時間をかけて仕上げた匠の手による大人のチューンドセダン
技ありのブースト制御で速さと楽しさを演出する
「レーシングドライバー絶賛! 完成度が高すぎるWRX STI(VAB)快速スペックの全容」カンサイサービスの技が光る380馬力チューンド!
名機EJ20最終搭載モデルと噂されているVAB型をベースに、大人のスポーツマシンへと進化を図ったのがお馴染みのカンサイサービス。ストリートをターゲットに、快速、快適を追求した高速ツアラーとしている。
カンサイサービスが手がけてきたそのほかのマシンと同様に、このVABもノーマル状態からじっくりと時間をかけてポテンシャルを解析。要所を押さえたチューニングで弱点を解消させながら、長所を引き延ばすチューニングメニューを構築してきた。
現在の仕様はブーストアップからのセカンドステップといえるもので、エンジン本体には手を入れず、タービンをHKSのGTIII-RSに変更。燃料系はノーマルインジェクターのまま、ポンプのみを強化という高コストパフォーマンスながら、ブースト1.5キロで実測380psを獲得している。
吸気系はHKSレーシングサクションに加えて、オリジナルのカーボンエアダクトを組み合わせて効果的にフラッシュエアを導く。エンジンルームのアクセントとしても効果大だ。
HKSメタルキャタライザーとスーパーターボマフラーを組み合わせた排気系は、ブーストアップはもちろんタービン交換仕様にも対応する排気効率を誇る。
注目したいのは、HKSフラッシュエディターを使ったオリジナルセッティング。通勤などストリート走行でメインとなる3000rpmまでの領域は燃費重視のおとなしめの設定、スポーツ走行時のメインとなる4000rpmでは、タービン交換の恩恵をフルに味わえるパワーセッティングとしているところ。
さらに、走りを支える足まわりはサスペンションをHKSハイパーマックスMAX IV SPに変更。バネレートも含めて完全な市販バージョンではあるものの、前後車高や減衰力調整を駆使して理想の挙動を追求しているのも、ユーザーの立場に立ったカンサイサービスの姿勢の表れといえるだろう。
細身のスポークデザインがVABにマッチするホイールはアドバンRZ-F2で、前後とも9.5J×18+44を装着。タイヤは前後とも255/40サイズのアドバンネオバだ。
また、VABの走りを高めるために欠かせないのが、リヤメンバーブレースを中心としたボディ補強パーツ。というのもリヤメンバーのブッシュのヨレは、VABの弱点のひとつ。ブレースで固めることで、入力に対してクイックな挙動になるのだ。
室内は大人の仕上がり。吹き出し口の上下にセットされたモニターは、エンジン制御のフラッシュエディターとブースト制御のEVC6-iR。運転席はレカロRSーG、助手席はSRー7Fに変更している。
出力アップに伴う熱量の増加に対応させるため、ボンネットはクーリングダクト付きのバリス製カーボンタイプに変更しているが、塗装することであえてノーマル風の演出をしている。
このマシンに試乗したレーシングドライバーの青木孝行選手は「好バランスはもちろんなんだけど、このマシンはあえて低回転と高回転のセッティングに2面性を持たせてあって4000rpmからドカンとターボらしいパワーが味わえるのが面白い。足まわりはソフトだけどロールスピードがしっかり抑えられているので乗りやすい。ネオバクラスのラジアルとのマッチングもバッチリだ。こりゃ、さすがの仕上がりだね」と絶賛。
「ショップのある奈良から富士スピードウェイまで自分でドライブしてきたけど、とくに高速道路の楽しさと快適さはこのマシンの大きな魅力。運転を代わるのが嫌になるくらいだよ」と、向井代表も自信をもって勧めるほどの高バランスな走りと、優れたコストパフォーマンスを兼ね備えた1台となっている。
●取材協力:カンサイサービス 奈良県奈良市小倉町1080 TEL:0743-84-0126
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