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ホンダが「新型セダン」世界初公開! まさかの「スポーツクーペデザイン」採用! 速そうな「アコード」を上海ショーで披露

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ホンダが「新型セダン」世界初公開! まさかの「スポーツクーペデザイン」採用! 速そうな「アコード」を上海ショーで披露

■ホンダ新型「アコードe:PHEV」を上海ショー2023で初お披露目

 2023年4月18日より開催されている上海モーターショー2023にて、ホンダは「アコード」のプラグインハイブリッド(PHEV)モデルを発表しました。一体どのようなモデルなのでしょうか。

【画像】これはスポーツクーペセダン! 世界初公開された新型アコードの実車を見る!(20枚)

 アコードは1976年、ホンダのラインナップにおけるミドルクラス車種として登場しました。

 その後、下位車種のシビックがより大型化したことなどを理由に、時代を経てアコードも拡大、現在ではワイド&ローな印象を持つアッパーミドルセダンへと進化を遂げました。

 日本でもデビュー当初から当面は人気の車種の1台となっていましたが、現在では売れ筋車種のシビックやヴェゼル、そして各種軽自動車の影に隠れ、印象の薄いモデルとなってしまっています。

 その証拠に、日本市場における10代目アコードの販売台数は月間平均が200台以下、少ない時は100台以下を記録する月も珍しくはありませんでした。

 一方で、未だセダンへの需要が強固な基盤を形成しているアメリカや中国の市場では、アコードはカムリやアルティマと合わせてベストセラーの1台として販売台数ランキングの上位に君臨し続けています。

 2021年ではアメリカで年間20万2676台、中国では年間20万1329台を売り上げ、もはやアコードにとってのターゲットはこの2つの市場と言っても過言ではありません。

 2022年11月には最新モデルである11代目アコードがアメリカで発表。フルモデルチェンジを果たしたアコードは先代モデルよりもメッキ加飾を抑えた、落ち着いた印象を持つセダンへと生まれ変わりました。

 また、先代モデルと比較して全長が70mm程度延伸され、Cピラーも寝かされているため、全体的なシルエットはファストバックセダンとも解釈できるスポーティーなセダンとなります。

 新しくなったアコードは北米市場を中心に、日本市場を含むグローバルで展開することが発表時から明言されています。

 それにはもちろん中国市場も含まれており、このたびの上海モーターショーにて中国でも初めて一般にお披露目となりました。

 お披露目された場所は、4年ぶりのフルスケール開催となった上海モーターショー2023のホンダブースです。

 上海モーターショーは北京モーターショーと毎年交互に開催される世界最大級のモーターショーの1つです。

 前回2021年に開催された際は、新型コロナウィルス感染症の影響で、通常通りの開催とはなりませんでした。

 それが2023年は、さまざまな制約が撤廃され、コロナ禍以前の規模に匹敵する開催となりました。

 11代目アコードが中国市場に投入されることは、以前より中国政府系サイトの公開情報より判明していました。

 中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)に届け出る必要があります。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、その届出された情報は基本的に毎月公開されます。

■スタイリッシュな新型「アコードe:PHEV」の特徴は?

 中国向け11代目アコードの1つの特徴が、通常のガソリンモデルに加え、プラグインハイブリッド(PHEV)モデルも展開されるという点です。

 先行して発表され、2023年1月に販売開始となった北米市場モデルでは、L15BE型1.5リッター直列4気筒VTECターボエンジンを搭載するガソリンモデル、そしてLFB型2リッター直列4気筒i-VTECエンジンとモーターを搭載するe:HEV(ホンダ独自のハイブリッドモデル)モデルが展開されています。

 ちなみに、2リッターターボモデルは先代限りで北米での販売を終了しています。

 一方で中国市場モデルではガソリンモデルは同じであるものの、新モデルからはe:HEVモデルではなく、プラグインハイブリッドである「e:PHEV」モデルを投入。

 中国独自のアコード e:PHEVはe:HEVモデルと同じエンジンをベースに、電動モーターと容量17.7kWhのバッテリーを搭載することで、純電動航続距離は82km、リッターあたり20.492 km(どちらも中国独自のCLTC方式で計測)という数値を達成しました。

 電動モーター単体での出力は181hp、システム合計で最高出力203hp/最大トルク335Nmを実現しており、これもパワフルな2リッターエンジンを搭載したことによる恩恵と言えます。

 中国市場は「EV一辺倒」とよく思われがちですが、実はそれ以上に勢いがあるのがPHEV市場です。

 中国の消費者層は依然としてEVに対する航続距離や充電インフラに対する不安を抱いており、より実用的で便利なPHEVを選択する傾向が顕著です。

 新エネルギー車に対する購入補助金の撤廃などの影響し、「EVよりもPHEV」という選択を行う消費者層が多いため、中国市場ではPHEVの投入が加熱の一途を辿っています。

 このような経緯もあり、2023年5月より中国でも販売される11代目アコードは、通常のハイブリッドモデルをPHEVモデルに置き換えるという選択を行ったと考えられます。

 また、PHEVのベースとなるエンジンは1.5リッターでは非力という意見も見受けられ、各メーカーともに「2リッターエンジン」をベースにしたPHEVを続々とリリース。

 アッパーミドルクラスのアコードe:PHEVに2リッターエンジンを搭載したのも、妥当な判断と言えます。

 アコードは北米市場と中国市場で大人気のモデルですが、販売台数自体は両市場ともに若干の減少傾向となっています。

 フルモデルチェンジだけでなく、中国独自のe:PHEVモデルで販売台数を増加に転じることができるかが焦点となるでしょう。

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