車のニュース [2023.02.10 UP]
東京オートサロン2023 話題のモデルから今後のトレンドを占う
東京オートサロン2023から読み解くこれからの自動車業界【ニュースキャッチアップ】今の愛車を将来でも乗り続けられる未来
X氏の値引き特報! 新型フィットが17万円引き/GR86特別仕様車も登場
文●ユニット・コンパス 写真●川崎泰輝
※ナンバープレートは、一部はめ込み合成です。
(掲載されている内容はグー本誌 2023年2月発売号掲載の内容です)
クルマ業界における新年最初のビッグイベント「東京オートサロン2023」の模様をレポート。大きな注目を集めたトヨタブースの話題を中心に、これからのトレンドをチェックする。
水素エンジンを搭載したハチロクの改造車
華やかなカスタマイズカーやメーカーの新型車、数多くのスーパースポーツカーが並ぶ東京オートサロンは、クルマ好きにとっての初夢だ。作り手と乗り手の夢が散らばる空間に、今年も3日間で約18万人という大勢の観客が詰めかけた。
世界的な課題となっているカーボンニュートラルへの取り組みで、エンジン車が姿を消すことが現実味を帯びてきて、個性的なクルマがなくなってしまうのではないかと、寂しい思いをしているユーザーは多い。
そこに希望の光を照らしたのがトヨタ。スポーツカー好きを中心にいまだに多くのファンを持つハチロクを、水素エンジンと電気自動車に「改造」した車両を出展したのだ。
現時点では研究段階だが、水素エンジン仕様(トレノ)は極力元の機構を残した作りで、エンジンもオリジナルの4AG。一方の電気自動車仕様(レビン)は、エンジンこそないものの、マニュアルミッションはそのまま。将来的に、今の愛車を改造という形でカーボンニュートラルにできる可能性を示した。
壇上でトヨタの豊田章男社長は、「クルマ好きだからこそできるカーボンニュートラルの道がある」、「クルマ好きを誰ひとり置いていきたくない」と語った。
新年にふさわしい縁起のいい初夢を見せてくれたトヨタに拍手だ。
[CLOSE UP]自動車メーカーからユーザーへ新年のメッセージ
旧車だってカーボンニュートラル仕様に
トヨタはカーボンニュートラルへの取り組みとして、EVや水素エンジンなど多方面の技術開発に取り組んできた。今回はそうした技術を、よりわかりやすくアピールするために、「ハチロク」ことトレノとレビンの水素エンジン車と電気自動車を展示。旧車をカーボンニュートラル仕様に改造することで、長く愛用できるという可能性を示してくれた。
趣味性の高いクルマが新しい技術で蘇るというのは、ファンならずとも、想像しただけでワクワクする話だ。
自慢のスポーツカーをアップデート
GT-Rの2024年モデルを発表した日産。2007年の登場から丹念に磨き上げてきた、いわば究極のチューニングカーだ。特別仕様車「プレミアムエディションTスペック」は、余計なノイズや振動を排除したオトナのスポーツカーだ。
新型GT-Rニスモは、日産が「史上最高のパフォーマンス」と宣言。Zは、昨年発表のコンセプトカーを市販化した。
シビックがホンダの顔にスーパーGTは「タイプR」で参戦
スーパーGTの500クラスに参戦するNSXの後継車両をシビックタイプRベースと発表したホンダ。一方で市販車用アクセサリーは過度なスポーツ色を抑えているのが特徴だ。
モータースポーツをもっと身近にする活動を開始
モータースポーツをもっと身近に。挑戦する姿勢に共感する仲間づくりに取り組むというマツダ。それが今回活動を発表した「マツダスピリットレーシング」のコンセプト。eスポーツ優秀者は実車レースに招待される。
人気モデルデリカの軽自動車版デリカミニを発表した三菱
まったく新しいモデルとなるデリカミニを披露した三菱。軽自動車ながら、SUVのような力強いデザインとスーパーハイトワゴンならではの優れた実用性をあわせ持つのが特徴。人気車になりそうな予感が漂う1台。
スペーシアベースの可能性を見せてくれた「ももクロ」コラボ
スズキのブースで目を引いていたのが、アイドルグループ「ももいろクローバーZ」のメンバーがプロデュースしたスペーシア ベースのカスタマイズカー。カフェ仕様(写真)や車中泊仕様で使い勝手のよさをアピール。
クルマがあることで自由になる豊かなライフスタイルを提案
「クルマで人はもっと自由になれる」をコンセプトにクロストレックをベースにした、アウトドアでの活用シーンをイメージさせるコンセプトモデル(写真右)を展示。新型インプレッサのプロトタイプも初公開した。
軽自動車の枠を超えたハイゼットのトランスポーター
昨年で20周年を迎えたレーサー仕様のコペンとハイゼットのサポートトラックという、夢のある組み合わせを提案したダイハツ。サポートトラックは展開するため、軽自動車の枠を超えた働きをしてくれる。
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