「ホイール」に「シフトレバー」! 歴代プリウスの功績は「ハイブリッドの浸透」だけじゃないんです
■初代はハイブリッドカーの先駆けだった
■しかし新型では目的が大きく変化した
ポジションチェンジをしようという意志が感じられる
新型プリウスが発表された。これまでアンチの目立っていたプリウスだが、新型ではロー&ワイドで、スポーティなスタイリングのわかりやすさもあって、クルマ好きの注目度も高まっているようだ。
客観的にみればプリウスというモデルの存在意義が揺らいでいるのも事実。たしかに25年前に初代プリウスが誕生したときには、ハイブリッドカーというのは完全に新しい存在で、トヨタのチャレンジグスピリッツを感じさせる意欲作だった。
2022年の現在は、ハイブリッドカーというのは珍しくない。もはや電気自動車でさえ、当たり前のものとなっている。この時代に、ハイブリッドカーとして(プラグインハイブリッドも用意しているが)フルモデルチェンジするというのはかつてのプリウスとは立ち位置が異なってくることも、自明だ。
新型プリウスの発表においては「コモディティからの脱却」、「次の25年を見据える」といった意味合いのアピールが見られた。燃費がよく経済的な、高効率な移動手段としてのプリウスから、所有する歓びや愛車と呼べる満足度へとポジションチェンジしようという意志が感じられる。
プラグインハイブリッドでは、システム最高出力が223馬力もあること、0-100km/h加速が6.7秒と快速なことが、いの一番に喧伝されていた。ゼロエミッションモードを持つエコカーというよりも、プリウスのハイパフォーマンス版がプラグインハイブリッドという位置付けのイメージだ。
発進加速に有利な電動車としてみれば、この加速性能は驚くほどではないというのも事実。歴代プリウスとの比較では、愛車と呼びたくなるような趣味性を強めているかもしれないが、世界的な電動化トレンドのなかでは、ちょっとスポーティ寄りのハイブリッドカーの一台という風に感じられてしまう面もある。
プリウスはエンジンを愛するユーザーへ向けたモデルへと変化
プリウスというブランドのイメージも大きく変わっている。エンジンを積んでいない純粋な電気自動車と比べるとインテリジェンスやスマートといったイメージでは、すでにプリウスの優位性はないともいえる。
そうして認識されてしまうことを、トヨタは重々承知しているだろう。あえて言い切ってしまえば、プリウスはエコカーからエンジンを愛するユーザーへ向けたモデルへ変身したと理解すべきだ。
まだまだエンジンを積んでいるクルマを求めるマインドはありつつ、さすがに荒々しい高回転ユニットに乗っているのは時代にそぐわない。そうした認識を持つユーザーにとっては、ときにエンジンの鼓動を感じ、シチュエーションに合わせてエンジンを使わずに走ることのできるハイブリッドカーは、ベストなソリューションといえる。
実際、新型プリウスの中心グレードは2リッターエンジンのハイブリッドになるという。タイヤサイズは、19インチもしくは17インチで、燃費最優先の15インチタイヤを履いた仕様は用意されない模様だ。つまり、新しいプリウスは燃費よりも走りのフィーリングを重視した方向でセットアップされていると予想できるのだ。
まとめると、新型プリウスが見据える次の25年は、どんどん厳しくなる環境規制のなかで、最後までエンジンを味わうことのできるスポーティモデルとして存在価値を示していくという方向性だろう。ハイブリッドが特別なパワーユニットではなくなったからこそ、プリウスは大胆に方向転換できた、といえそうだ。
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みんなのコメント
記者は部首の違いに気付けるかなぁ?w