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カタログを「しゃぶりつくせば」失敗知らず! 新車を買うなら「チェック必須」の内容とは?

掲載 更新 7
カタログを「しゃぶりつくせば」失敗知らず! 新車を買うなら「チェック必須」の内容とは?

 カタログからでもクルマのキャラクターが分かる

 この1台で決まり!! そんなお目当てのクルマがあればともかく、多くのクルマから自身にぴったりの1台を探すには、まずは下準備として、カタログなどで比較しておくことが大切だ。いきなりショールームに出かけようものなら、百戦錬磨のセールス氏のいわれるままに決めてしまうことだって、あまりクルマに詳しくない人は、ありがちなのである。

カタログじゃ絶対わからない! クルマの購入前に確認しないと後悔する8つの盲点とは

 では、カタログ(webカタログを含む)を手に入れたとして、どこに注目すればいいのか? もちろん、価格、スペックは重要だが、装備や機能だって気になるはずだ。

 とにもかくにも、新車のカタログはたいそうなお金をかけ、クルマの魅力が最大限に伝わるように苦心して作られている。そんなカタログで、最後のほうのページに記載されている諸元表ばかり気にしてはいないだろうか。カタログだけでクルマのキャラクター、自身のクルマ選びの条件に合うか……を見極めるには、カタログ全体の見せ方に注目すべきである。

 たとえばトヨタRAV4。先代までと違い、いきなりオーストラリアの荒野を疾走する絵が展開されている。ここで、「むむっ、今度のRAV4は悪路にもこだわったオールラウンド性能に舵を切ったな」と理解できれば、正解。実際、そうなのである。逆に、トヨタ新型ハリアーのカタログは、イメージ写真と都会の絵がメインで構成されている。「ははぁん、ハリアーはやっぱり新型になっても都市型SUVなんだな」と理解できればOKである。

 さらに、自身のライフスタイルにドンピシャに合うクルマかどうかをカタログで見極めるには、本カタログの内容、見せ方もさることながら、じつはアクセサリーカタログの内容にある。そう、アウトドアや車中泊に強いクルマは、本カタログでの紹介に加え、アクセサリーカタログに多くのアイテムが掲載されているのだ。一例を挙げれば、スズキ・ハスラーのアクセサリーカタログには、アウトドア、車中泊アイテムが満載。

 ところが、同じクロスオーバー軽のライバルと目されるダイハツ・タフトのアクセサリーカタログには、アウトドアアイテムはあっても、車中泊ファン御用達のダイハツ・ウェイクと違い、車中泊アイテムは見当たらないのである。これはズバリ、タフトが車中泊を想定していないクルマという証。

 実際、シートアレンジを駆使しても、車中泊は困難。カタログだけで車中泊前提のクルマを選ぶとしたら、この両車の選択では、カタログだけでもどちらが適切かの判断がつくはずである。

 ある程度、クルマの分かる人にとって、パワー、トルクに関してはその数値で加速性能の良し悪しがだいたいイメージできるものだが、実用車では高性能かどうかなど意味なし。むしろ重要な走りやすさを見極めるには、最大出力、最大トルクの発生回転数に注目すべきである。その回転数が低いほど、低速域からパワー、トルクが出て走りやすいことになる(一般論だが)。

 車幅や全高、先進運転支援機能で選ぶ際には注意が必要!

 自宅の駐車場に車幅の制限があるなら、スペック表の車幅を確認するのは当然だろう。5ナンバーでは1695mmまでだが、今やトヨタ・カローラ(スポーツ)クラスでも車幅は3ナンバーとなる1790mmもある。ここで、自宅の駐車場の幅が2mぐらいあるから大丈夫……と思うのは早合点。クルマは止められても、ドアを開けるスペースを考慮しなければならない。このあたりは、ドアを全開にしたときの張り出し量は各車異なるため、不安なら(というぐらい狭いなら)試乗車を借りて止めてみることが一番だ。

 ところで、知り合いがボルボV60に目を付けた。現行V60はボルボカーズジャパンのリクエストで、車幅を日本向けに狭めているのが特徴で(それでも1850mm。XC60は1900mm)、これならなんとか駐車スペースに収まると考えたからだ。が、実際に家の駐車場に入れてみると、全幅方向は大丈夫だったものの、全長が長すぎて道路に頭が出てしまう始末。ここは、全幅だけに気を取られてしまいがちだが、全長のチェックも不可欠である。全幅、立体駐車場などで全高制限がある場合は全高もしっかりチェックするはずだが、全長のチェックも忘れずに……といういい例である。

 カタログに「こんな便利な機能があります」と書かれていて、これが欲しかった!! と勢いづくことはよくある。が、注意書き、装備一覧までしっかりチェックしてほしい。たしかにその装備が用意されていても、すべてのグレードに付いていないケースもあるからだ。「注1)」とか小さな文字で表記されているから、見逃さないようにしたい。

 今やクルマに必要不可欠なのが、先進運転支援機能だ。なにしろ2021年には新車に衝突軽減ブレーキの装備が義務付けられる時代なのである。カタログに先進運転支援機能のページが多く割かれていれば、そのクルマは先進運転支援機能が充実していると考えていいだろう。そんな先進運転支援機能のなかでも、カタログをさっと読んだだけでわかりにくいのが、踏み間違い抑制機能かもしれない。高齢者に必要不可欠と言ってもいい安全装備だが、前後あるのが理想で、さらに前後にありますよ、と書かれていても、抑制だけなのか、より安全・安心なブレーキ制御まで前後にあるのかは、よーく見ないとわかりにくい。

 たとえば、スーパーハイト系軽自動車の例を挙げると、日産ルークス、ダイハツ・タントは前後ともにブレーキ制御付きだが、ホンダN-BOXは現時点で前後ともに抑制のみ。スズキ・スペーシアは後方のみのブレーキ制御付きである。

 また、今では軽自動車にも採用例のあるACC(アダプティブクルーズコントロール)の作動速度域は、カタログに書かれていないことがほとんどで、これが旧来的な約30~115km/hなら、渋滞追従はしないし、高速120km/h時代には物足りない。カタログでの見極め方法は、電子パーキングブレーキ、オートブレーキホールドが付いているか否かをチェック。あれば渋滞追従機能付きのはずで、より便利なACCとなる。

 具体例としては、タントのターボモデルにACCが付くものの、足踏み式ブレーキで、停止後すぐに解除されてしまうのだが(電子パーキングブレーキ機能が必要だから)、新しいタフトは電子パーキングブレーキ、オートブレーキホールド付きで、渋滞追従、停止時のブレーキホールド~再追従走行が可能となる。もっとも、何キロまで作動するかは基本的にカタログには記載されていないから、インフォメーション窓口などで確認するか、自動車専門誌の記事を参考にするしかなかったりするのだが……。

 こうして、カタログの世界で十二分にクルマの概要を確認、深読みすることは大切だが、数値、写真ではわからない部分も多いのがクルマである。最終的にはショールームでの現車確認、試乗、できれば自宅駐車場の入庫を行うことが、後悔しないクルマ選びのためにも必要である。クルマにほとんど詳しくない人でも、カタログの平面とは違う現車と向き合えば、”直感”なるセンサーが働き、買うべきか、買わないべきか、好みか、好みじゃないかの判断がよりリアルになるはずである。

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みんなのコメント

7件
  • カタログ読んでもデメリットが書いてないからなぁ…
    実物見て走らせて気になる所は営業に聞いた方が良いよ。

    それでも壊れる箇所までは乗ってみないとわからないけどね。
  • 騙された?おバカさん?子供じゃないんだから!
    自己責任でしょ!こんな記事に書いてあったからなんて言い訳にもならないかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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