●まとめ:月刊自家用車編集部
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新人編集部員Tに下った突然のレース取材指令!
ある日、月刊自家用車編集部のデスクにて、180cmを超す巨漢の大声が響き渡った。
局長「Tくんさ、スポーツカー好きだったよね?」
編集T「好きですけど…なんかあるんですか?」
局長「今週末のスーパー耐久レースの取材をしてきてよ!」
編集T「え!? F1もスーパーGTも見たことないんですけど、大丈夫ですか?」
局長「大丈夫大丈夫!俺も一緒に行ってフォローするからさ!」
そんなこんなで、自家用車編集部の新人編集部員Tがスーパー耐久シリーズの富士 24時間耐久レースを3日間にわたって観戦! 驚きと感動、興奮のレースをリポートする。
ポールポジションを決めろ!予選タイムアタック!
◆2024年5月24日 富士スピードウェイにて
編集T「あれ?レースって明日ですよね?前日から観戦する必要あるんですか?」
局長「前日は本戦(決勝)のグリッド順を決める予選があるんだよ」
編集T「グリッド順?」
局長「スタート位置のことだよ。まあ、レース観戦が初めてなら知らなくても仕方ないね」
―― 24時間耐久レースのグリッド順は、予選のタイムアタックによって決められる。少しでも速いタイムを出そうと奮闘するチームや、予選で決勝を見越したセッティングに進めるチームもあり、見逃せない。
編集T「知らなかったっす」
局長「昨年優勝したルーキーレーシングのAMG GT3の予選タイムは2位だから、スタートは前から2番目の位置だね」
編集T「ふーん、そうやって決まるんですねー」
局長「スプリントレースほどじゃないけど、やっぱりグリッドは前の方が有利だからどのチームも熱が入ってるよね!」
―― 水素で走るGRカローラは、トヨタ会長のMORIZOがドライバーとなり予選に参戦した。
決勝当日 24時間耐久レースがスタート
決勝のスタートは予選翌日の15時。全車両がスタートグリッドにつくと、セーフティカーが先導し、コースを一周するとスタート。エンジン音がひと際高くなる瞬間だ。
―― セーフティカーのピットインがスタートの合図だ!
どのクルマもこんなハイペースで24時間走り続けられるのか?と疑問に感じるほどの全開走行で大迫力。
―― 夜間に雨が降った。若干ペースが落ちたもののハイスピードで走行を続ける。
24時間も観戦してたら飽きるのでは…?と思ったが、富士24時間耐久レースはテントを張ってBBQやキャンプをしながら観戦することができ、ファミリーやカップルも多い。夜間には各メーカーのエンブレム花火が打ち上がるなど、レース以外のイベントも盛りだくさんで、24時間ずっと楽しめる。
―― GR花火
24時間耐久レースが終了!ルーキーレーシングが連覇!
レースはルーキーレーシングのAMG GT3が総合1位でチェッカーフラッグを受けフィニッシュ! 24時間も走り続けるのだから、大きなトラブルやクラッシュなどが起こるのではないかと、始まるまでは正直ドキドキしていたけれど、大きな事故もなくクリーンなレース展開のうちにフィナーレを迎えることができた。
―― レース前から近藤真彦氏がドライバーを務めるなど、注目を集めていた水素GRカローラは、ピット停止になるトラブルがあったものの最後はチェッカーフラッグを受けて完走した。
キャンプやBBQをしながらレースを観戦できたり、打ち上げ花火の中を颯爽と駆け抜けるレーシングカーたちを日本で見られるのは富士24時間耐久レースだけ。
レース知識ゼロだった私、新人編集部員Tでも耐久レースの面白さを十分に体感できたくらいだから、モータースポーツのことにそんなに詳しくない人でもノープロブレム。アウトドアを満喫できるイベントとしてもとても楽しいから、ぜひ一度は参加してみてほしい。
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