #15|シトロエン BX
クルマ、何に乗ってるの? 僕たちの愛車紹介 #15|シトロエン BX
くるくら

みんなのコメント

18件
  • kinesio
    補助金出す日本www
  • znd********
    中国は狡猾であり、鄧小平による国策であった目的を達成するまで本音をひた隠しにするというとう「ようとうこうかい」という理論に則った施策を綿密に遂行しただけに過ぎない。めでたい各国はパンダ外交に騙されたものであることに気付かなければならないだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

922.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

410.5698.0万円

中古車を検索
iX3の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

922.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

410.5698.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村