レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、ハンガリーGPの決勝レースを2位で終えた。
フェルスタッペンは土曜日の予選でメルセデスの2台を打ち負かし、ポールポジションを獲得した。しかし決勝レースでは、終始メルセデスのルイス・ハミルトンからプレッシャーをかけられることになった。
■F1ハンガリー決勝:ハミルトン、フェルスタッペンとの死闘を制す。レッドブル・ホンダ3勝目ならず
レース中盤、同じタイヤを履いていたハミルトンの攻撃を退けたフェルスタッペン。これでは勝負権はないと考えたハミルトン陣営は2度目のピットストップを選択し、ミディアムタイヤを履かせてフェルスタッペンを追わせた。タイヤを履き替えたハミルトンは驚異的なペースで飛ばし、フェルスタッペンを追い詰めた。終盤、ハミルトンが追いついた時には、フェルスタッペンのタイヤは限界を超えており、太刀打ちする力は残っていなかった。
2019年のレッドブルは、レースでのパフォーマンスに優れていた。今回の敗因が、雨により金曜日に満足いく距離を走れなかったことにあるのではないのかと尋ねられたフェルスタッペンは、単にメルセデスがまだマージンを持っていただけだと語った。
「本当にプッシュする必要がある時、彼らにはまだ余裕があることが分かると思う」
そうフェルスタッペンは語った。
「今日のルイスは、燃えていたと思う。でも、彼が本当にそれをやらなければいけないとなったら、そのマシンがまだ支配的なパフォーマンスを持っているのが分かった。それくらいシンプルだ。いくつかのレースでは、最大のパフォーマンスで走ることは、それほど必要ではなかったのかもしれない」
「彼らはオーストリアではオーバーヒートの問題を抱えていたので、プッシュすることができなかった。ホッケンハイムではトリッキーなコンディションだったので、マシンを限界で走らせることはできなかった。でも今日は、彼らも全開で走らなければいけなかったと思う。なぜなら、僕らも全開で走っていたからね。そして、彼らがチームとしてどんなことができるのか、それを見ることができた」
レースの大部分をリードしていたフェルスタッペンだが、自分たちが十分に速くないことを理解していたので、ハミルトンに抜かれることが大きな打撃ではなかったと語った。
「ある時点で、僕のタイヤは限界に達し始めた。そしてミディアムタイヤを履いたルイスのペースについていくことを試みた。でも、1秒以上の差を保つのは、ほとんど不可能に近かった」
「そして僕はタイヤを使い果たしてしまった。そうなることは、もちろん分かっていた。だから彼が僕を抜いていったのは、それほど大きな失望ではなかった。そうなるのは、当然だったからだ」
「僕らは現実的にならなければいけない。彼は今日、明らかに僕よりも速かった。僕は彼よりも、常に少しグリップに苦労していたと思う。彼はプレッシャーをかけ続けることができた。そして2番手にいる時に、2ストップをするギャンブルをすることもできたんだ」
「僕ができたことは、常に彼をカバーして、前に留まろうとすることだけだった。でもツーストップを実行する時には、最悪のシナリオは2番手に留まってしまうこと、そしてベストなシナリオは僕を追い抜くことだった」
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