2023年4月、上海モーターショーが開催した。そこでは、レクサス新型LMが世界初公開されたことが記憶に新しい。日産パスファインダー コンセプトや、トヨタbZシリーズなどの最新モデルが出展された。今回は、著者がこのショーで気になったクルマ5台を紹介していく。
文/吉川賢一
写真/LEXUS、MINI、BMW、VW、BYD
中国レベチすぎ!! レクサス版アルファードも衝撃だけど……上海モーターショーに登場したビックリカー5選
■上海モーターショー2023 約90万人以上来場!! 気になる5台を紹介
2023年4月18日から10日間の日程で開催された「上海モーターショー2023」。約90万人以上が来場し、大状況で終えたという。
欧米では開催規模を縮小していくなか、今回、このモーターショーがメガイベントとなったことは、世界の自動車メーカーが中国市場に期待していることを示している。
1413台ものクルマが展示されたという上海モーターショー2023出展車のなかから、驚かされた新型車を5台、ピックアップしよう。
■日本にも上陸するぞ!! レクサス新型「LM」プロトタイプ
レクサスの新型LM。中国市場では、初代LMが販売されており、今作で2代目となる
今回の上海モーターショーを語るうえで外せないのは、やはりレクサスの新型「LM」だろう。
先代LMに対して、全長は5125(+85)mm、全幅は1890(+40)mm、全高は1955 (+10)mm、ホイールベースは3000(+0)mm(カッコ内は先代比)と、全体的に先代よりもひと回り大きくなった新型LM。
デザインも、レクサスRX風のスピンドルボディとなったことで、ギラギラしたメッキの派手さは若干抑えられたものの、センス良くまとめられた印象だ。
ホットポイントである4人乗り仕様の後席シートは、もはやファーストクラスばりの高級シート。48インチサイズの大型ディスプレイも、LMを購入する顧客のことをよく考えた仕様となっている。
日本市場導入の正式予告もあったことで、新型アルファード/ヴェルファイアと並び、日本での登場が待ち遠しい一台だ。
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■セダンBEVかつ俊足の持ち主!?? BMW「i7 M70」
BMWのフラッグシップ電動セダン「i7」のハイパフォーマンスモデル「i7 M70」
続いてご紹介したいのは、ド派手な顔のBMW「i7 M70」だ。
電動セダンのフラッグシップ「i7」にM社のチューニングが施されたハイパフォーマンスモデルという位置づけのi7 M70は、ベースのi7に対して、前後アクスルの駆動用モーターを強化。システム最大出力660hp、システム最大トルクは1015Nm、0-100km/h加速は3.7秒という俊足の持ち主。
M Sportブーストを作動させると、1100Nmまでアップするギミックもあるなど、遊び心があるのはBMWらしいところといえる。
バッテリーEVといえばSUVタイプが多い中、超ド級のセダンBEVがつくられたことは驚き。日本の自動車メーカーにも、この手の大型セダンBEVで対抗して欲しいと思う。
■MINIのBEVデザイン良き!「コンセプト・エースマン」
MINI「コンセプト・エースマン」の遊び心あふれるインテリア
オシャレなカラーリングで目立っていたのが、MINIの「コンセプト・エースマン」だ。
MINI初のクロスオーバー・タイプのBEVであり、エクステリアやインテリアの発光やイルミネーションが絶妙。
フロントグリルをグリーンのライトで縁取りしたり、六角形のヘッドライトとスリッド模様のライトとなっている。インテリアでは、MINIおなじみのセンターメーターのフル液晶ディスプレイが車内のイルミネーションとも連動し表示が変化したりと、エンタメ要素が満載。
MINIは、2025年に最後のエンジンモデルを投入した後、新型車はオールBEV化することを2021年に発表している。このオシャレなコンセプトカーもいずれは市販されていくはずだ。
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■中国市場ではセダン有望! フォルクスワーゲン「ID.7」
フォルクスワーゲンのBEVブランド、ID.シリーズの大型セダン「ID.7」
フォルクスワーゲンからは、全長が約5000mmクラスの大型BEVセダン「ID.7」をご紹介したい。
1回の充電での航続距離はなんと700km。フォルクスワーゲンは、中国国内での信頼度が高い外国車であるが、その大型BEVセダンであるID.7は、中国のユーザーにとっては熱い一台であるはず。
日本市場ではまだID.4のみだが、グローバルではID.2、ID.3、ID.4、ID.5、ID.6、ID.7と、IDシリーズが続々と登場している。中国市場ではセダンがまだ有望と判断した、したたかなVWの戦略が見てとれる。
■高級SUVが中国より誕生!! 仰望「U8」「U9」
BYDの高級ブランド「仰望」から登場した大型SUVの「U8」
日本市場でも自動車販売を開始した、中国の自動車メーカーである「BYD」。
その高級車チャンネルが、仰望(YangWangヤンワン)だ。その仰望から登場したのが、大型SUVの「U8」と、スーパーカーの「U9」だ。
U8は、ド派手なフロントフェイスの本格オフロードSUVであり、BYDが独自開発したという4モーター独立駆動システム易四方(e4 platform)を搭載している。
価格は109万8000元(約2150万円)~、今年(2023年)9月から正式出荷の計画だ。
いっぽうのU9は、そのエクステリアデザインからわかるように、スポーツカーとして開発されたBEVだ。U8と同じくe4 platformを搭載し、0-100km/h加速はわずか2秒だという。
デザインについては、双方、どこかのメーカーで見たような印象を受けるものの、BYDの電動車の開発と商品化のスピードは、もはや日本車メーカーは全くついていけていない状況。
今後も需要が期待できる中国市場で生き残るには、こうした新興メーカーのスピードに付いていかねばならず、日本の自動車メーカー各社としては、脅威に感じているところだろう。
◆ ◆ ◆
JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー)は、2023年10月26日から11月5日まで、東京ビッグサイト全館を中心に開催される
ちなみに今年はジャパンモビリティショー2023(「東京モーターショー」から今回より改名)が、2023年10月26日より開幕する。
前回の東京モーターショー2019(2021年は中止)の来場者数は約130万人と、12年ぶりに100万人を超えて大成功を収めており、日本市場もまだまだ捨てたものではないはずだ。
はたして、どんなコンセプトカーが登場し、何台のワールドプレミアが行われるのか。日本の基幹産業である自動車産業の発展のためにも、大いに期待したい。
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日本の狭くてうるさい市場なんて誰も見ちゃいないよ