2015年1月23日、日産「エマージェンシーブレーキ」(自動ブレーキ)の採用車種を拡大し、2015年度中に日本で発売している電気自動車、商用車を含むほぼ全てのカテゴリーに搭載すると発表した。
「エマージェンシーブレーキ」は、日産のセーフティシールドコンセプトのもと、現在はスカイライン、エクストレイル、セレナ、ノート、デイズ、デイズルークスの6車種に搭載しているが、それを一気に全ラインアップに拡大採用するのだ。
今回のエマージェンシーブレーキの搭載車種拡大は、自動運転につながる要素技術であるカメラ認知技術、操作自動化技術を活用する意味もあるが、システムはコストと性能のバランスがよいカメラ+赤外線レーザーレーダーの組み合わせが中心になり、上級レンジにはスカイラインが採用しているカメラ+レーダー方式が採用されると予想される。
また、エマージェンシーブレーキだけではなく、アラウンドビューモニター、インテリジェントパーキングアシスト、スマートルームミラーなども組み合わせて採用されることになる。
なお日産は、2016年末までに高速道路上で安全な自動運転を可能にする「トラフィック・ジャム・パイロット」、2018年には、危険回避や車線変更を自動的に行なう複数レーンでの自動運転技術を、2020年までに、ドライバーの操作介入なしに、十字路や交差点を自動的に横断できる交差点での自動運転技術を導入する計画を立てている。こうしたロードマップは、今のところ日本の自動車メーカーでは日産だけが発表している。
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