現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 納期遅延ですぐに新車が買えないいまお得なのはドレ? 「乗り続ける・中古車購入・サブスク」を比べて考えてみた

ここから本文です

納期遅延ですぐに新車が買えないいまお得なのはドレ? 「乗り続ける・中古車購入・サブスク」を比べて考えてみた

掲載 9
納期遅延ですぐに新車が買えないいまお得なのはドレ? 「乗り続ける・中古車購入・サブスク」を比べて考えてみた

 この記事をまとめると

■新車を買う以外でクルマを乗り続けるにはどうするのがお得かを考えた

国産車の「短納期車」をディーラに確認! メーカーによっても車種によっても大きな差があった

■整備を行いながら部品交換や修理が増える直前までいまのクルマを使うのがもっともお得

■高騰中の中古車購入はおすすめできないがカーリースで出費を抑える方法もある

 納期遅延により新車も思うように購入できない

 新車を注文してから納車されるまでの期間は、従来は在庫車でなくても1カ月から2カ月だった。それが今は4カ月なら短い部類に入る。6カ月から1年を超える車種も増えた。納期を短縮するメドは立たず、さらに遅延するのを防ぐため、一時的に受注を停止した車種も少なくない。

 この状況では、新車を買う以外の方法も考えたい。そこで、いま使っている車両に乗り続ける/中古車を買う/サブスクを使う、という方法を設定して、買い得度を考えてみたい。この選択では、ユーザーの気持ちが大切だ。単純に出費を抑えたいのか、それとも新しいクルマに乗りたいのか、それによって対策も違ってくるからだ。

 単純に出費を抑えるなら、部品交換が増えたり故障が発生しない限り、いままで使ってきた車両の車検を取って乗り続けたい。クルマの売買には、必ず販売会社などの利益が上乗せされる。オークション(中古車のセリ市)に出品すれば、その費用も中古車価格に転嫁される。したがって、損失を抑えるなら、流通過程をシンプルにしたい。愛車のメンテナンスを確実に行って、高額の部品交換や修理が増え始める直前まで、いまのクルマを使うのがトクだ。

 また、現時点では中古車の購入は推奨できない。中古車価格が高騰しているからだ。前述のとおり、新車の納期が遅延してスグに納車できる中古車を希望するユーザーが増えた。その一方で、新車の納期が遅延して売れ行きも下がったから(2022年の国内新車販売台数はコロナ禍前となる2019年の80%)、下取り車の入荷も減った。この影響で中古車市場の流通台数も下がっている。

 つまり、中古車のニーズが増えて流通台数は減ったから価格が高騰した。ヴェゼルのような一般的な小型車でも、高年式の中古車になると、新車価格と同等か、それ以上の金額で販売されている。

 任意保険も標準付帯するKINTOは割安感がある

 このような中古車価格の高騰は異常だ。いつになるかわからないが、新車の納期が通常の状態に戻ると、中古車価格も下がる。現時点で価格が高騰した中古車を買うことは推奨しにくい。

 そこでサブスクリプション(定額制カーリース)も候補に挙がるが、内容はさまざまだ。割安度が強いのは、トヨタの運営するKINTOになる。

 KINTOの一番の注目点は、年齢などの条件を設けない任意保険を車両保険まで含めて標準付帯することだ。全年齢保証の任意保険に家族限定などの条件も一切付けないと、車両保険まで含めた任意保険料は、高価格車でなくても年額20万円前後に達する。KINTOではこの任意保険が標準付帯されるから、若年層が運転する場合は割安度が強まる。

 また、KINTOは納期も短い。たとえばノア&ヴォクシーは、納期が短くても9カ月、長いハイブリッドになると1年半ほどを要するが、KINTOなら1.5~2カ月で納車される。

 その代わりKINTOでは、契約期間が終わると車両を返却せねばならない。現金購入などにより車両の所有権を手に入れて廃車にするまで使うことはできない。盲導犬を含めて動物の同乗もできず、走行距離の規定もある。これらに逸脱した使い方をすると、車両の返却時に精算が発生する。したってすべてのユーザーがKINTOを利用できるわけではない。

 以上のように一長一短だが、中古車については、前述の通り価格が高騰しているので不利になる。一般的な手段は、いま所有している車両を大切に使い続けることだろう。

 そうなると、当然ながら長期間の所有になり、低年式の車両も増える。自動車税や自動車重量税では初度登録から13年を超えた車両は増税されるが、いまは新車を買いたくても不可能な状態だ。

 コロナ禍で所得が減り、物価の高騰に苦しむ人も多い。13年を超えた車両の増税は、不幸を生み出す悪法だから、即座に撤廃すべきだ。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
即納って不人気車なの!? なんでそんなに待たなきゃならん!? [納期]にまつわる素朴なギモン
ベストカーWeb
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
いまさら人には聞けない「ベンチレーテッドディスク」と「ディスク」の違いとは? ブレーキローターの構造と利点についてわかりやすく解説します
Auto Messe Web
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
ラリージャパン2024開幕直前。豊田スタジアムやサービスパークの雰囲気をお届け/WRC写真日記
AUTOSPORT web
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
メルセデス・ベンツの『GLE』系と『GLS』にオンライン先行受注にて“Edition Black Stars”を設定
AUTOSPORT web
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
ラリージャパン2024“前夜祭”が豊田市駅前で開催。勝田貴元らが参加のサイン会とパレードランが大盛況
AUTOSPORT web
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
フランス人スター選手と一緒の気分? 歴代最強プジョー 508「PSE」 505 GTiと乗り比べ
AUTOCAR JAPAN
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
乗りものニュース
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
トヨタWRCラトバラ代表、母国戦の勝田貴元に望むのは“表彰台”獲得。今季は1戦欠場の判断も「彼が本当に速いのは分かっている」
motorsport.com 日本版
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
メルセデスAMGが待望のWEC&ル・マン参入! アイアン・リンクスと提携、2025年LMGT3に2台をエントリーへ
AUTOSPORT web
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
TCD、モータースポーツ事業を承継する新会社『TGR-D』を2024年12月に設立へ
AUTOSPORT web
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
ウイリアムズとアメリカの電池メーカー『デュラセル』がパートナーシップを複数年延長
AUTOSPORT web
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
くるまのニュース
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
フェラーリ育成のシュワルツマンが陣営を離脱。2025年はプレマからインディカーに挑戦
AUTOSPORT web
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
スバルBRZに新たな命を吹き込む 退役軍人のセカンドキャリアを支援する英国慈善団体
AUTOCAR JAPAN
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
オープンカー世界最速はブガッティ!「ヴェイロン」より45キロも速い「453.91km/h」を樹立した「W16ミストラル ワールドレコードカー」とは?
Auto Messe Web
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
『ローラT92/10(1992年)』“賃貸住宅ニュース”で強いインパクトを残した新規定グループCカー【忘れがたき銘車たち】
AUTOSPORT web
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
リバティ・メディアCEOマッフェイの退任、背景にあるのはアンドレッティとのトラブルか
AUTOSPORT web
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
約10年ぶりに“メイド・イン・イングランド”に!? 新型「ミニ・コンバーチブル」が“ミニの聖地”で生産開始
VAGUE

みんなのコメント

9件
  • そのまま乗り続けるが正解っしょ
    日本人は裕福だから9年程度で乗り換える
    勿体無いよね
  • 個人は金があれば現金で購入。これが一番安い。当たり前の話。
    トヨタは納期をタテにKINTOで契約を迫っている。
    こんなメーカーの車など買う気になれない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村