現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > スポーツカーの魂を持ったコンパクトSUV ジャガー「E-PACE RダイナミックHSE」

ここから本文です

スポーツカーの魂を持ったコンパクトSUV ジャガー「E-PACE RダイナミックHSE」

掲載 更新
スポーツカーの魂を持ったコンパクトSUV ジャガー「E-PACE RダイナミックHSE」

■強烈なパワーを秘めたSUV ジャガー「Eペイス」とは?

 僕が「ジャガーEペイス」をドライブしたその日は、関東地方を襲った寒波の影響で凍えるようでした。クルマが驚くほど力強く感じたのは、そのせいかもしれません。

最新スポーツカーは「AT」でボタン式が当たり前?「スポーツ=MT」はもう古い?

 試乗車として選んだのは「EペイスRダイナミックHSE」の中でももっともパワフルな「P300」でした。搭載するエンジンは、2リッターながら直列4気筒DOHC16バルブという凝った設計のエンジンです。そのエンジンに、さらにパワーを高めるためにターポチャージャー(過給機)が取り付けられているモデルだったのです。

 エンジンは理論上、空気の密度が高ければ高いほどパワーが増すという特性があります。空気密度は気温が低ければ濃くなりますから、つまり、気温の低いその日はエンジンにとってとっても力を発揮しやすい条件だったともいえます。

 ただ、たとえ空気密度が高くなくとも、強制的にパワーを絞り出すターボエンジンにとってはそれほど問題にはならないという考え方もあります。つまり、Eペイスが獰猛な野獣のように鋭く加速したのは、そもそもこのクルマはスポーツカー級のエンジン性能を秘めているとも言えるのでしょう。

 最高出力は300psに達し、最大トルクは400Nmです。2リッターという少ない排気量にもかかわらず300psものパワーを絞り出しているのは、ターボチャージャーの力を借りているからなのです。

 実際に加速すると、ターボチャージャーならではの力強い特性が感じられます。エンジンの燃焼室に強制的にガソリンと空気を押し込み、いわば強引にパワーを稼いでいる感覚が強いのです。アクセルペダルを踏み込んだ足の感覚を上回ってパワーが嵩上げされていく感覚です。これがターボチャージャー特有のフィーリングなのです。

 しかも、ターボチャージャーの過給圧を強引に高めたエンジン特有の、ターボラグが明確に感じられるました。それは、ターボエンジンの機構上の宿命です。アクセルを踏んでからパワーが一気に高まるまでのズレがターボラグといわれる現象で、それが強烈なのです。

 そうです。加速しようアクセルペダルを踏み込んでも、瞬間的には反応が悪いのですが、その直後に怒涛のごとく強烈なパワーが襲ってきます。これを称して「ドッカンターボ」などという揶揄されることもありますが、まさにEペイスP300のエンジンは獰猛なドッカンターボなのです。

 最近のターボチャージャーと組み合わせたエンジンは、低回転域での反応を良く、唐突にパワーが炸裂するようなドッカン特性を抑える傾向にあります。ですがこのエンジンは、そんなトレンドに抗うかのようにドッカンと爆発してくれています。ここまではっきりしていると、むしろ潔いいものですね。

■攻撃的な走り味は、SUVの形をしたスポーツカー!

 エンジンが獰猛ですから、当然走り味も攻撃的です。サスペンションは硬く締め上げられています。ですから、路面の凹凸をはっきりとドライバーに伝わり乗り心地が硬い印象なのです。これこそがスポーツカーの証です。そう、「EペイスRダイナミックHSE」はSUVの形をしたスポーツカーなのです。

 感心したのは、高速道路で速度を上げてクルージングしている時のフィーリングが心地良かったことです。低速度ではゴツゴツと荒い乗り味でしたが、速度が上がるにつれて路面からの突き上げが薄れ、しっとりとしたフィーリングに変化したのです。

 Eペイスはジャガーシリーズの中ではコンパクトなSUVですが、走りの魂は一点の曇りもなく、紛れもなくスポーツ魂が流れているのです。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
タナク総合首位。勝田貴元はステージ優勝2回で総合3番手まで0.1秒差|WRCラリージャパンDAY2午後
motorsport.com 日本版
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

764.0811.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

198.0798.0万円

中古車を検索
E-PACEの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

764.0811.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

198.0798.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村