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600馬力超が当たり前!? 最新スーパーセダン3選

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600馬力超が当たり前!? 最新スーパーセダン3選

■大パワーなエンジンを搭載した高性能セダンたち

 日本では市場規模が縮小しているセダンですが、欧米ではセダン人気がまだまだ健在で、各社とも高性能なモデルをラインナップする状態になっています。

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 そこで、国内外のプレミアムな高性能セダンのなかから、ひと際ホットなモデル3車種をピックアップして紹介します。

●ジャガー「XE SV プロジェクト8」

 英国の高級車メーカーであるジャガーには、顧客のリクエストに応えてハイスペック仕様などの車両を提供する「スペシャルビークルオペレーションズ(以下SVO)」という部門があります。

 このSVOの手によってミドルクラスセダン「XE」をベースにスーパーカーに仕上げられたのが「XE SV PROJECT 8」です。

 搭載されているエンジンは5リッターV型8気筒スーパーチャージャーで、最高出力は600馬力を誇ります。これに8速ATが組み合わされ、サーキット走行も可能となっています。

 外装に装着されたフロントスポイラー、リアディフューザー、大型リアウイングはすべてカーボンファイバー製が採用され、最高速度322km/hのクルマに欠かせない空力性能を実現。

 また、カーボンセラミックディスクブレーキや、モータースポーツ部門のノウハウが投入されたサスペンションや、専用の4WDシステムを採用し、卓越したハンドリング性能となっています。

 ラインナップは4シーターの公道仕様と2シーターのサーキット仕様があり、サーキット仕様ではカーボン製シートやロールケージが標準装備されます。

 XE SV プロジェクト8は、ジャガー史上最もパワフルなロードカーとして、世界限定300台で販売されました。価格は2181万円で、日本に割り当てられた8台はすでに完売しています。

●レクサス「GS F」

 レクサスのセダンといえば「LS」が最高峰に位置していますが、スペック的には「GS F」がセダンラインナップのトップに君臨しています。

 エンジンは「LC500」や「RC F」にも搭載される自然吸気の5リッターV型8気筒で、最高出力は477馬力を発揮し後輪を駆動。このパワーを受け止めるためにシャシも手が入れられ、サスペンションやブレーキも大幅に強化されています。

 さらに外装にはカーボンファイバー製のエアロパーツが装着され、軽量化と空力性能を高め、通常モデルとの差別化が図られました。

 組み合わされるトランスミッションは8速ATを搭載していますが、DCTに匹敵する最短0.1秒の変速を実現しており、ダイレクトな応答性によって本格的なスポーツドライビングを可能としています。

 GS Fは一般道ではなめらかに走り、ドライブモードを切り替えればワインディングロード、さらにサーキット走行にも対応できるハイパフォーマンスセダンとなっています。

 価格は1グレードで1118万5000円(消費税8%込、以下同様)となっています。

■600馬力を軽く上回るほどのハイパフォーマンスモデル

●BMW「M5 コンペティション」

 BMWの関連会社の「BMW M社」は、高性能モデルや特別注文プログラム「BMW Individual」による車両の製造などをおこなっており、「M」が付けられたモデルは特別な性能が与えられます。

「7シリーズ」を頂点とし、その下に位置するミドルクラスセダン/ワゴンの「5シリーズ」にも2代目から高性能版である「M5」がラインナップしています。

 現行モデルのM5は2017年にデビューしましたが、さらにハイパフォーマンス化された「M5 コンペティション」が2019年1月に加わりました。

 搭載されるエンジンは4.4リッターV型8気筒ターボで最高出力625馬力を発揮。8速ATを介してシリーズ初となる4WDシステム「M xDrive」によって路面に伝えられ、0-100km/h加速は3.3秒を誇ります。

 サスペンションもM5に対してさらにチューニングがおこなわれており、M5 コンペティションの名の通り、サーキット走行時の性能を際立たせています。

 外装は派手なエアロパーツはなく、カーボンファイバー製ルーフやアルミニウム製のエンジンフードなどの軽量化部品に、開口部が大きいエアインテーク付きバンパーなど、M5の装備をそのまま搭載し、一見するとM5 コンペティションであることは主張していません。

 M5 コンペティションの価格は1823万円です。

※ ※ ※

 500馬力、600馬力というパワーは、普通の人にしてみれば使い切ることもできないので、無縁な存在です。

 しかし、プレミアムなクルマではスペックこそ重要ですから、各メーカーは競い合う結果となります。

 危険なほどのパワーですが、その一端に触れてしまうと、もう離れられなくなってしまうのかもしれません。

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