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911ベースのオフロード車 新型ゲンバラ・マーシャン 世界限定40台、年内に納車開始

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911ベースのオフロード車 新型ゲンバラ・マーシャン 世界限定40台、年内に納車開始

911ターボSをオフロード仕様に

マーク・フィリップ・ゲンバラが手がけるオフロード仕様のスーパーカー「マーシェン」の納車が、今年後半から開始されることが明らかになった。ポルシェ911ベースの限定モデルで、完成前でありながら「ほぼ完売」しているという。

【画像】最高のコンプリートカー?【ゲンバラ・マーシャンを911ターボSと写真で比較】 全71枚

最高出力750psのマーシャンは、最新のポルシェ911ターボSをベースにカスタマイズ。1980年代にパリ・ダカールラリーに参戦して成功を収めた959にインスパイアされたモデルである。生産予定の40台のうち、10台は発表前に販売され、あとの30台もほぼ完売したとのこと。残る数台については、購入希望者と協議中とされている。

マーク・フィリップ・ゲンバラ氏は、チューニン会社ゲンバラの創業者である故ウーヴェ・ゲンバラ氏の息子。同社は、911などポルシェのカスタマイズでよく知られている。

マーシェンは現在、欧州、中東、米国市場向けのホモロゲーションが行われている。

砂漠を走るスポーツカー

マーシャン(Marsien)という車名は、フランス語で「火星人」を意味する言葉で、開発の舞台となったUAEの砂漠にある火星のような砂丘をイメージしている。その名の通り、起伏の多い地形にも対応できるよう、数々の抜本的な変更が施されている。

チューナーのルーフ(RUF)が6気筒エンジンの出力を750ps、トルクを94kg-mに向上させ、0-100km/h加速2.6秒、最高速度330km/hに達する。

さらなる強化オプションとして、ターボチャージャーの強化、エンジンマッピングの見直し、トランスミッションの変更などにより出力を830psに向上させる「セカンド・ステージ」も用意されている。

ゲンバラによれば、このエンジンは最新のユーロ6排出ガス規制に適合しているとのこと。

サスペンションは、KWオートモーティブ社の特注品で、ソリッド・ピストン・ダンパーと「インテリジェント・アクティブ・ダンパー・コントロール」を採用したダブルウィッシュボーンをフロントに装備している。グランドクリアランスは、「ロードモード」では120mm、「オフロードモード」では250mmまで上げることができる。

ダンパーは20ミリ秒で状況に応じて反応するという。また、ポルシェがすでに提供している舗装路走行用のモードに加えて、グラベル、マッド、サンド、スノー用のドライビングモードが追加されている。

カーボンボディに上質な内装

センターロック付きの鍛造アルミホイールには、ミシュランのウルトラ・ハイパフォーマンス・タイヤおよびオールテレーン・タイヤが装着されている。

また、オフロード走行に重点を置きたいユーザー向けに、ライガーサスペンションとラリーダンパーを装備したオプションパッケージが用意されており、標準仕様よりもさらにサスペンショントラベルとグランドクリアランスが拡大される。

その他のアップグレードとしては、F1チームにも供給されているカーボンファイバー製ボディがある。専用のチタン製エグゾースト、4輪に安定してパワーを供給できるように改良されたトランスミッションのほか、高速走行時の効率と安全性を確保するためにCFD(流体力学)ソフトウェアを用いて空力性能を最適化したボディワークなども特徴的だ。

インテリアは、カーボンファイバー製のセンターコンソールに合わせて、フルレザーまたはアルカンターラのインテリアトリムを選択できる。ゲンバラは、「フルカスタマイズ」が可能であると述べており、予算の許す限り豪華なキャビンを指定できるようだ。

911ターボSの車両価格とは別に、カスタマイズにかかる費用は49万5000ユーロ(約6740万円)とされている。

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みんなのコメント

1件
  • トータル1億かぁ!
    でも、なんだか959の再来見たいでカッコいい!
    特にテールが。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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