この記事をまとめると
■NSXの15年間における総販売台数は約7400台ほどと言われている
たった1台の日本車が世界を変えることもある! 「ニッポンの宝」に認定したい国産車4台
■Rをはじめ、タイプSやタイプTなど派生モデルも多数存在するが数は少ない
■数百台しか売れなかったレアモデルから1台のみの販売に留まった激レアモデルを紹介する
永遠の名車「NSX」に存在する激レアモデルたち
現行FL5型シビック・タイプRが世界的な人気となり、日本国内ではいまだに受注ストップという状況が続いています。いまやホンダのスポーツモデルを象徴する存在となった「タイプR」ですが、そのルーツを辿っていくと、1992年に登場したNSX-Rに遡ります。
NSX-Rは、ホンダ初の量産スーパースポーツである初代NSXをベースに徹底的に走りを磨いたモデルでした。そのNSX-Rの開発思想を他車種に反映させて1995年に誕生したのがDC2型インテグラ・タイプRで、その後にタイプRシリーズはシビックにも設定され、現在に至っています。
初代NSXは1990年から2005年まで15年間にわたって販売されましたが、このNSX-R以外にも、さまざまなスペシャルモデルが設定されました。なかにはNSX-R以上に販売台数の少ないレアな車種もあったのです。そんなNSXのスペシャルモデルたちを、発売された時系列に沿って紹介していきましょう。
1990年9月に発売された初代NSX(NA1-100型)は、単一グレードで登場しました。ラインアップは5速MTと4速ATの2モデルで、スーパースポーツでありながら2ペダルの4速AT車が設定されていたことは、NSXの特徴のひとつ。30年以上が経過した現在では、技術の進歩もあってスーパースポーツの世界でも2ペダル車は当たり前になっています。
前述のように、1992年には最初のスペシャルモデルであるNSX-Rが発売。5速MT車をベースにエアコンなど快適装備を徹底して排除したことで120kgもの軽量化を実現。エンジンはクランクシャフトやピストン、コンロッドといったムービングパーツの重量精度を高めたことでレスポンスの向上を図り、サーキットにおける運動性能を高めています。ボディカラーのチャンピオンシップホワイトや、MOMO製ステアリング、チタン製シフトノブ、RECARO製バケットシートといったNSX-R専用装備は、その後のタイプRシリーズにおいても定番となりました。
また、ベースモデルのNSXは、毎年のように小変更を重ねてNA1-110型、-120型へと進化を続けていきます。そして、最初のビッグマイナーチェンジが行われたのが、1995年に登場したNA1-130型でした。全車に電動スロットル制御システムの「DBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)」が搭載されたほか、4速AT車にはマニュアル感覚でのシフト操作が可能な「Fマチック」を採用。そして、全車にエンジンベイやフロントピラーなど、ボディのさらなる強化が図られました。
このボディ強化によって誕生したのが、脱着式ルーフを備えた「NSXタイプT」です。キャビン上部のアルミ製ルーフを取り外し可能としたNSXタイプTは、ルーフを外した際もBピラーが残るため、ボディ剛性の低下を最小限に抑えながらオープンエアを楽しめる点はNSXらしいところ。この取り外したルーフは、運転席背後のガラスハッチ内に反転して収納できる点も非常にスマートといえます。
ところで、なぜ脱着式ルーフを備えるモデルが「タイプT」なのでしょうか。ルーフ全体をソフトトップとしたオープンモデルは、コンバーチブルやカブリオレと呼ばれますが、NSXタイプTのようにBピラーが残る脱着式ルーフは、一般的にタルガトップと呼ばれています。これは1967年に発売されたポルシェ911 2.0タルガが同形状のルーフを初めて採用したため。
そのタルガを連想させるべく、頭文字からNSXタイプTと名付けられたと考えられています。このタイプTは、とくに北米市場で人気を集め、1995年の登場以来2005年のNSX販売終了まで設定されることとなりました。
NSX-Rよりも希少なモデルが存在する
その2年後の1997年、NSXはビッグマイナーチェンジを受けます。MT車のエンジンが3.2リッターのC32B型へ換装されると同時に、トランスミッションも6速MTへとグレードアップ。4速AT車は3リッターのC30A型で変わらなかったため、6速MT車の型式はNA2、4速AT車はNA1のままとなります。リトラクタブル式ヘッドライトをはじめとする外観にはほとんど変化がないものの、新形状のフロントアンダースポイラーや、ブレーキローター径のアップといった変更が行われました。
そしてこのとき、新たなスポーティグレードとして設定されたのが「NSXタイプS」です。NSX-Rがサーキットベストとするなら、ワインディングベストを追求して誕生したのがNSXタイプSでした。新たにC32B型を搭載した6速MT車をベースに、エアコンなどの快適装備はそのままながら約45kgの軽量化を実現。
さらに、タイプS専用のサスペンション、BBS製鍛造ホイール、MOMO製ステアリング、RECARO製フルバケットシートなどが装備され、標準モデルから約120万円のアップとなる1035万7000円で発売されました。
このNSXタイプSをベースに、エアコンやオーディオなどを取り外して遮音素材も軽減するなど、約96kgの軽量化を達成したのがタイプS Zeroです。外観こそタイプSとの違いはないものの、さらにハードな仕様とした専用サスペンションを採用。サーキット走行を楽しむオーナー向けのチューニングベース車として、NSXタイプSより価格も抑えられて985万7000円で販売されましたが、あまりにもシンプルすぎた装備ゆえか販売台数は伸びず、NSX-R以上にレアなモデルとなっています。
そして2001年、NSXはボディデザインを一新するビッグマイナーチェンジを受けます。ヘッドライトが固定式に改められたほか、前後バンパーやサイドスカート、リヤコンビネーションランプなどを変更。洗練されたフォルムへと進化したほか、全車にBBS製鍛造17インチホイールを標準装備、タイヤサイズも従来モデルから変更することで操縦安定性やコーナリング時の限界性能が高められました。
この固定式ライトを持つ後期型でも、NSXタイプTやタイプSは継続して設定されていましたが、NSX自体のモデルライフが10年以上経過しており、市場における存在感は高いとはいえませんでした。1998年以降、日本国内におけるNSXの販売台数は全グレードを合わせても100台に満たず、そのうち約半分が標準モデルという状況でした。そんななか、2002年にNSX-Rが復活します。
初代NSX-R(NA1型)は、1992年から1995年まで発売されました。約7年ぶりの登場となるNSX-Rは、新たにC32B型を搭載するNA2型をベースとし、従来と同じく徹底した軽量化を中心としてパフォーマンスをアップ。ドライカーボン製のエアダクト付きボンネットや専用リヤスポイラーをはじめ、専用フロントアンダーカバーやリヤディフューザーが採用されました。なお、このNA2型NSX-Rの登場と入れ替わるように、タイプS Zeroはラインアップから姿を消しています。
そして、NSX史上、究極のレアモデルがNSX-Rをベースに開発されたNSX-R GTです。これはホンダが同時期のSUPER GTにNSXで参戦していた関係で、ホモロゲーション取得用に5台限定で販売されたもの。大型のフロントリップスポイラーをはじめとするカーボン製の前後バンパー、ルーフ上のエアダクトなどが標準装備されたスペシャルモデルでしたが、5000万円という車両価格もあり、実際に販売されたのは1台のみという究極のレア車両です。
その後、NSXは2005年12月26日に全世界向け車両の生産を終了。15年間における総販売台数は約7400台で、そのうちNA1型NSX-Rは464台、NA2型NSX-Rは140台と言われています。
一方、1997年から設定されたタイプSは約230台、もっとも販売された期間の長いタイプTは約200台に留まっています。
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