2020年11月19日、レクサスはフラッグシップ セダンのLSを改良して発売すると発表した。
最新の高度運転支援技術搭載車は、2021年に発売予定
LSはレクサスのフラッグシップ セダンだ。1989年に発表された初代は、日本では「トヨタ セルシオ」としてデビュー。2006年に発表された4代目から、日本でもレクサス LSとなり、現行型は2017年に発表された5代目にあたる。
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今回の改良では、LSのDNAである静粛性と乗り心地のたゆまぬ進化を追求し、パワートレーンやサスペンションからシートの縫い位置など、細部に至るまで徹底的な作り込みを実施している。
エクステリアでは、フロントバンパーコーナー部に縦基調のキャラクターラインを配して、オーバーハングが短く見えるデザインとしている。また、フロントバンパー下端のメッキモールはサイドまで回りこませている。新デザインの小型3眼ランプユニットとL字クリアランスランプの下に、ブレードスキャンAHS(アダプティブ ハイビーム システム)を搭載したヘッドランプは厚みのある形状とした。サブラジエターグリルはスクエア形状で外側に配し、スピンドルグリルのメッシュカラーはダークメタリックに、リアコンビランプ内のメッキモールはピアノブラックに変更された。
Fスポーツではサブラジエターグリルのガーニッシュをサイドまで回り込ませ、専用色のスピンドルグリルや20インチホイールなどを採用して、スポーティに差別化されている。
ボディカラーには、新色の「銀影(ぎんえい)ラスター」を開発。これは、光輝材(アルミフレーク)を含んだ塗料の体積を凝縮させる「ソニック工法」を応用して、蒸着アルミを高密度で敷き詰める最新の塗装技術から生まれた、特別なシルバーだ。
インテリアはエクステリアほど変更はないが、ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一し、シートヒーターとステアリングヒーターの操作画面を表示させるスイッチをセンターコンソールに追加するなど、操作性を向上している。また、マルチメディアシステムにはタッチディスプレイを新採用し、スマートフォンとの連携も可能になった。
シートは表皮の縫い位置をより深い位置に変更し、新開発の低反発ウレタンパッドを採用した。振動吸収と柔らかな座り心地により、さらに快適性を向上している。
パワートレーンでは、LS500に搭載される3.5LのV6ツインターボは、ウエイストゲート バルブ開度の制御を緻密化して車両の加速レスポンスを向上。シフトスケジュールの変更でシフトダウン頻度を低減。さらに燃焼室形状の最適化などで燃費と静粛性を向上している。
減衰力可変ダンパーのAVSも新設計の機構で減衰力を低減し、上質な乗り心地を実現。減衰力の可変幅拡大により、優れた操舵応答性と安定性にも寄与している。2WD(FR)車のフロントサスペンションアームをアルミ鍛造に変更したり、タイヤの質量低減により、バネ下質量を約3.5kg軽量化するなどで、乗り心地を向上している。
運転支援技術では、「レクサス セーフティシステム +A」を全車に標準設定。プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大したり、ロードサインアシストは最高速度120km/hまで表示するなど、各機能を拡充/進化させている。
高度運転支援技術の「レクサス チームメイト」は、ディープラーニングを中心としたAI技術も取り入れ、運転中に遭遇しうるさまざまな状況を予測して対応することを支援する。さらに、ソフトウエアのアップデートを活用して、購入後も機能の追加や性能向上を続ける。
また、高速道路などの自動車専用道路での運転では、ドライバー監視のもと、実際の交通状況に応じて車載システムが適切に認知、判断、操作を支援し、車線/車間維持、分岐、レーンチェンジ、追い越しなどを実現する「アドバンスド ドライブ」搭載車を2021年に発売予定だ。
駐車場での操作において、ドライバー監視のもとで判断や操作を支援してスムーズな駐車を実現する「アドバンスド パーク」も、操作支援の領域を拡大している。さらに、ハイビームの照射範囲を広げることで対向車や先行車を眩惑することなく歩行者や標識を認識できるブレードスキャンAHSや、9.6インチのディスプレイを採用したデジタルインナーミラーなど、最新の高度な装備を充実させている。
ラインアップは従来型と同じ、3.5LのV6ツインターボと10速ATを組み合わせたLS500と、3.5LのV6にハイブリッドシステムを組み合わせたLS500h。いずれにも、2WDと4WDが設定されている。主な車両価格(税込)は、LS500がI パッケージ(2WD)の1073万円~エグゼクティブ(4WD)の1580万円。LS500hがI パッケージ(2WD)の1219万円~エグゼクティブ(4WD)の1728万円となっている。
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みんなのコメント
そこだけですよねえ。でもそこを重視している人もいますから頑張って。