NAロードスターレストアサービスを経たクルマはどうよみがえったか? 今回は実車に触れる機会に2度も恵まれた。
最初はマツダ本社内のテストコース。といっても、完成車検査用のショートコースだ。用意されたのはレストアサービスで蘇った2台のNAロードスターと、ノンレストアの走行距離約2万km&ワンオーナーのNAロードスター、くわえてNDロードスターの計4台だった。
いつまでも空を見上げていたいから──「NAロードスターレストアサービス」を見学する<前編>
はじめに、奇跡のコンディションとも言うべきノンレストアのNAロードスターから試乗した。定期的なメンテナンスを受けているだけあって、各部のヤレは少ない。エンジンの吹け上がりも良好だし、サスペンションがへたっている印象もない。この個体だけでも、十分NAらしさを感じられた、と思った。
しかし、フルレストアしたNAロードスターはより魅力的だった。ショートコースのため、カーブは緩やかだし、起伏もなく、ストレートもほんのわずかしかなかったが、それでも、最初に乗ったノンレストアの個体との差ははっきりと感じられた。
高まった直進安定性やさらにスムーズなエンジン、5MTの正確なタッチ……。少々硬い乗り心地については、担当者いわく「慣らしが済んでいないからでしょう」とのこと。つまり、フルレストアしたNAロードスターは新車同然と言っても過言ではないのだ。
同車を試乗したオーストラリアのメディア陣も興奮気味に「素晴らしいね!」と、話していた。彼の地でもNAロードスターは人気が高いという。「レストアサービスが日本のみでおこなわれるのは非常に残念。オーストラリアでもぜひ展開してほしいね」と、語っていた。熱狂的なファンは日本にだけいるわけではないのだ。
NAロードスターを試乗したのち、NDロードスターを試乗したが、驚いたことにハンドルを切った瞬間のダイレクトな挙動がフルレストアしたNAとそっくりだった。NAを乗り続けるユーザーもいれば、代々買い替えるユーザーもいるが、彼らがどんなモデルであれロードスターのファンであり続ける背景には、こうした乗り味の一貫性があるのだろう。
とはいえ、個人的にはNAロードスターの、飾り気のない走りがもっとも魅力的だった。僕の場合、免許を取得してから乗ったクルマの多くがABSや横滑り防止装置といった“電子デバイス”を搭載していたのに対し、それらを装備しないNAロードスターの素直な走りが新鮮だったのだ。今なお、NAにこだわり続け、さらにレストアサービスを受けてでも乗り続けようとするユーザーの気持ちが理解できたのは大きな収穫であった。
生活に寄り添うNAロードスター
今回は、NAロードスターレストアサービスの第1号車を取材することが出来た。
オーナーが住む生口島(広島県尾道市)は、瀬戸内海にあり、まわりには因島や伯方島もある。広島市からクルマを走らせること約2時間、到着したのは高台のモダンな平屋で、ガレージには1台のNAロードスターが停まっていた。
フルレストアしただけあって、内外装の美しさはもちろんのこと、海や木々といった豊かな自然に取り囲まれているのでひときわ魅力的に映る。
オーナーの西本佳嗣さんは、1992年に購入して以来、通勤やドライブの足として所有し続けてきた。とはいえ、 “旧車マニア”というわけではなく、たんにNAロードスターを気に入って長年愛用し続けてきたのだという。
生口島に来る前は神奈川県に住んでいたという西本さんがここに引っ越したのは、農業に従事するため。以前は半導体関連のエンジニアだったそうだが、脱サラして農業(トマト栽培)を始めた。ではあるのだけれど、体力の問題があって、昨年、農業からは撤退し、いまは悠々自適に暮らしているという。
そんな矢先、新聞でNAロードスターのレストアサービスを知り、すぐに申し込んだそうだ。奥様の眞里美さんは、「クルマには興味がないし、ロードスターは運転しにくいので……」と、前置きしつつも「(NA)ロードスターだけは魅力的に映るクルマだったので、主人からレストアサービスの話を聞いた際も、反対はしませんでした」という。
西本夫妻は、ほかにNBロードスターをはじめ、ミツビシ RVRやBMW 3シリーズなども並行して所有してきそうだ。しかし、NAロードスターのみ所有し続けたわけだから特別な1台なのである。
西本さんのNAはハードトップつきだ。というのも、「妻が日焼けするのを嫌うので……」とのことだった。それでも、ソフトトップは張り替えたという。ひとりで乗るときはソフト・トップを下ろしたいからだろう。うらやましいかぎりの西本夫妻のカーライフを、マツダのレストアサービスが支えているのであった。
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