街乗り主体のKカーとBEVは相性抜群。2台は個性明確だった
一充電当たりの航続距離が 180km(WLTCモード)でも、軽自動車なら問題ない。それより、いち早くEVに乗りたい。そう思っている人が少なくないことは、受注状況(6月下旬現在サクラ約1万7000台/eKクロスEV約4300台)でも明らかだ(手厚い補助金も効いている)。
【最新モデル試乗】毎日の気分が「きゅん」と上がるKカーEV、日産サクラはゲームチェンジャーになる!?
サクラとeKクロスEVは、メカニズムが共通のBROS車。キャッチーなネーミングが与えられたサクラは、日産BEVのエントリーモデルであると同時に、軽自動車の中で別格的なポジショニングが与えられた。内外装は専用仕立てだ。対して、三菱版は既存のeKシリーズの一員とされた。両車ではっきりと個性が異なり、ユーザーの好みで選べるのはよい商品展開だと思う。
実車を見て印象的なのは、サクラのクオリティ感だ。資料でも「プレミアム」という言葉を使っている。軽自動車でここまでやるとは恐れ入った。 スッキリとした外装も上質だが、大画面の見やすいカーナビには便利な機能を満載。室内は収納スペースが非常に充実しており、インパネからドアまでつながるファブリックの質感も好印象。雰囲気を損なわないよう助手席側のエアコン吹き出し口にドリンクホルダーをあえて配置しなかったという。
情報を整理しただけでも、軽自動車とEVの組み合わせは、相性がいいと想像できたが、試乗して、その思いは確信に変わった。 2台とも、足回りやステアリングのチューニングは共通。実力は同じと考えてよい。動力性能は最大トルク195Nmと、ターボ付きの軽自動車の2倍近いだけあって、かなり力強い。踏み始めからリニアにレスポンスしてスムーズに加速するモーター駆動ならではの威力を感じる。テスコースでも感心したが、一般路上では一段とその走りのよさを実感した。
加えて、とても静かだ。モーターだから静かなだけではない。パワートレーンが静かになることで、かえって気になりがちなタイヤが発する音や風切り音も抑えられている。そのあたりをしっかり手当てした配慮もたいしたものだ。 おかげで、サイズこそ軽自動車でも、軽自動車に乗っている感じがしない。インテリアの質感にこだわったサクラはなおさらだ。
低重心を感じるフットワーク、コーナリングが楽しい!
フットワークもEVの強みが光る。トレッドが狭くて重心が高い軽ハイトワゴンは、走りにおいては非常に不利なパッケージである。だが、ちょっぴりハードなコーナリングを試みても、車高が低いクルマのような感覚で曲がれる。
それは、重量物のバッテリーを車体の中央寄りの低い位置に積んでいるからだ。航続距離と充電の問題さえ対処できれば、軽自動車のEVは、本当にいいことづくめなのだ。なお、重量配分の変化が直進安定性に与える影響は、電動パワーステアリングのチューニングで対処したという。高速道路を含め直進性も模範的である。
気になった点は後席の乗り心地。後輪サスペンションはベースとなったガソリン車の4WD用を流用している。EV化による重量増に合わせてブッシュ容量を増やすなどしたというが、やや突き上げを感じる。前席があまりに快適なので、後席の乗り心地は気になった。 もうひとつはワンペダルの味付けだ。かなりこだわって作り込まれている様子はうかがえたものの、もう少し自然になるとなおよい。
軽自動車としては望外の運転支援や駐車支援機能の恩恵にあずかれることもEV化の賜物。サクラとeKクロスEVは乗って楽しく、未来を感じるモデルである。このクルマが手元にあったら日々の生活が輝きを増すに違いない。
日産サクラ主要諸元と主要装備
グレード=サクラG 価格=294万300円
全長×全幅×全高=3395×1475×1655mm
ホイールベース=2495mm トレッド=フロント:1300×リア:1295mm
車重=1080kg
モーター型式=MM48(交流同期電動機)
モーター定格出力=20kW
モーター最大出力=47kW(64ps)/2302~10455rpm
モーター最大トルク=195Nm/0~2302rpm
一充電走行距離=180km(WLTCモード)
交流電力量消費率=124Wh/km(WLTCモード)
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池
駆動用バッテリー総電力量=20kWh
サスペンション=フロント:ストラット/リア:3リンク
ブレーキ=フロント:ベンチレーテッドディスク/リア:ドラム
タイヤ&ホイール=155/65R14+アルミ
駆動方式=FF
乗車定員=4名
最小回転半径=4.8m
主要装備:プロパイロット/プロパイロット緊急停止支援システム/インテリジェントエマージェンシーブレーキ/インテリジェント車線逸脱防止支援システム/ふらつき警報/踏み間違い衝突防止アシスト/標識検知機能/SOSコール/ヒルスタートアシスト/IRカット&スーパーUVカット断熱グリーンガラス/プライバシーガラス(リア3面)/LEDヘッド&フォグランプ/アダプティブハイビーム/インテリジェントオートライト/サイドターンライト内蔵ドアミラーグ/ステアリングヒーター/EV専用9インチ日産コネクトナビゲーション/ETC2.0車載器/オートAC/PTC素子ヒーター/ヒートポンプシステム(省電力暖房システム)/前席シートヒーター/eペダルステップ/ドライブモードセレクター/電制シフト/5対5分割可倒式リアシート
装着メーカーop:プロパイロットパーキング5万5000円/プレミアムインテリアパッケージ4万4000円/165/55R15タイヤ+15インチアルミ2万2000円/充電ケーブル(コントロールボックス付き100V・7.5m)5万5000円
ボディカラー:暁・サンライズカッパーメタリック/ブラックパール2トーン(op7万7000円)
※価格はすべて消費税込み
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
「ヘッドライトが“まぶしい”んですけど、どうにかならないですか?」 困惑の声多数! あなたの行為「違反」かも? 「ハイビーム」の“落とし穴”とは
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
セカンドカーで、遠出しないなら軽EVで十分だよ
自宅で充電出来ればね