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経済性と威圧感の両立とは? メルセデス・ベンツ GLE 300d 4MATIC試乗記

メルセデス・ベンツのSUVシリーズで、もっとも長い歴史を持つのが「GLEクラス」だ(クロスカントリー型のGクラスは別)。当初「MLクラス」の名前でデビューしたのが1997年のこと。4代目になる最新型が、2019年6月に日本でも発表された。

7年ぶりにフルモデルチェンジした新型GLEは、ホイールベースが従来から80mm伸び、全長も4825mmから4924mmへ大型化した。

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【主要諸元】全長×全幅×全高:4940×2020×1795mm、ホイールベース:2995mm、車両重量:2350kg、乗車定員:7名、エンジン:1949cc直列4気筒DOHCディーゼルターボ(245ps/4200rpm、500Nm/1600~2400rpm)、トランスミッション:9AT、駆動方式:4WD、タイヤサイズ:255/50R19、価格:940万円(OP含まず)。試乗車はオプションパッケージ「AMGライン」装着モデル。アルミホイールはメルセデスAMGデザインの専用品。なにより印象的だったのは、クルマとしての完成度が大きく上がっている点だ。日本にはディーゼル・エンジンとガソリン・エンジン車が導入されているが、どちらもパワフルであることにくわえ、オンロードでの操縦性が抜群にすぐれている。

リア・クオーターピラーなどスタイリング上の特徴は引き継がれているので、興味をもってきたひとは、すぐGLEクラスとわかるだろう。ただし全体としては、洗練された乗用車的な面づくりになり、“ゴツい”かんじが薄まっている。

試乗車はオプションのレザーエクスクルーシブパッケージ装着車(56万円)。メーターパネルはフルデジタル。パノラミックスライディングルーフは18万3000円のオプション。居住性も洗練度が上がった。素材(金属とウッド)の組み合わせが凝っていて、それに複数の色から選べるLEDのアンビエントライトが、雰囲気を盛り上げる。

ダッシュボードまわりの造形がとくに目をひく。空調の吹き出し口のデザインが、Aクラスなどに採用された円形ではなく、四角くなっているのが新しい。さらに、大型グラブハンドルの採用など、独自性を強く感じる。

2列目シートは、従来型よりレッグルームが69mm拡大したことにくわえ、6ウェイの電動調節式になったのも特筆すべき点だ。輸入元によると2列目シートの電動調整機構は“セグメント初”(つまり競合に先駆けている)だそうだ。また、GLEクラスとして初めて3列目シートを搭載したのも、新型の特徴である。

レザーエクスクルーシブパッケージ装着車のシート表皮はナッパレザー。セカンドシートの電動調整機構は全グレード標準。シート調整用スウィッチはドアライニングにある。3列目シートは手動格納タイプ。3列目使用時のラゲッジルーム容量は160リッター。2列目&3列目シート格納時のラゲッジルーム容量は1928リッター。直4ディーゼルでも力強い!今回試乗したのは、シリーズ中もっとも遅く追加された(別の言い方をすれば、最新の)「GLE300d 4MATIC」。GLE初の直列4気筒「クリーンディーゼル」搭載モデルである。GLEクラスのなかでは、ボトムラインを受け持つモデルであるが、価格は940万円と立派だ。

排気量2.0リッターなのに最大トルク500Nmに達するのは、驚くべき点だ。ドライブしたとき、勾配のきつい登り坂でも力が足りないと思う場面はなかったし、下りでは、強力なブレーキのおかげもあって、期待を上まわる楽しさを味わえた。

WLTCモード燃費は12.5km/L。搭載するエンジンは1949cc直列4気筒DOHCディーゼルターボ(245ps/4200rpm、500Nm/1600~2400rpm)。足まわりの設定は、硬めだ。オフロード性能もメーカーとしては無視できないものの、「GLEで荒れた道に行くひとはほぼ皆無」と、以前、ダイムラー社の技術者が言っていたように、オンロード性能を重視した結果だろう。

そのぶん、コーナリングスピードは速く、車体はロールが抑えられているので、意外なほどスポーティな印象が強い。1949cc直列4気筒ディーゼルターボ・エンジンは、排気量からいうと小さいが、2トンを超えるボディを力強く走らせてくれるのに感心した。

ボディは全長×全幅×全高:4940mm×2020mm×1795mm。インフォテインメント用ディスプレイには、オフロード走行用の表示モードもある。ステアリングホイールはパドルシフト付き。GLEクラスに設定される3モデルのうち、GLE300d 4MATICの4WDシステムのみ、トルクは前後50対50という均等配分。上位2モデルは100対0から0対100までというトルク可変配分型だ。

一般道では、トルク固定型の4WDシステムによるネガはまったく感じられず、曲率のきついカーブでボディが外に出ていこうという傾向を感じることすらなかった。

ボディカラーのヒヤシンスレッドは19万4000円のオプション。レザーエクスクルーシブパッケージ装着車のオーディオはブルメスター。なによりいいのは、重厚な乗り心地だ。この下のシリーズ「GLCクラス」もいいクルマだけれど、重量級のボディ、それをちゃんと走らせるエンジン、そしてしなやかな乗り心地を生むシャシーと、全方位的にGLEクラスのほうが出来はいい。

ドライブすると、高級SUVとは、ようするに、GLEのようなバランスのよいクルマを指すのだと、わかるように思える。

スピードか? それとも維持費か?900万円超のクルマを買うひとにとって、1109万円の「GLE400d 4MATIC」も、1153万円の「GLE450 4MATIC スポーツ」も選択肢に入るだろう。ただ、少しでも節約を考えているなら、GLE300d 4MATICでも不足はないはず。

新型GLEクラスが日本に導入された直後、試乗したGLE450 4MATICスポーツも印象ぶかいモデルだった。最高出力270kW(367ps)、最大トルク500Nmを発揮する3.0リッター直列6気筒ガソリンターボ・エンジンも十分パワフルなのに、さらに最大トルク250Nmを発揮する電動モーターを搭載する。

GLE450 4MATIC Sportsの価格は1153万円。GLE450 4MATIC Sportsが搭載するエンジンは2999cc直列6気筒DOHCターボ(367ps/5500~6100rpm、500Nm/1600~4500rpm)。ISG(インテグレーテッドスタータージェネレーター)搭載モデルは、俗に言う「マイルドハイブリッドシステム」である。スタート直後や急加速するときなど、トルクの上積みが欲しいときにモーターがまわる。

これはひとことで言って、かなり速いモデルだ。GLEクラスは、スピードを楽しむために乗るモデルという印象は薄いのだけれど、実際は弾丸のように加速し、レールに乗った高速列車のようにカーブを曲がれる。

メルセデス・ベンツは伝統的に”シャシーのほうが速い”というクルマづくりをしてきたといわれる。つまりエンジン性能を上まわるような、シャシーを設計しているのだ。GLE450 4MATICスポーツをドライブすると、まったくそのとおり、と言いたくなるだろう。

とはいえ、燃費や維持費を考えるとGLE300d 4MATICがオススメだ。しかも、GLE450 4MATICスポーツより200万円以上安価である。スピードをとるか、維持費をとるか……GLEクラスを購入するオウナーは、悩ましい選択になりそうだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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