2022年1月11日 、マセラティは同社のモータースポーツの第1段階となる戦略を発表。併せて2023年にABB FIA フォーミュラE世界選手権にデビューすることを発表した。
自分たちのいるべき場所に戻ってきた
プレミアムスポーツカーメーカーのマセラティは1926年にレースデビューし、マセラティ兄弟、後に幾多のファクトリードライバーによってその名を馳せたブランドである。参戦当時から優勝を飾り、1957年にはのちに5度のF1ワールドチャンピオンに輝いたことで知られているファン・マヌエル・ファンジオがマセラティでチャンピオンを獲得するなど、名ドライバーがステアリングホイールを握りレースを席巻。しかし、マセラティがフォーミュラレースで最後に姿を見せたのは1958年の250Fだった。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
また、近年ではFIA GT世界選手権に2004年~2010年の期間で参戦し、MC12は計14もの選手権タイトルを獲得。ところが、それから10年以上もモータースポーツの世界から姿を消していたのだ。
そんなマセラティが次に選んだレースの舞台、それが次世代のモータースポーツであるフォーミュラEというわけだ。
マセラティのダヴィデ・グラッソCEOは「私たちはレースの世界の主人公として、自分たちのいるべき場所に戻ってきたことを非常に誇りに思います。マセラティは、情熱を原動力とし、生まれながらにして革新的な存在です。競技の場においても世界レベルの卓越した 結果を達成し続けた長い歴史があり、未来に向かって邁進する準備も整っています」
続けてグラッソCEOは「パフォーマンス、ラグジュアリー、イノベーションを追い求めるマセラティにとって、電動化戦略『フォルゴーレ』は抗しがたい存在であり、マセラティの最も純粋な表現でもあります。だからこそ私たちは、FIAフォーミュラE世界選手権への参戦を決定しました。世界を代表する都市でお客様に直接お目にかかる機会を通じて、マセラティを未来に向けて前進させることを決めたのです」とコメント。
フォーミュラE初のイタリアブランド
マセラティが参戦しようとしている2023年シーズンから、フォーミュラEのマシンは現行モデルである「Gen2」から最新の「Gen3」に世代交代する。Gen3は効率に優れたレーシングカーで最新のデザインや製造工程、技術革新を備えている。
排出ガスをゼロにし、走行音もモーター音のみのフォーミュラEは世界各国の市街地コースでエキサイティングなレースを開催してきた。フォーミュラEで得られた技術や知見はEVのエネルギー効率の向上やバッテリー容量の増大、パワートレーン開発の進化に繋がり、参戦している各メーカーが市販するEVは航続可能距離を伸ばしている。まさに自動車メーカーにとって得るものが大きく、費用対効果も大いに見込める魅力的なカテゴリーなのだ。
これまでフォーミュラEには日本の日産、ドイツのアウディ、ポルシェ、BMW、メルセデス・ベンツ、イギリスのジャガー、フランスのDSオートモービルなど数多くのメーカーが参入してきた。そしてマセラティの参戦で、ついにイタリアンメーカーがグリッドにつくことになる。
モータースポーツと距離を置いていたマセラティが、電動化という新たなつながりによって再びモータースポーツの世界に誘われた。フォーミュラEへの参戦を足がかりに、他のカテゴリーへ参入するのだろうか。今回の発表を「モータースポーツ戦略の第1段階」としていることからも、続報に期待がかかる。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
ホンダ「“2列6人乗り”ミニバン」がスゴイ! 「前列に3人座れる」斬新シート&“全長4.3m”の小柄ボディ! めちゃ“クセ強”な「エディックス」とは?
“150万円台”から! マツダ「軽自動車」に大反響! “鼓動”感じる「ターボエンジン」&めちゃ広っ車内空間! 軽ハイトワゴン「フレアワゴン」に熱視線
えっ!「車検」通らなくなる!? “2026年夏”から始まる「ロービーム検査」って何? “延命処置中“に考えたい対策とは
マツダが“白い”新型「和製スポーツカー」実車公開! 「ポルシェ」級スペックの「ロータリー」搭載車に熱望の声! “市販化”進む「アイコニックSP」に反響集まる
ついに出た「軍用ジムニー」ゴリッゴリの武装可能!? 欧州の名門メーカー初めて「ジムニーで作ってみた」
みんなのコメント