もくじ
ー ハイブリッド、電動化への第一歩
ー 専用充電ユニットもデザイン
ハイブリッド、電動化への第一歩
ベントレーはブランド初のプラグインハイブリッドとなる、ベンテイガ・ハイブリッドを公開した。2020年までにピュアEVのミドサイズSUVの発売を計画するベントレーにとって、これは電動化へ向けた第一歩となる。
最大で31マイル(50km)をバッテリーだけで走行可能なこのモデルには、ポルシェ・パナメーラE-ハイブリッドと同じ電気モーターとターボ付き3.6ℓV6ガソリンエンジンが搭載されている。電気モーターは駆動用に使われるとともに、ジェネレータとしても機能する。そのパフォーマンスについては明らかにされていないが、システム出力は456psとなることが予想されている。
このクルマのCO2排出量はNEDC(新欧州ドライビングサイクル)のもとで75kg/kmであり、ベントレーではこれまでで最も効率に優れたモデルとなる。
価格についても正式発表前だが、現行のトップモデルであるベンテイガW12の16万2700ポンド(2470万円)は下回るプライスタグを掲げることになるだろう。予約は今年後半から受付開始の予定だ。
スタンダードなベンテイガに搭載されているアイドリングストップ機能は、EVドライブ、ハイブリッドとホールドの3つあるモードのコントローラーに置き換わっている。いずれのモードでもバッテリーの使用状況を適切に制御する。
さらにインフォテインメント・スクリーンと、パフォーマンス、燃費とエネルギー使用状況に関するドライバー向けインフォテインメント・パネルも刷新されている。
ナビゲーション・システムでは、それぞれの走行ルートについて、最適な電気モーターとエンジン使用の組合せを計算するとともに、新しい携帯電話アプリによって、リモートでのバッテリー充電と空調コントロールが可能だ。
専用充電ユニットもデザイン
一般的な家庭用コンセントからは、バッテリーのフル充電に7.5時間を要するが、専用コンセントを設置することで、充電時間は2.5時間にまで短縮できる。
ベントレーでは著名デザイナーのフィリップ・スタルクと組んで、ベンテイガ・ハイブリッドのオーナー向けに充電ユニットまで作り出している。このユニットは「機能するアート」としての役割を果たす一方で、充電ケーブルを「安全かつ整理」された状態で使用することができるようデザインされている。
エンジン仕様のベンテイガとの外観上の唯一の違いは、フロントドアの低い位置とテールゲートに貼られたカッパーカラーの「Hybrid」のバッジと、同色で彩られたホイール中央とベントレー・バッジとなる。キャビンではサイドシル・プレートにも「Hybrid」の表記がおこなわれる。
昨年、ベントレーでは将来的には全モデルにプラグインハイブリッドの設定を行うことを発表している。同社のピュアEVミドサイズ・スポーツカーはポルシェ・ミッションEとプラットフォームを共有すると予想されており、これにより、昨年ジュネーブで公開されたEVコンセプトのEXP12 スピード6eよりも大型のモデルとなるだろう。
このクルーに拠点を置くメーカーは、以前、ラグジュアリー・セグメントにおける電動化のリーダーになるという野望を明らかにしている。
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