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人気輸入SUVの“兄弟”、アウディQ3とVWティグアン。知っておきたい3つの違いとは?

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人気輸入SUVの“兄弟”、アウディQ3とVWティグアン。知っておきたい3つの違いとは?

アウディ「Q3」とVW「ティグアン」は、同じプラットフォームを持つ”兄弟車”という関係です。そのため、それぞれに共通する部分が見られますが、その一方でまったく異なる部分も少なくありません。

それぞれ、どのような特徴があるのでしょうか? 比較をしつつチェックをしてみたいと思います。

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ボディサイズはほぼ同じ
2011年に登場したQ3は、当時はアウディのなかで最もコンパクトなSUVという位置付けでした。一方のティグアンは、Q3よりも3年早い2008年に日本での販売が開始され、その後のコンパクトSUVブームの基礎を築いたモデルの1つです。

Q3は2020年、ティグアンは2017年にフルモデルチェンジが行われているため、どちらも現在販売されているのは2代目です。ただし、ティグアンについては2021年にマイナーチェンジが行われているなど、Q3に比べて登場年が早いぶん、モデルチェンジのサイクルも一歩進んでいるという特徴があります。

両車は「MQB」という共通したプラットフォームを持っているため、ボディサイズやホイールベースなどはほとんど変わりません。

実際、Q3が全長4490mm×1840mm×1610mm、ホイールベースが2680mmであるのに対し、ティグアンは全長4515mm×1840mm×1675mm、ホイールベースが2675mmとなっており、体感できるほどの違いはないと言えます。

>>アウディ Q3のスペック詳細はこちら
>>VW ティグアンのスペック詳細はこちら

個性的なQ3と正統派のティグアン
一方、当然のことながらエクステリアデザインには大きな違いが見られます。

Q3では、上級SUVであるアウディ「Q5」や「Q7」と同様、オクタゴン(八角形)の「シングルフレームグリル」や、アウディのアイコンとも言えるシャープなLEDヘッドライト、そして大型のエアインレットや特徴的な造形のバンパーによってスポーティで力強い印象となっています。

対するティグアンでは、クセのない正統派のデザインが特徴です。SUVらしい腰高なプロポーションに加え、全体的に丸みのあるボディはどんな人にも受け入れられやすいものと言えます。

ちなみに、2021年のマイナーチェンジではLEDのマトリクスヘッドライトである「IQライト」が採用されたほか、リアの中央に車名が配されるなど、より現代的なデザインへとリファインされています。

また、Q3にはクーペスタイルのボディをもった「Q3 スポーツバック」もラインナップされています。基本的な部分はベースのQ3と共通していますが、全高は45mm低くなっており、フロントからリアにかけてのルーフラインはQ3よりなだらかです。

Q3もしくはQ3 スポーツバック、そしてティグアンのエクステリアデザインは好みの分かれるところですが、どちらかと言えば無難なデザインであるティグアンに対し、Q3やQ3 スポーツバックはより個性的と言ってもよいかもしれません。

こうした傾向はインテリアデザインにも見られますが、居住性や機能面についてはQ3とティグアンについて大きな差は見られないため、好みで選んでも大きな問題はなさそうです。

ただし、Q3とQ3 スポーツバックでは、前席で23mm、後席では48mmの座面高の差があるため、人によっては圧迫感を感じることもあるかもしれません。この点については、デザインを優先するか、実用性を優先するかという選択を迫られることになるでしょう。

>>アウディ Q3のスペック詳細はこちら
>>アウディ Q3 スポーツバックのスペック詳細はこちら
>>VW ティグアンのスペック詳細はこちら

ディーゼルが選べるのはQ3のみ!
Q3のパワートレインは、1.5Lの直列4気筒ガソリンエンジンと、2.0Lの直列4気筒ディーゼルエンジンの2種類です。

一方のティグアンには、1.5Lと2.0Lの直列4気筒ガソリンエンジンというラインナップとなっており、ディーゼルエンジンは用意されていません。

一般的には、長距離走行が多ければ多いほどディーゼル車のメリットを強く感じることができます。反対に街乗りメインの場合は、ディーゼル車特有の音が気になるなどのデメリットを感じやすいかもしれません。そのため、パワートレイン選びの際には、どういった目的でクルマを購入するのかがポイントとなります。

また、駆動方式を見ると、Q3もティグアンも1.5Lのガソリン車についてはFFのみとなっており、2.0Lのディーゼル車/ガソリン車はどちらも4WDとなっています。

降雪地帯での走行が多い人でなければ基本的にはFFでも問題ありませんが、アウディは「クワトロ」と呼ばれる独自の4WDシステムを強みとしており、4つのタイヤで地面をグリップする独特の走りは降雪地帯でなくても魅力的です。

この点で言えば、「4WDは降雪地帯に住む人のためのもの」と考えずに、一度試乗をしてみることをおすすめします。

>>アウディ Q3のスペック詳細はこちら
>>VW ティグアンのスペック詳細はこちら

スタートプライスはほぼ同じ。しかし乗り出し価格に注意!
最後に、価格について見てみましょう。

まず、Q3の価格は次のとおりです。

<ガソリン車>
・35 TFSI・・・・・・463万円
・35 TFSI アドバンスト・・・・・・490万円
・35 TFSI Sライン・・・・・・520万円

<ディーゼル車>
・35 TDI クワトロ アドバンスト・・・・・・531万円
・35 TDI クワトロ Sライン・・・・・・561万円

次に、Q3 スポーツバックの価格は次のとおりです。

<ガソリン車>
・35 TFSI・・・・・・478万円
・35 TFSI Sライン・・・・・・543万円

<ディーゼル車>
・35 TDI クワトロ Sライン・・・・・・581万円

最後に、ティグアンの価格は次のとおりです。

・TSI アクティブ・・・・・・438万2000円
・TSI エレガンス・・・・・・519万4000円
・TSI Rライン・・・・・・540万6000円
・TSI 4MOTION アクティブ・・・・・・479万2000円
・TSI 4MOTION アクティブアドバンス・・・・・・518万8000円
・TSI 4MOTION Rライン・・・・・・581万6000円
・R・・・・・・733万7000円

これらの価格を見比べると、ハイパフォーマンスバージョンの「ティグアンR」を除けば、Q3シリーズとティグアンではそれほど大きな差はないことがわかります。

本国ではアウディとVWはプレミアムブランドと大衆車ブランドという棲み分けがなされていますが、日本においてはVWもプレミアムブランドとしての性格が強いため価格面でも大きな差が付けられていません。

しかし、Q3シリーズでは一部の先進安全装備がオプションとなっているなど、車両本体価格が低く見えるように工夫されています。ベースグレードの35TFSIは「アダプティブ・クルーズ・コントロール」や「ハイビームアシスト」、「リヤクロストラフィックアシスト」といった機能は「アシスタンスパッケージ」(19万円)を、その他のモデルでは「コンビニエンス&アシスタンスパッケージ」(33万円)を装着する必要があります。

そのほか、ボディカラーや快適装備などを追加すると想定して、オプション価格を50万円程度は見込んでおくと良いでしょう。

これらを含めた乗り出し価格で見ると、Q3シリーズとティグアンでは少なくとも50万円以上の価格差が発生する可能性が高そうです。

文:ピーコックブルー
写真:アウディジャパン、VWグループジャパン

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