今年の1月末に北海道で行なわれた、日産を代表するクルマたちを取りそろえた雪上試乗会(https://dime.jp/genre/868000/)。様々な雪上コースで、十数台におよぶクルマを乗り比べることができた。そのような滑りやすいコースコンデションの中でも、非常に走りが楽しかったのがフェアレディZ NISMOとGT-Rだ。
特にFRのフェアレディZ NISMOは、コントローラブルなハンドリングで、雪の中で1日中乗り回して遊んでいたいと思えるほどファントゥドライブなクルマだった。
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そんな興奮冷めやらぬ春先の3月某日、東京都心で日産の試乗会が行われ、改めてフェアレディZ NISMOに乗る機会が得られた。さらに、待望のGT-R NISMOの2020年モデルにも試乗できたので、その様子をレポートしよう。
体育会系の硬派なフェアレディZ NISMO
さて、雪上ではコントローラブルでファントゥドライブな印象を受けたフェアレディZ NISMOだが、都心の一般道(ドライ路面)では、その走りに対する感じ方がだいぶ違った。その印象を今どきの言葉で表現するなら「お前は、まじめか!?」である。
もちろん、決して悪い意味ではない。NISMO専用チューニングにより自然吸気の3.7LのVQ37VHR型エンジンは、V6の片バンク毎に独立したフルデュアルエキゾーストシステムを採用し、排気ロスを低減。併せて、ECMのセッティングを専用に最適化することで最高出力355ps/7400rpm、最大トルク374Nm/5200rpmを発揮。
また、前後サスペンション取り付け部の強化に加え、ボディのフロント、ラゲッジ、リヤなどにも補強バーを追加して高い剛性を確保。さらに、フロントとリヤにYAMAHA製パフォーマンスダンパーを採用するなどベースモデルから、しっかりとブラッシュアップされている。
そんなフェアレディZ NISMOの何が“まじめ”なのかというと、ボディや乗り心地も含め全体的にガチガチに硬いのだ。つまり、スポーツカーとしては、高回転域まで途切れることなく伸びるエンジンフィールと剛性感のあるボディや足回りで、実によく走り、よく曲がり、しっかり止まるのだが、そこに加えてもう少し柔軟性が欲しい。
これを人間のアスリートに例えるなら、全身の筋肉に力を入れたまま走っているようなイメージで、四六時中、緊張しているような感じ。だから、雪上のような不安定なコースやサーキットなどでは、その緊張感がほどよくて楽しく感じられる。しかし一般道では、緊張感だけのまじめな体育会系のヤツは楽しくないというわけだ。
もちろん“NISMO”という性質上、この体育会系の方向性は間違いでもないし、むしろ個人的には大好きである。ただ最近のスポーツカーづくりの傾向からすると、ボディも足回りもガチガチに締め上げるのではなく、ある程度の“しなやかさ”を持たせて人の感覚に響かせることも大切。
考えてみれば、ベースモデルとなる6代目のZ34型が2008年12月に登場してからすでに11年を越えている。最近では、次期モデル(ビッグマイナーチェンジ?)の噂もチラホラと出てきているが、さらに走りの進化したフェアレディZ、そしてフェアレディZ NISMOの登場に期待したい。
ただし、少し矛盾してしまうが、決して軟弱な方向へはシフトしないで欲しいと願っている。
【フェアレディZ NISMO】
■全長×全幅×全高:4330×1870×1315mm ■ホイールベース:2550mm ■車両重量:1540kg ■エンジン:V型6気筒DOHC ■排気量:3696cc ■最高出力:355ps/7400rpm ■最大トルク:374Nm/5200rpm ■トランスミッション:6速MT ■タイヤ:(前)245/40R19 94W/(後)285/35R19 99W(ダンロップSP SPORT MAXX GT600)■JC08モード燃費:9.1km/L ■車両価格:6293160円
■関連情報
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/z/specifications/nismo.html
※GT-R NISMOの2020年モデルへ続く
文・撮影/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)
クルマは走らせてナンボ!をモットーに、どんな仕事にも愛車で駆けまわる日々。クルマのほかにもグルメやファッション情報、また小学館Men’s Beautyでは、男性に向けた美容・健康法、化粧品情報なども発信。
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時期モデル話しですね