RBの角田裕毅がF1メキシコシティGPに向けて意気込み、不本意な結果に終わった前戦アメリカGPから連戦で挽回のチャンスがやってくることを喜んだ。
RBはアメリカGPから角田のチームメイトとして、ダニエル・リカルドに代わりリザーブドライバーのリアム・ローソンを起用。F1スプリントでは先輩の角田が11位、ローソンが16位という結果になったものの、決勝レースではタイヤ戦略の差もありローソンが9位入賞を果たした一方で角田は14位に終わった。
■ホンダのリクエストに応じて、角田裕毅がレッドブルのF1マシンを走らせる可能性はあるのか? マルコ博士「いくつかの計画がある」
レッドブル陣営は来季シニアチームに昇格するドライバーを”品定め”している段階にあり、姉妹チームのRBに所属する角田とローソンにとっては、2024年の残りシーズンでいかに好印象を与えられるかが重要となる。
アメリカGP後にはフラストレーションの溜まるレースだったと振り返っていた角田だが、彼の目線は既にエルマノス・ロドリゲス・サーキットで開催されるメキシコシティGPに向いている。
メキシコで鍵となるのが、標高2285mという高地に各チームがどう対処するか。通常のサーキットに比べて空気が薄いため、パワーユニットの燃焼や冷却、そしてダウンフォース/空気抵抗の量にも大きな影響を及ぼす。
加えて今年はフリー走行2回目にピレリのタイヤコンパウンドテストが実施されるため、予選・決勝に向けて各チームとも慌ただしい週末を過ごすことになる。
「メキシコはサーキットの標高が高いので、最大限のエアロパッケージで走るという珍しいイベントですが、モンツァレベルのダウンフォースしか感じられず、マシンのトップスピードはシーズン最高レベルになります」
角田はチームを介してそう語った。
「コックピットの外では、少し酸素が足りないことにさえ気が付きますが、ドライブしている時はそうでもありません」
「スプリント週末ではないですが、ICE(内燃エンジン)を含む多くのコンポーネントがオーバーヒートしやすいサーキットで、マシンのセットアップや適切な冷却レベルを確保するための時間はいつもより少ないんです。それはFP2で来年のコンパウンドのためのピレリテストに時間を割くためです」
そして角田は、不本意な形で幕を閉じた前戦アメリカGPから連戦となるメキシコシティGPに向けて、こう締めくくった。
「オースティンはあまり良くなかったので、すぐにまたレースができるのは嬉しいです」
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