この記事をまとめると
■アウディA3セダン/スポーツバックがマイナーチェンジ
「スバルとアウディ」「日産とBMW」「ホンダとプジョーとルノー」は似てる!? 国産オーナーがすんなり受け入れられる輸入車を考えてみた
■新意匠のデザインを取り入れてパワートレインを一新
■特別な内外装デザインと充実装備を備えた「1st edition」も台数限定で同時発売
プレミアムコンパクトの筆頭モデルがアップデート
2024年12月12日、アウディが「A3スポーツバック」および「A3セダン」のマイナーチェンジモデルを発表し、同時に販売を開始した。
アウディA3は、「小さな高級車」をテーマに1996年に発売されたCセグメントにカテゴライズされるモデルで、本国での登場翌年の1997年から日本市場にも導入を開始。プレミアムコンパクトの先駆けとして、クラスを越えた高い質感と走りが評価され、4代目となる現行モデルに至るまで、国内外問わず人気を博しつづけている。
今回のマイナーチェンジでは、デザインの大幅アップデートとパワートレインの刷新が大きなトピックとなる。
エクステリアでは、デザイン変更可能なデジタルデイタイムランニングライトと、よりフラットでワイドな新意匠のフレームレスグリルを中心にリニューアルされたフロントマスクが目を引く。左右の大型サイドインテークをつなぐワイド&ローなイメージはリヤセクションにも持ち込まれており、よりモダンでスポーティなデザインを実現した。
注目のパワートレインに関しては、従来型が1リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載していた「30 TFSI」に、新たに最高出力116馬力、最大トルク220Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを採用。7速Sトロニック(DCT)が組み合わされる。
ベルト駆動式オルタネータースターター(BAS)と、48Vリチウムイオンバッテリーを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムを組み合わせることで、さらなる低燃費と質感高い走行性能を両立した。
なお、この改良に合わせてグレード体系も変更され、スポーツバック/セダンのそれぞれで、30 TFSIのベースモデルと、2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載する「40 TFSI」全モデルを廃止。「30 TFSI Advanced」と「30 TFSI S line」の2グレードに整理された。
インテリアでは、バーチャルコックピットに加えて10.25インチの高解像度液晶ディスプレイが標準装備となる。また、シフトセレクターやセンターコンソール、エアベント、室内のドアハンドル、インテリアライトなど、各部のディテールもアップデートされる。
運転支援システムについては、カメラ・レーダー・レーザースキャナーの情報をもとに衝突被害軽減ブレーキを作動させるアウディプレセンスフロントと、車両後方およびサイドを監視し安全性と快適性をさらに高めるサイドアシスト、エグジットワーニング、リヤクロストラフィックアシストを全車が標準装備。こういった安全装備がオプションではなく標準装備されるのはうれしいポイントだ。
特別デザインに装備充実の「1st edition」も台数限定で設定
また、今回のマイナーチェンジを記念して、特別仕様車「1st edition」が設定された。スポーツバックには「advanced 1st edition」、「S line 1st edition」の2モデル、セダンには「S line 1st edition」1モデルの計3タイプが用意され、合計550台の台数限定販売となる。
3タイプ共通の装備として、ナビゲーションパッケージを標準として利便性を高めたほか、マルチカラーアンビエントライティングにイルミネーテッドドアパネルを追加したアンビエントライティングプロを装備。インテリアを自分好みの色に彩ることができる。
タイプごとの専用装備としては、スポーツバック「advanced 1st edition」にはラグジュアリーパッケージで提供するパーシャルレザーに専用カラーのブラウンを組み合わせたトリムを採用し、ベースモデルよりも華やかなインテリアとなっている。
スポーツバックおよびセダンの「S line 1st edition」には、インテリアにレッドステッチをプラスしたパーシャルレザーを含むS line plusパッケージとブラックAudi rings & ブラックスタイリングパッケージを追加。さらにAudi Sport製ブラックの18インチアルミホイールを装備するなど、内外装ともによりスポーティに仕立てた。
新型アウディA3の価格は、スポーツバックが税込339万~545万円。セダンが418万~569万円に設定されている。
さらなるデザインの向上と装備の充実を果たした新型アウディA3。プレミアムコンパクトのスタンダードの座が揺らぐことは当面なさそうだ。
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