2020年F1シーズンでは、これまで以上にリザーブドライバーの存在が重要になる。レギュラードライバーがコロナウイルスに感染した場合に備え、チームは代わりになるドライバーを用意しておく必要があるのだ。
3月のオーストラリアGPでは、マクラーレンのメンバーひとりが検査で陽性であることが分かり、それによってチームが棄権、グランプリ自体が中止になった。しかし、F1のCEOチェイス・キャリーは、7月以降の新シーズンでは、感染者が出てもグランプリを中止するつもりはなく、確実に実施できる態勢を整えるとコメントした。
F1ボス、コロナ対策に全力「万一、感染者が出ても開催可能な態勢を整える」チームはリザーブドライバーを用意
「感染を発見してもレースを中止せずにすむような手続きを整えるつもりだ。ドライバーが感染したら、(チームは)リザーブドライバーを代わりに走らせる」とキャリーは述べている。
『Reuters』によると、メルセデスF1チームは、マクラーレンとレーシングポイントがレギュラーの代わりのドライバーが必要になった場合、自チームのリザーブあるいはテストドライバーを務めるストフェル・バンドーンかエステバン・グティエレスを貸し出すことを決めたという。
バンドーンは2017年と2018年にマクラーレンでF1にフル参戦、グティエレスは2013年と2014年はザウバー、2016年にはハースで走った経験を持つ。
レーシングポイントは現在メルセデスのパワーユニット(PU/エンジン)を使用、現在ルノーを搭載するマクラーレンは2021年からメルセデスにスイッチすることが決まっている。
2020年シーズン序盤8戦の日程が今週、正式に発表され、7月5日のオーストリアGPでスタートすることが決まった。9戦目以降のスケジュールについては現在も調整が行われている。
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