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MotoGP日本人ライダーに聞く! ピットボードのデザインの由来は?

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MotoGP日本人ライダーに聞く! ピットボードのデザインの由来は?

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「ピットボード」とは、Moto2、Moto3クラスのライダーにとって、レース中にチームとコミュニケーションをとる唯一の手段です。MotoGPクラスのライダーには、ダッシュボードを通じてインフォメーションが伝えられるものもありますが、ピットボードも健在です。

【画像】2024年シーズンのMotoGP日本人ライダー6名を画像で見る(12枚)

 ピットボードには周回数やラップタイム、後ろのライダーとのタイム差などが表示され、チームはピットウオールから身を乗り出し、ピットボードを出してライダーに情報を伝えます。ライダーはそれを参考にしながらセッションを走り、あるいはレースを戦うのです。

 そんなピットボードの上部に注目してみましょう。ハイスピードでストレートを駆け抜けるライダーが自分のピットボードを見つけやすいよう、名前やゼッケンがデザインされています。果たしてこのデザインの由来は……? MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスに参戦する、6名の日本人ライダーに聞きました。

■MotoGPクラス/中上貴晶選手(#30/イデミツ・ホンダLCR)

「今年、デザインが少し変わったんです。今までは少しシンプルで“30”だけしか貼ってなかったんですけど、去年からデザインに取り入れている水引の梅結びを取り入れています。梅結びはレーシングスーツ、ヘルメット、グローブにも入っているんです。水引には日本らしさがあるし、梅結びにはポジティブな由来もあってデザインもすごく好きなので、ピットボードにも入れようと、デザインしてもらいました」

「今年のヘルメットは、昨年の日本GPで出したスペシャルヘルメットをアジャストした程度のデザインなんですけど、水引の和を強調したいというのもあったので、梅結びを選びました」

「MotoGPライダーでは日本人は僕1人です。(日本を)背負って頑張りたいというのも含めて、より一層、日本、和をイメージしてデザインしました」

■Moto2クラス/小椋藍選手(#79/MTヘルメット – MSI)

「今年からちょっと変わったんです。新しいロゴはデザイナーさんに作ってもらいました。今年は角ばったデザインなんです。あと、青色。イメージカラーが青なんです。自分の名前とは関係なく、青は昔から好きだったんですよ。小さい頃にいたチームのカラーが青だったんですよね。そのチームのカラーをずっと使っています」

■Moto2クラス/佐々木歩夢選手(#22/ヤマハVR46マスターキャンプ・チーム)

「(ニックネームでピットボードのロゴにも使われている)『クレイジーボーイ』はね、アジア・タレントカップのときにつけてもらったニックネームで、日本人としてはクレイジーだったみたいです。でも、ヨーロッパに来たらもっとクレイジーな奴が多いので(笑)、自分の『クレイジーボーイ』が合っているかわからないですけどね」

「ロゴのデザインはデザイナーさんに作ってもらっていて、とくに要望を出したりはしていません。今年はグローブとかブーツが赤メインに変わったのと、ヘルメットのデザインも変わりました」

■Moto3クラス/山中琉聖選手(#6/KTM)

「デザインの理由はなくて、チームが作ってくれたんです。もし自分がデザインするなら、赤、ピンク、オレンジとか、蛍光系のカラーを入れたいですね。だから、今年のレーシングスーツの色はけっこう好きなんですよ!」

■Moto3クラス/鈴木竜生選手(#24/ハスクバーナ)

「ロゴのデザインは、シモンチェリ(SIC58 Squadra Corse)にいたときは、(チームオーナーの)パオロ(・シモンチェリ)がつけてくれたあだ名のデザインでした。そこからチームが変わって、外国人は『タツキ』って言いにくいみたいで、みんなから『タツ』って呼ばれているんです。日本の習字書きのような和風を取り入れた(デザイン)、『外国人の考えた和風』になっています。デザイナーさんにお任せしたものですね」

■Moto3クラス/古里太陽選手(#72/ホンダ)

「僕のチーフメカニックの奥さんがデザインの会社を持っていて、僕のお父さんの知り合いが作ってくれたデザインと、チーメカの奥さんが作ってくれたデザインをあわせてピットボードを作りました」

「とくにMoto3はレースでは集団で走るので、どれがどれか分からなくなってくるんですけど。見やすいので僕は気に入っています。(集団でピットボードを見分けなくちゃいけないので)たまに人のを見てしまうこともありますけどね(笑)」

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