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BMW、ポルシェ、キャデラックが一歩リードのトップ3。LMGT3は小泉が首位に肉薄/WEC富士FP2

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BMW、ポルシェ、キャデラックが一歩リードのトップ3。LMGT3は小泉が首位に肉薄/WEC富士FP2

 9月13日、今季も日本上陸を果たしたWEC世界耐久選手権の第7戦『6 HOURS OF FUJI 2024』のFP2が午後15時30分から実施され、引き続きロングランを中心とした組み立てのなか15号車BMW MハイブリッドV8(BMW MチームWRT)のドリス・ファントール/ラファエル・マルチェッロ/マルコ・ウィットマン組がトップタイムを刻んだ。

 地元で節目の10勝目を狙うTOYOTA GAZOO RacingのトヨタGR010ハイブリッドは、8号車のセバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮組が5番手、7号車(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ニック・デ・フリース組)は9番手につけ、ノートラブルで周回を重ねている。

【タイム結果】2024年WEC第7戦富士 FP2

 記録的な酷暑が続いた夏休みからは、わずかに気候も和らいだ9月中旬の富士スピードウェイは、まだ日差しの厳しさは残るものの、心地よい風が吹くなか午前のFP1を完了。走行初日2回目となる午後のプラクティスは、気温は約27度、路面温度は37度というコンディションで始まった。

 今週末に向けハイパーカーに用意されたミシュランのミディアム/ハードのコンパウンドに対し、富士での振る舞い方を見極めようと、午前に続き各車とも早めにコースインを開始する。

 午前の接触によるダメージからか、アウトインでピットへ戻った2号車キャデラックVシリーズ.Rのアレックス・リンを除き、そのまま各車が周回を重ねると、開始5分を経過したところで63号車ランボルギーニSC63のダニール・クビアトが、まずは1分30秒台に入れて首位に立つ。

 小林可夢偉が乗り込んだ7号車と、平川亮のドライブする8号車も順調に周回を重ね、まずは平川が29秒台へ。さらに83号車フェラーリ499P、15号車BMW MハイブリッドV8もタイムを詰め、ここで1分29秒577とした15号車のドリス・ファントールがトップとなる。

 一方のLMGT3クラスは、FP1に続き82号車シボレー・コルベットZ06 LMGT3.R(TFスポーツ)のステアリングを握った小泉洋史が早々に1分40秒851とし、95号車マクラーレン720S LMGT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)と46号車BMW M4 LMGT3(チームWRT)のバレンティーノ・ロッシを従える。

 セッション開始30分を前に、ハイパーカークラスでは2号車キャデラックも無事にコース復帰し、この時点で3番手となる1分29秒592までタイムを縮めて5号車ポルシェ963の背後へ。これでBMW、ポルシェ、キャデラックがトップ3を形成した。

 ここからは、両クラスともにドライバー交代も経てロングスティントへ。上位勢はセッション折り返しの約45分が経過し、周回数が25周を越えてくるようなタイミングでも1分31~32秒台を揃えるなど、大きなタイムドロップを感じさせないペースを披露する。

 一方、この時点で14番手に留まっていた93号車プジョー9X8には、序盤で走行を担当したミケル・イェンセンに対し「イエロー区間のフラッグを軽視した」として5分間のストップ・アンド・ゴーのペナルティが宣告される。同じくLMGT3でタイトルを狙う91号車ポルシェ911 GT3 R LMGT3(マンタイEMA)にも「ピットエントリーのホワイトラインカット」で同様の処分が下された。

 セッション中盤には8号車が平川からセバスチャン・ブエミに乗り換えるなか、最初からタイヤウェア(摩耗)を把握するべく精力的な周回を重ねた7号車の可夢偉は、走行から1時間を目前にした時点でも1分33秒台を維持。グリップの推移を把握する貴重なデータを収集した。

 セッション開始1時間の時点で、キャリブレーション用のFCY(フルコースイエロー)を挟んで、7号車は可夢偉からニック・デ・フリースにスイッチ。8号車もブエミからブレンドン・ハートレーがシートを引き継ぐ。

 さらに63号車ランボルギーニSC63(ランボルギーニ・アイアン・リンクス)のミルコ・ボルトロッティにも、このFCY直前のピット入り口で白線を踏んだとして5分停車が言い渡された。

 残り15分を切り、路面温度も34度へと低下するなか、LMGT3クラスでは55号車フェラーリ296 LMGT3(ビスタAFコルセ)のアレッシオ・ロベラが、34周目で1分40秒682を記録してクラス首位に浮上。60号車ランボルギーニ・ウラカンLMGT3エボ2(アイアン・リンクス)のフランク・ペレラも、ここへ来て1分40秒917で3番手にポジションアップしてくる。

 そのまま両クラスともに大きなアクシデントもなく、90分のセッションはチェッカーを迎えた。ランプランが異なったか、40周前後に留まったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの2台を除き、トップ10は軒並み50周前後を走破。序盤からのポジション変動はなくBMW(15号車)、ポルシェ(5号車)、キャデラック(2号車)に、83号車フェラーリ499P(AFコルセ)とTOYOTA GAZOO Racingの8号車が続くトップ5となり、最後までデ・フリースがステアリングを握った7号車は9番手となっている。

 同じく終盤のトップ3変動でフェラーリ(55号車)、シボレー(82号車)、そしてランボルギーニ(60号車)となったLMGT3では、セッションの大半を木村武史がドライブした87号車レクサスRC F LMGT3(アコーディスASPチーム)が5番手につけた。

 佐藤万璃音の所属する95号車マクラーレン720S LMGT3エボ(ユナイテッド・オートスポーツ)が続いて6番手、そして777号車アストンマーティン・バンテージAMR LMGT3(Dステーション・レーシング)のクレメント・マテウ/エルワン・バスタード/マルコ・ソーレンセン組が11番手となっている。

 明日14日(日)は、10時20分から60分のフリープラクティス3が行われ、14時20分からはLMGT3クラスから順に予選とハイパーポールが行われる予定だ。

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