トヨタの5ナンバーサイズミニバンといえば、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの3兄弟。平均で単月合計約1万5000台を販売する大ヒットミニバンに成長した3兄弟が、岐路に立たされている。
この3兄弟は、それぞれボディパネル、エンジンなど基本コンポーネントは同じで、エクステリアデザインはヴォクシーが若者向けで個性的なカッコよさ、ノアはファミリー志向でおとなしめ、エスクァイアはクオリティの高い作りを強調している。
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ではなぜ、3兄弟が1車種に統合されることになったのか? それは現在4つに分かれているトヨタの販売チャンネルを2020年5月(東京地区は2019年4月に統一済み)に1つに統一される。
そうなると、同じクルマがどこの販売店でも買えるようになるため、兄弟車を設定する意味がなくなるのだ。
ベストカーが入手した最新の情報によると、3兄弟のうち、ノアが生き残ることになり、ヴォクシー、エスクァイアが廃止されるという。
はたして、3兄弟で稼いできた台数を新型ノア1車種でカバーできるのか? ベストカーがつかんだエクステリアデザインの最終案とともに、新型ノアの今わかっているすべてを紹介していこう。
文/ベストカー編集部
写真/ベストカー編集部
CGイラスト/ベストカー編集部
初出/ベストカー2020年2月10日号
【画像ギャラリー】大ヒットした現行ノア3兄弟の詳細写真
統合で生き残るのはノアが濃厚
2014年1月にデビューした現行ノア3兄弟。左からヴォクシー、ノア、エスクァイア
トヨタは現在トヨタ店、トヨペット店、カローラ店、ネッツ店の4つに分かれているディーラーチャンネルを2020年5月に統一する(東京地区は2019年4月に統一済み)。
どこでも同じクルマが買えるようになることで、兄弟車を設定する意味がなくなる。現在入っている情報では、ノア3兄弟はノアに統一される可能性が高い。
現行ノアハイブリッドSi
新型ノアは標準/カスタムの2種類になる予定
新型ノアはノーマルとカスタムバージョンのラインナップとなり、ヴォクシーとエスクァイアは現行型で終了となりそうだ。 ただ、グレード名などで生き残る可能性は充分ある。
5ナンバーサイズの箱形ミニバンというコンセプトは継続(カスタムは3ナンバー)される。パワーユニットは2Lのガソリンエンジンと2Lのハイブリッド(THSII)で、ハイブリッドは1.8Lから排気量アップされることになる。
2020年5月に全国のトヨタの販売店が統合されることで、ノア/ヴォクシー/エスクァイアの兄弟車はノアに統合される可能性が濃厚だ。上はそのカスタムバージョンで、標準仕様とカスタムバージョンの組み合わせとなりそうだ(写真はベストカーが製作した予想CG)
現行ノア3兄弟同様、四角いボディで人気が出そうだ(CGイラストはベストカーが製作したもの)
このパワーユニットはレクサスUXと同じ設定であり、ハイブリッドにはリアをモーターで駆動するE-Fourも採用される。
現在、ノアのハイブリッドにはFFしかなく、雪国ユーザーにとっては待望のハイブリッド4WDとなる。
このE-FourはRAV4から最新版にバージョンアップされており、コントロール性と走破性が向上。ノアにもその高性能仕様が使われることになる。
TNGAのシャシーと2L、THSIIが採用される新型ノア。WLTCモードでも22~23km/Lの燃費性能を誇る
新プラットフォーム TNGA採用で大幅に進化!
さらに期待が膨らむのがTNGAプラットフォームを採用すること。カローラやプリウス、レクサスUXなどに使われているGA-Cプラットフォームとなりそうだが、その高性能ぶりは既存車を見れば明らか。
従来のノアは必要十分な性能を持っていたとはいえ、走りの面で光る部分は少なかったが、次期型はそこでもライバルを凌駕する実力を発揮しそうだ。
もちろん、トヨタセーフティセンスは最新バージョンが用意されるし、コネクテッドシステムも装備される。
居住性に関しては5ナンバーサイズをキープするかぎり大幅な向上は難しいだろうが、乾いた雑巾をしぼるのがトヨタ流。使い勝手でこれまでになかった新しいシステムを準備していることは確実だろう。
価格設定で買い得感を発揮できれば、またヒットモデルになることは間違いない。
今回紹介した内容は、現時点でつかんでいる情報だが、この先、新情報が入って来次第、改めてお伝えしていこう。
5ナンバーサイズをキープするが、知恵と工夫で居住性を改善。実用性はさらに向上するだろう
2Lハイブリッドの新型ノア予想スペック
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渡辺陽一郎が書くようになってからつまらなくなったんだよなぁ…