F1は2025年からポイントシステムを大幅に変更し、決勝で12位までのドライバーにポイントを授与するという案を検討している。
中国GPの木曜に、上海インターナショナル・サーキットで全チームのスポーティングディレクターが出席して行われた会議において、この提案における合意がなされたといわれる。このプランについて、次回のF1コミッションで協議される見込みだ。
現在のポイントシステムでは、1位から10位までに、それぞれ25点、18点、15点、12点、10点、8点、6点、4点、2点、1点が与えられている。新たな案は、7位までに与えるポイント数はそのままで、8位から12位に5-4-3-2-1点を与えるというものだ。
ポイントシステム変更に関する議論は、2024年シーズン最初の2戦が終わった直後に始まった。バーレーンではトップ5チームのみが入賞。翌週のサウジアラビアでは、アストンマーティンのランス・ストロールがリタイアしたため、トップ5チームの9人の後ろにハースのニコ・ヒュルケンベルグが10位に続く結果になった。
中国GPまで基本的に似たような状況が続き、5戦を終えて、7人がノーポイントにとどまっている。1年前と状況を比較すると、トップ6以下のチームがポイントを獲得することがより困難になっていることが分かる。2023年の第5戦マイアミGPを終えた段階でノーポイントなのは、ローガン・サージェント(ウイリアムズ)とニック・デ・フリース(アルファタウリ)の2人だけだった。
今年はトップ5と残りのチームとのパフォーマンス差が著しく拡大したため、小規模チームがポイントを獲得するのが非常に難しくなっていることは明らかだ。そのため、小規模チームは、スポンサーに対して大きな還元ができないという、深刻な問題が持ち上がっている。それが、ポイントシステム変更が検討されている理由のひとつだ。
いまだノーポイントのひとり、キック・ザウバーのバルテリ・ボッタスは、この案を支持している。
「僕たちのチームの位置を考えれば、全面的に支持する。トップ3やトップ4のチームで走っているなら、気にしないけどね。でも僕たちとしては賛成だし、全員にとって公平に考えるなら、賛成すべきだろう。与えられるポイントの機会が多ければ多いほどいい。スプリントにおいても良い効果があるだろう。だから僕は賛成するよ」
フェラーリのフレデリック・バスール代表は、この変更をブロックするつもりはないと述べている。
「私は反対していない。かつてアルファロメオにいたので、彼らの苛立ちは理解できる」とバスール。
「素晴らしい週末を過ごしても、前方でリタイアがなければ、せいぜい11位で、得られる報酬はゼロだ。最終的に11位でも20位でも(ノーポイントという意味では)同じなのだから、それを不満に思うのは理解できる」
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