フォルクスワーゲン ジャパンは2024年9月13日、全面改良したプレミアムSUVの新型ティグアン、ステーションワゴン専用モデルとなった新型パサート、一部改良を図ったゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの日本における予約注文の受付を開始し、合わせて新型パサートの正式価格、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの暫定価格を公表した。
まずは新型ティグアンの概要から解説していこう。
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車種展開および暫定価格は以下の通り。
eTSI アクティブ:487万1000円
eTSI エレガンス:547万円
eTSI Rライン:588万9000円
TDI 4MOTION アクティブ:561万9000円
TDI 4MOTION エレガンス:621万8000円
TDI 4MOTION Rライン:653万2000円
今回の全面改良で第3世代に移行する新型ティグアンは、基本骨格に最新世代のMQB evoプラットフォームを採用したうえで、フォルクスワーゲンの新しいデザインコンセプトを導入。エアロダイナミクスで全身を磨き上げて空気抵抗係数を従来の0.33から0.28に向上させるとともに、SUVらしい力強い存在感と洗練されたスタイルを高次元で融合させる。また、インテリジェントな先進機能も精力的に導入し、新デザインのフロントフェイスには片側1万9200個のマルチピクセルLEDを配した“IQ.LIGHT”HDをエレガンスとRラインに装備。さらに、リアセクションには立体的なアレンジを施した新デザインのLEDコンビネーションランプなどを配備し、先進的で存在感あふれる後ろ姿に仕立てた。
インテリアについては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、またセンターコンソールにはオーディオの音量調整や運転モードの選択といった機能への素早いアクセスを実現したドライビング・エクスペリエンス・コントロールを配備する。シフト操作を司るドライブモードセレクターはステアリングコラム部右側に設置した。また、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計11個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージング、室内の開放感を高める電動パノラマスライディングルーフ(電動サンシェード、UVカット機能付)などを設定する。フロントシートについては、Rラインに専用ファブリック表皮のスポーツコンフォートシート、エレガンスにマイクロフリース表皮のスポーツコンフォートシート、アクティブにファブリック表皮の標準シートを装着。Rラインとエレガンスには3ポイント・空気圧式マッサージ機能を内蔵し、さらにオプションのレザーシートには10ポイント・空気圧式マッサージ機能やベンチレーション機能も組み込んだ。一方、リアシートにはスライド&リクライニング機能を配した分割可倒式シートを採用。ラゲッジ容量は従来より37リットル多い652リットルを確保している。
パワートレインに関しては、ティグアンとしては初となる48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps、最大トルク400Nm)を搭載。1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを、2.0TDIにはSCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。トランスミッションは2ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトは1.5 eTSIがFF、2.0TDIがフルタイム4WDシステム“4MOTION”を採用した。
シャシー面では、アダプティブシャシーコントロール“DCC”を2バルブ独立制御式の“DCC Pro”へと進化させたことが訴求点。ダンパーの内部構造は伸び側/縮み側が独立したオイル回路となっており、それぞれ別々に減衰力をコントロールすることで、従来の機構では不可能だった複雑な制御を実現し、スポーツモードでは軽快なハンドリングを、コンフォートモードでは快適なフラットライドを成し遂げる。また、DCC Proと電子制御ディファレンシャルロック(XDS)を高度に協調制御する“ビークルダイナミクスマネージャー(Vehicle Dynamics Manager)”を初採用した。
次に新型パサートの概要を見ていこう。
車種展開および正式価格は以下の通り。
eTSI エレガンス ベーシック:524万8000円
eTSI エレガンス:553万円
eTSI Rライン:576万4000円
TDI 4MOTION エレガンス:622万4000円
TDI 4MOTION Rライン:645万8000円
eHybrid エレガンス:655万9000円
eHybrid Rライン:679万4000円
ステーションワゴン専用モデルに刷新した第9世代の新型パサートは、進化したMQB evoプラットフォームの採用により、ひとクラス上のセグメントに相当する4.9m級のボディサイズを確保して様々な用途やライフスタイルに対応する包容力を獲得。とくに50mm延長したホイールベース(2840mm)により後席乗員の居住性が向上し、多人数乗車でも快適に過ごせるゆとりあるボディサイズを実現する。また、荷室容量は後席使用時で690リットル、最大で1920リットルという日本発売のステーションワゴンとして最大級の容量を確保した。ドイツ語で“貿易風”を意味するその名の通り、流れる風を感じるエクステリアに進化したこともトピック。より美しく伸びやかなフォルムを構築するとともに、空気抵抗係数は従来の0.31から0.25へと大幅に向上する。モダンなデザインの“IQ.LIGHT”など印象的なエレメントを随所に散りばめたアレンジも、新型パサートの訴求点である。
インテリアについては、ホイールベースの延長によるキャビン空間の拡大を果たしたうえで、先進テクノロジーを積極的に採用する。ドライブモードセレクターの導入によってセンターコンソールのシフトレバーは省かれ、すっきりとしたスペースを実現。デジタルテクノロジーも強化され、インフォテイメントシステムには新世代のMIB4と大型ディスプレイを装備する。30色の中から好みのカラーを選ぶことができるアンビエントライトも組み込んだ。一方でシートについては、エレガンス系にマイクロフリースシートを、Rラインに専用ファブリックシート(前席スポーツシート)を採用。また、前席にはベンチレーションおよびヒーター機構に加えてマッサージ機構を内蔵している。
パワートレインに関しては、48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)の“1.5 eTSI”と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力193ps/3500~4200rpm、最大トルク400Nm/1750~3250rpm)、そして1.5 eTSIをベースに高出力モーターを組み合わせて最高出力110kW(150ps)/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~4000rpmを発生し、合わせて総電力量19.7kWを確保したリチウムイオン電池を搭載してプラグインハイブリッドシステムを構成する“eHybrid”を設定。トランスミッションは1.5 eTSIと2.0TDIに7速DSG、eHybridに6速DSGを組み合わせ、駆動機構は1.5 eTSIとeHybridはFF、2.0TDIが4WDの4MOTIONで仕立てている。
最後に、一部改良を図ったゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの概要を紹介しよう。
車種展開および暫定価格は以下の通り。
■ゴルフ
eTSI アクティブ ベーシック:349万9000円
eTSI アクティブ:379万9000円
eTSI スタイル:443万7000円
eTSI Rライン:455万3000円
TDI アクティブ ベーシック:396万円
TDI アクティブ アドバンス:454万8000円
TDI スタイル:463万8000円
TDI Rライン:475万3000円
GTI:549万8000円
■ゴルフ・ヴァリアント
eTSI アクティブ ベーシック:363万9000円
eTSI アクティブ:393万9000円
eTSI スタイル:457万7000円
eTSI Rライン:465万6000円
TDI アクティブ ベーシック:410万円
TDI アクティブ アドバンス:470万8000円
TDI スタイル:477万8000円
TDI Rライン:485万6000円
まずエクステリアでは、直線的なラインを強調したフロントフェイスに、ゴルフとして初めて採用するイルミネーション付きVWロゴや新デザインのLEDヘッドライトを装備したことがトピック。夜間の点灯時には、LEDライトバーと合わせてフロントマスクをシックに照らし出す。バンパー開口部の形状も変更した。また、上位グレードには“IQ.LIGHT”LEDマトリックスヘッドライトを設定。一方、リアセクションには3DデザインのLEDコンビネーションランプなどを配備して、より存在感あふれる後ろ姿を創出した。
インテリアに関しては、デザインを刷新するとともに新世代のインターフェイスを採用したことがトピック。インフォテイメントシステムは新世代設計となる“MIB4”へと進化を遂げ、また大型タッチディスプレイは前方視界を遮らない位置に固定され、同時にドライバーに向けて角度を付けて配置する。頻繁に操作するエアコン温度設定や音量設定については、ディスプレイ下部に配したバックライト付きタッチスライダーバーで操作性を向上。メニュー構造も大型画面を活かすように改良し、画面の上下の帯には使用頻度の高い機能へのショートカットやエアコンの設定状況を常時表示するなど、ホーム画面での情報の一覧性を引き上げた。さらに演算処理の向上も図り、地図スクロールなどのレスポンスを改善している。一方で機能面では、30色のカラーで室内空間を彩るアンビエントライトやフロントセンタースピーカーを含む合計9個のラウドスピーカーに加えてリアにサブウーファーを配置したプレミアムサウンドシステム“Harman Kardon”、Qiに対応したスマートフォンなどを対象とするスマートフォンワイヤレスチャージングなどを設定。シートについては、Rラインとスタイルにレザーシートをオプションで用意したほか、GTIは専用ファブリック表皮スポーツシートを標準で、専用レザー表皮スポーツシートをオプションで設定した。
パワートレインに関しては、48Vマイルドハイブリッドシステムを配した1497cc直列4気筒DOHC直噴ガソリンインタークーラー付ターボエンジンの“1.5 eTSI”(eTSIアクティブおよびeTSIアクティブ ベーシック:最高出力116ps/5000~6000rpm、最大トルク220Nm/1500~3000rpm、eTSI RラインおよびeTSIスタイル:最高出力150ps/5000~6000rpm、最大トルク250Nm/1500~3500rpm)と、最新世代“2.0TDI”の1968cc直列4気筒DOHC直噴ディーゼルインタークーラー付ターボエンジン(最高出力150ps/3000~4200rpm、最大トルク360Nm/1600~2750rpm)、GTI用の“2.0TSI”1984cc直列4気筒DOHC16V直噴インタークーラー付ターボエンジン(最高出力265ps/5250~6500rpm、最大トルク370Nm/1600~4500rpm)を搭載。アクティブ系は従来“1.0 eTSI”のパワートレインを採用していたが、最新世代のEA211 evo2エンジンを搭載するのと合わせて排気量を1.5リットルに統一する。また、1.5 eTSIには4気筒のうち2気筒をより頻繁に停止して燃費性能を高める強化版のアクティブシリンダーマネジメント機構(ACT)や、回生ブレーキによって電力を蓄える48Vリチウムイオンバッテリーおよびオルタネーターとスターターの役割を果たす48V水冷式ベルトスタータージェネレーターを配備。2.0TDIには、SCRシステムを2つに増やすことで窒素酸化物(NOx)の排出量をさらに削減するツインドージングシステムを組み込む。GTI用の“2.0TSI”は、最高出力を従来比で20psアップさせた。トランスミッションは全ユニットともに7速DSGを組み合わせ、駆動レイアウトはFFで構成している。
なお、新型ティグアンおよびゴルフ/ゴルフ・ヴァリアントの車両価格は今回発表した暫定価格を上限として、今後、正式な車両価格を決定し、改めてアナウンスする予定である。
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