■美しいステーションワゴンが増えている!?
近年、国内市場で数を減らしているステーションワゴンですが、欧米ではファミリーカーとして人気が高く、車種も豊富となっています。
かつてのステーションワゴンは実用性が重視されていましたが、現在ではスタイリッシュなモデルも多く、とくに欧州製のステーションワゴンは美しさを競っているかと思えるほどです。
そこで、欧州製の最新ステーションワゴンのなかから、とくに美しいモデル3車種をピックアップして紹介します。
●ボルボ「V60」
2010年にボルボのセダンである「S60」から派生したステーションワゴンとして登場した初代「V60」は、流麗なフォルムを持つステーションワゴンであり、先進の安全装備を搭載していたことで高い評価を得ます。
2018年に発売された2代目V60はしっかりとステーションワゴンのフォルムながら、低く伸びやかな美しいフォルムと、ボルボらしい力強いフロントフェイスが特徴です。
また、新世代ボルボを象徴する「トールハンマー型」LEDデイタイム・ランニングライトや、リアゲートに回り込んだテールライトなど、ひと目でボルボとわかるアイコンを表現。
日本仕様のV60に搭載されるパワーユニットは、「T5シリーズ」に最高出力254馬力の2リッター直列4気筒ターボエンジン、「T6 Twin Engine AWD」シリーズは最高出力253馬力の2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーエンジンに、最高出力46馬力(前)/88馬力(後)のモーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムです。
トップグレードの「T8 Twin Engine AWD」は最高出力318馬力の2リッター直列4気筒ターボ+スーパーチャージャーエンジンに、T6 Twin Engine AWDと同じモーターを組み合わせた、プラグインハイブリッドシステムとなります。
V60シリーズの価格(消費税込、以下同様)は514万円から849万円です。
●プジョー「508 SW」
2011年にデビューしたプジョー「508」は、それまでの「407」と「607」の後継にあたるモデルで、セダンとステーションワゴン(SW)がラインナップされています。
2019年に登場した2代目508でもセダンとSWが日本に輸入され、最高出力180馬力を発揮する1.6リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンと、最高出力177馬力の2リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジンが選べるようになりました。
508 SWはシューティングブレークと呼ばれるスポーツクーペのようなスタイルでありながら、優れたユーティリティスペースを実現。
美しいフォルムだけでなく、乗り心地とハンドリング性能を高めるために、ショックアブソーバーの減衰力を路面状況に応じリアルタイムに制御するアクティブサスペンションを採用するなど、走りも高品位なものを目指したといいます。
508 SWシリーズの価格は450万2000円から526万6000円です。
■英国の老舗高級車メーカーもステーションワゴンをラインナップ
●ジャガー「XFスポーツブレーク」
イギリスを代表する高級車メーカーのジャガーが販売する、唯一のステーションワゴンが「XFスポーツブレーク」です。
現行モデルのXFは2015年に発売された2代目で、初代はセダンのみでしたが2代目ではステーションワゴンが設定されました。
ボディサイズは全長4965mm×全幅1880mm×全高1495mmと、かなり大きい印象ですが、このサイズ感を上手に使った流麗で美しい外観デザインとなっています。
搭載されるエンジンは、180馬力の2リッター直列4気筒ディーゼルターボと、200馬力もしくは250馬力を発揮する2リッター直列4気筒ガソリンターボを採用。全車8速ATが組み合わされ、グレード別でFRと4WDが選べます。
足回りは軽量かつ強度の高いアルミニウムを用いたサスペンションシステムによって、俊敏なレスポンスと快適な乗り心地を実現。 スポーティな見た目に伴った走りも魅力です。
XFスポーツブレークの価格は765万円から843万円です。
※ ※ ※
かつて、国産ステーションワゴンは商用車のライトバンを乗用車として仕立てたものがほとんどでした。
現在では、セダンベース、もしくは少数派ですがステーションワゴン専用に設計されたモデルで構成され、どれもスタイリッシュなデザインとなっています。
徐々にではありますが、国内でもステーションワゴンの評価が高まっており、2019年9月に新型車としてトヨタ「カローラツーリング」が発売されるなど、ステーションワゴン復権の兆しもあります。
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みんなのコメント
欧州だけ。米はステーションワゴンなんて日本より壊滅状態。
お前の車よりぜんぜんイイわと思ったねw