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フェラーリ 2035年以降もエンジン車継続の可能性「まだやるべきことが沢山ある」

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フェラーリ 2035年以降もエンジン車継続の可能性「まだやるべきことが沢山ある」

EUのeフューエル承認計画を歓迎

フェラーリのベネデット・ヴィーニャCEOは、合成燃料「eフューエル」を使用するエンジン車の販売を認める欧州連合(EU)の計画を受け、2035年以降も内燃エンジン搭載車の販売を継続する可能性を示唆した。

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EUは今年3月、eフューエルだけで走る自動車について、2035年の新車販売禁止から除外する方針を発表した。これにより、フェラーリのような少量生産メーカーが非電動車の製造と販売を継続できると期待されている。

ヴィーニャCEOは、ロンドンで開催されたフィナンシャル・タイムズ紙のイベント「Future of the Car 2023」において、引き続き2030年までにカーボンニュートラルの達成を目指し、以前発表したように2025年に最初のEVを発売予定だと述べたが、「内燃エンジンにはまだやるべきことがたくさんある」とし、EUの計画を歓迎する姿勢を示した。

また、eフューエルの研究開発は初期の予想よりも速いスピードで展開され、フェラーリの今後の製品および技術ロードマップに新たな可能性が開かれていると説明した。

「数週間前に起きたeフューエルの採用に関する議論、わたしはこれが2025年か2026年に起こると思っていました。今、それより2年も早く起こっているのです」

「これは、わたし達にとって非常に良いことです。なぜなら、大気中のCO2を回収し、他のものと組み合わせることで、ニュートラルな燃料でエンジン車を走らせることができるからです。したがって、この2つはとても相性がよく、当社の戦略を強化するものだと考えています」

フェラーリはこれまで、同社初のEVについて頑なに口を閉ざしてきたが、ヴィーニャCEOはすべての部品の供給ラインが整ったと述べ、デビューに向けた準備がほぼできていることを示唆した。

また、今後のラインナップについては、引き続き内燃エンジンが中心的な役割を果たしていくようだ。

「EUが(eフューエルを)承認したことは、当社にとって、そして世界にとって素晴らしいことです。まだ長い道のりのある技術に命を吹き込むことができるのです。効率や排出量の面で、できることはたくさんあります」

「企業として、内燃エンジンに投資し、ハイブリッドに投資し、EVに投資するという戦略を貫きます」

フェラーリは現在、3.0L V6、3.9L V8、6.5L V12をラインナップしており、V6とV8はハイブリッド車の296 GTBとSF90ストラダーレで使用されている。

EUの計画案では、2035年以降に販売される内燃エンジン車は、eフューエル以外では走行できないようにしなければならない。規制の詳細やメーカーの対応はまだ不明確だが、既存のエンジンは、EUの規制要件を満たすために大きく改良される可能性がある。

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