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驚愕 5ドアのスズキ・ジムニー発見 きっかけは「欲しい!」 無いから作った

掲載 更新 25
驚愕 5ドアのスズキ・ジムニー発見 きっかけは「欲しい!」 無いから作った

SNSで発見 驚きのジムニー5ドア

SNSで驚くべきクルマを発見した。5ドアのスズキ・ジムニーである。

<span>【画像】ただいま製作中! 5ドア・ジムニーができるまで 標準車と比較【現地から】 全100枚</span>

正確にはスズキ・ジムニー・シエラのカスタムカーだ。

ジムニー・シエラは、スズキの軽自動車であるジムニーの登録車バージョン(系ではなく白い普通車ナンバー)

ボディは軽自動車と同じ3ドアが基本。というか他のボディはない。つまり3ドアしかないのだ。

ところがSNSで公開された写真は、しっかりと後ろ側のドアも存在している。

どういうことなのか、さっそくSNSの本人に問い合わせてみた。

みずからの愛車を生徒がカスタム

SNSの主は、有田勇也さん。プロフィールには「日本自動車大学校カスタマイズ科講師の有田です」とある。

ここでピンと来た人もいるだろう。

有田さんは、日本自動車大学校という学校の先生である。日本自動車大学校は、千葉県にあって通称「NATS(ナッツ)」とも呼ばれる自動車整備士の養成学校だ。

そしてカスタマイズ科というのは、文字通りにクルマのカスタマイズを学ぶところだ。

NATSのカスタマイズ科といえば、年に一度のカスタムカーの祭典である「東京オートサロン」に、生徒の手によるカスタムカーを毎年出展している。

つまり、SNSに公開されている5ドアのジムニーは、東京オートサロンに出展するためにNATSのカスタマイズ科で制作されている車両であったのだ。

実は東京オートサロンには、NATSのように生徒の手によるカスタムカーを出展する自動車大学校は少なくない。

プロの手による製品とは、また違ったユニークな学生によるカスタムカーは、東京オートサロンの見どころの1つでもあるのだ。

欲しい、きっかけ 無いなら作る

「もともと、インターネット・ニュースで、『ジムニーの5ドアが開発されている?』というスクープ記事を読みまして」

「発売されるのであれば欲しいなと思っていたんですよ」

「でも、なかなか出てきません。それならば、と思って、学校(NATS)の生徒に話を持ち掛けて、5ドアのジムニーを作ろうということになりました」と有田さん経緯を説明する。

ちなみにジムニー・シエラは、有田さんの個人車であり、それを7名の学生たちがカスタム化する。

ホイールなどの装着する部品のチョイスも学生がおこなっているという。

「ジムニー・シエラは4月に中古車で手に入れました。最初は普通に、遊び/通勤と、ノーマルのジムニーシエラを堪能していたのですが、わたしの性格が目立ちたがり屋なもので、他とは被らない世界に1台のジムニーを造りたいと思い今回車両を提供することにしました」

「車両を準備していただいた会社の社長には『あなたは正気なのか?』と笑われました」と有田さん。

「難しいのはドアですね。ゼロから作らないといけませんし、動くものなので、ちゃんと開け閉めできないといけません」

「けっこうな時間がかかっています」と有田さん。

夏頃からカスタムはスタート。作業は授業中におこなうのを基本とするのもの東京オートサロンの開催日は決まっているため(2022年1月14~16日)、徐々に時間が足りなくなる。

結果、放課後や土曜日曜日にも作業がおこなわれているという。また、NATSのカスタムマイズ科として、今年は4台を制作中だそうだ。

カスタム通じ、素材や法律を学ぶ

有田さんのSNSには、フレームとボディをバラバラにして、真っ2つにカットされるジムニー・シエラの様子が公開されている。

「ちょん切って」、そしてボディを伸ばして、後ろの席のドアを作ってゆくのだ。

カットされたラダーフレームは、フレームと同じパイプ径と厚みの角鋼材400mmを用意して溶接しているとか。

「こうした作業をする中で、板金やFRP素材の扱い方などを学びます。そして、最後には車検を取って、静岡までのドライブを予定しています」と有田さん。

なんと、飾っておくカスタムカーではなく、実際に街を走れるようにするのだという。

そのために東京オートサロンへの出展後には、ラダーフレームの強度試験などを実施して書類を作成し、改造申請を実施する。

「車検を取ることで法律の勉強にもなります」と有田さん。

「車検取得が前提なので、カスタムカーを見て、『もっと格好良くできるのでは?』と言われることもあるのですけれど、灯火類の保安基準の関係で、できないこともあるんです」

なるほど、カスタムカーを作るのは一見、お遊びのように思えるかもしれないが、その実、モノづくりと、その背景にあるクルマの法律を学ぶことにつながっているというのだ。

「気に入っていただければ、ぜひとも1月に開催される東京オートサロンに足を運んでみていただければ嬉しいですね」

「あと、自動車メーカーのスズキさんにも、5ドアのジムニー・シエラの感想をいただきたいなと(笑)」と有田さんは語ってくれた。

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みんなのコメント

25件
  • カスタムを通して法律を学ぶ。
    当たり前の事だけどカスタムよりも大事な事!
    生徒には法律の範囲内での最もカッコイイカスタムを習得して頂きたい!
  • また、気持ちよくぶった切ったなあw
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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