2021年からスタートする電動SUVによるオフロードレース選手権、エクストリームE(XE)。その最初のシーズンに、2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンが自らのチームで参戦することが明らかとなった。
コロナ禍の影響で何度か日程変更が起こっているものの、XEの記念すべき初のレースは4月にサウジアラビアで行なわれる予定。既に9チームが同シリーズへの参戦を表明していたが、この度バトンが『JBXE』と名付けられた自チームでの参戦を発表したことで、10チームの大台に突入した。
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また、F1チャンピオン経験者が立ち上げたチームの加入は、ルイス・ハミルトンの『X44』、ニコ・ロズベルグの『ロズベルグ・エクストリーム・レーシング』に続き3例目だが、バトンは他のふたりと異なり、自らドライバーとしてレースに参加する。なお、レギュレーションによりバトンの相方は女性ドライバーとなるが、その名前についてはまだ明らかにされていない。
初公開されたJBXEのマシンのレンダリング画像を見ると、そのカラーリングはバトンが2009年にF1でタイトルを獲得したチーム、ブラウンGPをオマージュした白と蛍光イエローがベースとなっている。これはバトンが率いるGTチーム『チーム・ロケットRJN』でも採用されているカラーだ。
発表に際しバトンは次のようにコメントした。
「JBXEの結成がようやく現実のものとなった。初開催となるエクストリームE選手権へのエントリーを発表できたことを嬉しく思うと同時に、誇りに思う」
「数年前にオフロードの虜となり、自らのチームでミント400やバハ1000などのレースに出場した。本当に気に入ったんだ」
「エクストリームEについての計画を聞いた時も同じような感じだった。アレハンドロ(アガグ/創設者)やアリ(ラッセル/マーケティング責任者)と彼らのチームが作り上げようとするものは信じられないほどのものだった」
「彼らは一流のレースとエンターテインメントをファンに提供する一方で、気候変動の影響にも目を向けてもらえるようなものを作り上げた」
「もちろんコース上では勝利を目指して戦うが、気候変動の影響を受けた場所でレースをすることで、集団として意識を高めていきたいと思っている」
「意識向上のための活動と並行して、エクストリームEは気候変動の影響を受けてしまった生態系を守るための活動にも取り組んでいる」
「コース上で世界クラスのライバルとホイールトゥホイールで戦えることを嬉しく思うし、エクストリームEは男性ドライバー、女性ドライバーの真の平等を追い求める世界初の取り組みだ」
本人のコメントにもある通り、バトンは2019年のバハ1000などをはじめオフロードレースに参戦した経験を持つ。また彼の亡き父ジョンも、イギリスのラリークロス選手権に参戦して2位となったことがある。
フォーミュラE、そしてXEの仕掛け人であるアガグは次のようにコメントした。
「モータースポーツ界のもうひとりの大物であるジェンソン・バトンを迎えられて嬉しく思う。彼はこの業界の中で最も人気のあるドライバーのひとりであり、エクストリームEは彼に、オフロードレースにおけるハイレベルな戦いを提供することができるだろう」
「ジェンソンは自らが愛するレースをしながら、世界の気候危機に関する認識を高めるという我々の使命に説得力を持たせてくれるだろう」
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